- 警備業界の将来性が不安視される理由
- AI時代でも警備の仕事がなくならない根拠
- これからの警備業界で働くメリットとデメリット
- 将来性のあるホワイトな警備会社の見分け方
- 今後警備員として活躍するために必要なスキル
警備業界の将来性はないと言われるのはなぜ?
警備業界の将来性について、ネガティブな話を聞いたことがあるかもしれません。具体的には、以下の4つの理由が挙げられます。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
AIやロボットに仕事が奪われると考えられている
AIやロボットの進化が、警備の仕事をなくすのではないかという声があります。実際に、防犯カメラの性能はどんどん上がっており、AIが異常を検知して知らせてくれるシステムも登場しています。
例えば、ショッピングモールでの単純な巡回や監視業務は、将来的に自律走行する警備ロボットが代わりに行うようになるかもしれません。このように、技術の進歩によって、これまで人が行っていた一部の仕事が機械に置き換わっていく可能性は十分に考えられます。この変化が「警備員の仕事は将来なくなるかもしれない」という不安につながっているのです。
「2025年問題」で人手不足がさらに深刻化する
「2025年問題」による人手不足の加速も、将来性を不安視させる一因です。2025年問題とは、日本の人口の中でも特に人数の多い「団塊の世代」が75歳以上になることで、社会全体で働き手が不足すると言われている問題です。
警備業界は、もともと働いている人の年齢層が高めな傾向にあります。そのため、ベテラン警備員が一斉に引退してしまうと、人手不足が今よりもっと深刻になるのではないかと心配されているのです。人手が足りなくなれば、残された警備員一人ひとりの負担が大きくなり、労働環境が悪化する可能性も考えられます。
他の業界に比べて年収が低いイメージがある
警備の仕事に対して、給料があまり高くないというイメージを持つ人も少なくありません。確かに、仕事内容によっては他の業界の同世代と比べて、初任給が低めに設定されているケースもあります。
特に、特別なスキルがなくても始められる仕事が多いため、「誰にでもできる仕事=給料が安い」という印象につながりやすいのかもしれません。将来的に家庭を持つことなどを考えたときに、「この収入で大丈夫だろうか」と不安を感じ、警備業界を避けてしまう人もいるでしょう。この金銭的なイメージが、将来性への疑問符となっている側面もあります。
きつくて危険という労働環境の印象が強い
「立ちっぱなしできつそう」「夜勤があって大変そう」といった、労働環境へのネガティブなイメージも根強くあります。実際に、イベント会場の警備では一日中立ちっぱなしのこともありますし、ビルの警備では夜勤も当たり前のようにあります。
また、不審者に対応したり、トラブルに巻き込まれたりする危険性もゼロではありません。こうした「きつい・危険」というイメージから、「長く続けられる仕事ではないかもしれない」と思われがちです。体力的な負担や精神的なストレスが大きいのではないかという懸念が、将来性を考える上でのハードルになっています。
本当に将来性はない?警備業界の今後の需要
警備業界の将来性について不安な点を見てきましたが、実際には需要がなくなることは考えにくいです。むしろ、これからさらに必要とされる場面が増える可能性もあります。ここでは、以下の3つのポイントを解説します。
- 防犯意識の高まりから需要は安定している
- 大規模イベントの開催で需要が拡大する
- 新しい技術と融合した警備サービスが生まれる
詳しく解説していきます。
防犯意識の高まりから需要は安定している
社会全体の防犯意識の高まりが、警備の需要を支えています。近年、さまざまな事件が報道される中で、企業も個人も「自分たちの安全は自分たちで守る」という意識が強くなっています。
例えば、オフィスビルや商業施設だけでなく、学校や病院、マンションなどでも警備員を配置するケースが増えました。また、高齢者を狙った犯罪を防ぐための見回りサービスや、個人のためのボディガードなど、警備の形も多様化しています。人々の「安心・安全に暮らしたい」という願いがある限り、警備の仕事がなくなることはなく、むしろその重要性は増していくでしょう。
大規模イベントの開催で需要が拡大する
コンサートやスポーツ大会などの大規模イベントには、警備員の存在が欠かせません。多くの人が集まる場所では、雑踏警備や交