- 警備業界が人手不足になっている理由
- 人手不足だからこそのメリットと将来性
- 業界の待遇改善に向けた最新の動き
- 未経験から警備業界へ転職を成功させる方法
警備業界で深刻化する人手不足の理由とは?
警備業界がなぜ人手不足に陥っているのか、その背景にある具体的な理由について解説します。主な理由として、以下の4つの項目が挙げられます。

それぞれの理由について、詳しく見ていきましょう。
体力的な負担が大きく敬遠されがち
警備の仕事は、立ちっぱなしの業務が多く、体力的な負担が大きいという特徴があります。特に、施設警備や交通誘導警備では、長時間同じ場所で立ち続けたり、夏の暑さや冬の寒さの中で業務にあたったりすることも少なくありません。
このような体力的な厳しさから、「自分には無理かもしれない」と感じてしまい、仕事の選択肢から外してしまう若い世代が多いのが現状です。また、年齢を重ねると体力的に続けるのが難しくなるというイメージもあり、長期的なキャリアを考えたときに敬遠される一因となっています。
業務内容のわりに賃金が低い
警備の仕事は、人々の安全を守るという重要な役割を担っていますが、その責任の重さに対して賃金が見合っていないと感じる人が多いのも事実です。他の業種と比較して給与水準が低い傾向にあり、昇給の幅も限られている場合があります。
特に若い世代にとっては、将来的な収入の見通しが立てにくいことは、職業選択において大きなマイナスポイントになります。頑張りが給与に反映されにくいと感じてしまうと、仕事へのモチベーションを維持するのが難しくなり、結果として人手不足につながっています。
「キツそう」など3Kのイメージ
警備業界には、昔から「きつい」「危険」「汚い」といった、いわゆる3Kのイメージが根強く残っています。実際には、警備の仕事は多岐にわたり、すべての現場が3Kに当てはまるわけではありません。しかし、このネガティブなイメージが先行してしまい、仕事内容をよく知る前に「大変そう」と敬遠されてしまうのです。
メディアで報道される事件や事故の際に警備員の姿が映ることも、危険な仕事というイメージを強める一因かもしれません。このような固定観念が、新しい人材が警備業界に興味を持つことを妨げています。
厳しい労働環境や不規則な勤務形態
警備の仕事は24時間365日必要とされるため、夜勤や交代制勤務が基本となることが多いです。そのため、生活リズムが不規則になりやすく、プライベートの時間を確保するのが難しいと感じる人もいます。友人や家族と休みを合わせにくかったり、体調管理が大変だったりすることもあるでしょう。
また、現場によっては休憩時間が十分に取れなかったり、人員不足から一人あたりの業務負担が大きくなったりすることもあります。こうした労働環境の厳しさが、人材の定着を妨げ、慢性的な人手不足を引き起こす原因の一つとなっています。
人手不足を加速させる警備業界の2025年問題
警備業界の人手不足は、今後さらに深刻化すると言われています。その大きな要因が「2025年問題」です。具体的には、以下の3つの点が指摘されています。
- 団塊の世代の大量退職
- 若年層の労働人口の減少
- 社会的な需要の増加
これらがどのように人手不足に影響するのか、詳しく解説していきます。
団塊の世代の大量退職
現在の警備業界は、多くのベテラン警備員によって支えられています。その中心となっているのが、いわゆる「団塊の世代」の方々です。しかし、2025年頃になると、この世代が75歳以上の後期高齢者となり、一斉に退職する時期を迎えます。
長年の経験と知識を持つベテランが一気に現場を去ることで、警備の質を維持することが難しくなるだけでなく、単純に労働力そのものが大幅に減少してしまいます。この大きな穴を埋める新しい人材を確保できていないことが、2025年問題の核心です。
若年層の労働人口の減少
日本では少子高齢化が進んでおり、社会全体で若い世代の働き手が減少しています。これは警備業界も例外ではありません。ただでさえ働き手が減っている中で、先ほど述べたようなネガティブなイメージも相まって、警備業界を志望する若者は非常に少ないのが現状です。
ベテランが退職していく一方で、新しく入ってくる若者が少ないという状況が続けば、人手不足はますます深刻化する一方です。業界全体で、若い世代にとって魅力的な職場環境を作っていくことが急務となっています。
社会的な需要の増加
人手不足が深刻化する一方で、皮肉なことに警備の仕事に対する社会的な需要は増え続けています。大規模なイベントの開催、新しい商業施設のオープン、都市の再開発など、警備員が必要とされる場面は年々増加しています。
また、高齢化社会の進展に伴い、個人宅や高齢者向け施設の見守りといった新しい形の警備ニーズも生まれています。このように、需要と供給のバランスが大きく崩れてしまっていることが、警備業界の人手不足をより一層深刻なものにしているのです。
警備業界で働くデメリット
警備業界への転職を考える上で、仕事の良い面だけでなく、大変な面、つまりデメリットもしっかりと理解しておくことが大切です。ここでは、具体的に考えられる4つのデメリットについて解説します。

それぞれの項目について、詳しく見ていきましょう。
危険やトラブルに遭遇する可能性
警備の仕事は、不審者への対応や緊急事態への対処など、危険な場面に遭遇する可能性がゼロではありません。もちろん、しっかりとした研修やマニュアルがあり、安全を最優先に行動することが求められますが、予期せぬトラブルに巻き込まれるリスクは常に伴います。
特に、雑踏警備や施設警備では、酔っ払いに絡まれたり、クレーム対応をしたりすることもあります。冷静な判断力と対応力が求められる仕事であり、そうした状況がストレスになる可能性も考えておく必要があります。
キャリアアップの道筋の見えにくさ
警備業界では、明確なキャリアパスが示されていない場合があり、将来のキャリアプランを描きにくいと感じることがあります。現場の警備員からスタートした後、どのようにステップアップしていけるのか、具体的な道筋が見えにくいと、仕事へのモチベーションを保つのが難しくなるかもしれません。
もちろん、資格を取得して役職に就いたり、本社の管理部門へ異動したりする道もありますが、そのためには自ら積極的に学び、行動する必要があります。会社によってはキャリア支援の制度が整っていない場合もあるため、入社前に確認することが重要です。
立ち仕事や夜勤など身体への負担
警備の仕事の多くは、長時間の立ち仕事や深夜勤務を伴います。これは身体にとって大きな負担となる可能性があります。特に、これまでデスクワーク中心だった人や、夜型の生活に慣れていない人にとっては、慣れるまで時間がかかるかもしれません。
また、屋外での勤務の場合は、夏の暑さや冬の寒さが直接体に影響します。体力に自信がないと、仕事を続けることが難しいと感じる場面もあるでしょう。日々の体調管理が非常に重要になる仕事です。
責任の重さからくる精神的なプレッシャー
警備員は、人々の生命や財産を守るという非常に重い責任を担っています。常に周囲に気を配り、異常がないかを確認し続けなければなりません。この緊張感が、精神的なプレッシャーになることもあります。
万が一、事件や事故が発生した場合には、その責任を問われる可能性もあります。何事もなくて当たり前、何かあれば責任が問われる、という状況は、精神的にタフでなければ務まらない側面もあると言えるでしょう。
人手不足だからこそある警備業界で働くメリット
ここまで警備業界の厳しい側面についてお伝えしてきましたが、見方を変えれば、人手不足の今だからこそ得られる大きなメリットもあります。ここでは、求職者にとって追い風となる4つのメリットを紹介します。
- 未経験からでも正社員を目指せる求人の多さ
- 景気に左右されにくい安定した需要
- 資格取得によるキャリアアップと収入増
- 採用されやすく転職のハードルが低い
それぞれのメリットについて、詳しく見ていきましょう。
未経験からでも正社員を目指せる求人の多さ
深刻な人手不足に悩む警備業界では、未経験者を歓迎する求人が非常に多くあります。学歴や職歴を問われず、正社員として採用されるチャンスが豊富にあるのは、大きなメリットです。
多くの警備会社では、入社後に法律で定められた研修制度が整っているため、専門的な知識やスキルがなくても安心して仕事を始めることができます。「まずは正社員として安定した職に就きたい」と考えている人にとって、警備業界は魅力的な選択肢の一つです。
景気に左右されにくい安定した需要
警備の仕事は、社会の安全を守るために不可欠なものであり、景気の動向に左右されにくいという特徴があります。不況になったからといって、ビルの警備や工事現場の交通誘導がなくなることはありません。
そのため、常に一定の需要があり、仕事がなくなる心配が少ない安定した業界だと言えます。将来にわたって安定して働き続けたいと考える人にとって、これは大きな安心材料になるでしょう。
資格取得によるキャリアアップと収入増
警備業界には、「警備員指導教育責任者」や「機械警備業務管理者」といった国家資格が多数存在します。これらの資格を取得することで、キャリアアップや収入アップを明確に目指すことができます。
資格手当が支給されたり、より責任のあるポジションに就いたりすることが可能になります。学歴に関係なく、自分の努力次第で専門性を高め、キャリアを築いていけるのは、この仕事の大きな魅力です。未経験からスタートしても、目標を持ってスキルアップしていくことができます。

採用されやすく転職のハードルが低い
人手不足であるということは、裏を返せば、求職者にとっては採用されやすい状況であるということです。他の業種に比べて採用のハードルが低く、比較的スムーズに転職活動を進められる可能性があります。
「なかなか内定がもらえない」「社会人経験が少なくて不安」といった悩みを抱えている人でも、警備業界であれば、自分のやる気や人柄を評価してもらえ、新しいキャリアをスタートできるチャンスが大いにあります。
人手不足の解消に向けた警備業界の取り組み
深刻な人手不足に対応するため、警備業界全体で働きやすい環境づくりに向けた様々な取り組みが進められています。ここでは、代表的な4つの改善の動きについて紹介します。
- 最新技術の導入による業務負担の軽減
- 賃金アップや福利厚生の充実
- 働き方の多様化の推進
- 女性やシニア層の積極的な採用
これらの取り組みによって、警備業界のイメージは少しずつ変わりつつあります。
最新技術の導入による業務負担の軽減
これまでの警備業務は、人の力に頼る部分が多くありました。しかし最近では、ドローンやAIカメラ、警備ロボットといった最新技術を導入し、警備員の業務負担を軽減する動きが活発になっています。
例えば、広大な敷地をドローンが巡回したり、AIが異常を検知して警備員に通知したりすることで、警備員はより重要な業務に集中できるようになります。これにより、体力的な負担が減り、より安全で効率的な警備が実現されつつあります。
賃金アップや福利厚生の充実
人手不足を解消するためには、待遇の改善が不可欠です。そのため、多くの警備会社が賃金の引き上げや、資格手当、住宅手当といった各種手当の充実に力を入れています。
また、社会保険の完備はもちろんのこと、社員寮を用意したり、独自の福利厚生サービスを導入したりするなど、社員が安心して長く働けるような環境づくりが進んでいます。会社のウェブサイトや求人票で、こうした待遇面をしっかりアピールする企業が増えています。
働き方の多様化の推進
従来のフルタイム勤務だけでなく、多様な働き方を認めることで、より多くの人材を確保しようという動きも広がっています。例えば、週3日勤務や、日中の短時間勤務、特定の曜日だけの勤務など、個人のライフスタイルに合わせた働き方を選べる会社が増えてきました。
これにより、子育てや介護と両立したい人や、プライベートの時間を大切にしたい若い世代も、警備の仕事に挑戦しやすくなっています。自分に合った働き方ができるかどうかは、会社選びの重要なポイントになります。
女性やシニア層の積極的な採用
警備の仕事は男性中心というイメージが強いですが、近年は女性警備員の活躍の場が大きく広がっています。商業施設での案内業務や、女性専用エリアの警備など、女性ならではのきめ細やかな対応が求められる場面は多くあります。
また、経験豊富なシニア層も、貴重な戦力として積極的に採用されています。体力的な負担が少ない現場に配置するなど、年齢に応じた働き方ができるような配慮も進んでいます。多様な人材が活躍できる環境が整いつつあるのです。
人手不足の今、警備業界への転職を成功させる方法
人手不足でチャンスが広がっている警備業界ですが、誰でも簡単に成功できるわけではありません。自分に合った職場で長く働き続けるためには、いくつかのポイントを押さえて転職活動を進めることが大切です。
- 自分の体力や適性を正しく理解する
- 働きやすい優良企業を慎重に見極める
- 将来のキャリアプランを明確に描く
- 面接で熱意と責任感をアピールする
ここでは、転職を成功させるための4つの具体的な方法を解説します。
自分の体力や適性を正しく理解する
まずは、自分の体力レベルや性格を客観的に見つめ直すことが重要です。警備の仕事は立ち仕事や夜勤が多いですが、自分はそれに耐えられる体力があるでしょうか。また、一人で黙々と作業するのが得意か、人と接するのが好きかなど、自分の性格を理解することも大切です。
警備と一口に言っても、交通誘導、施設警備、イベント警備など種類は様々です。自分の体力や適性に合った種類の仕事を選ぶことが、ミスマッチを防ぎ、長く働き続けるための第一歩となります。
働きやすい優良企業を慎重に見極める
人手不足の業界だからこそ、働きやすい環境が整っている優良企業を選ぶことが何よりも重要です。求人票を見る際は、給与や勤務地だけでなく、研修制度の充実度、福利厚生、年間の休日数などをしっかりと確認しましょう。
また、社員の定着率や平均年齢なども、働きやすさを判断する参考になります。企業のウェブサイトをチェックしたり、面接の際に質問したりして、社員を大切にしている会社かどうかを見極めるようにしてください。
将来のキャリアプランを明確に描く
入社後のミスマッチを防ぐために、自分がその会社でどのように成長していきたいか、将来のキャリアプランを具体的に考えておくことも大切です。ただ漠然と働くのではなく、「資格を取得して隊長を目指したい」「将来は管理職になりたい」といった目標を持つことで、仕事へのモチベーションも高まります。
面接の際に、自分のキャリアプランを伝え、その会社で実現可能かどうかを確認しましょう。社員のキャリアアップを積極的に支援してくれる制度がある会社は、成長できる環境が整っている良い会社だと言えます。
面接で熱意と責任感をアピールする
警備の仕事は、学歴や経験よりも、真面目さや責任感といった人柄が重視される傾向にあります。「なぜ警備の仕事がしたいのか」「人々の安全を守る仕事にどう貢献したいか」といった熱意を、自分の言葉でしっかりと伝えることが重要です。
また、時間を守る、挨拶をしっかりするといった基本的な社会人マナーも厳しく見られます。面接では、誠実な態度で臨み、この人になら安心して仕事を任せられる、と思ってもらえるようにアピールしましょう。
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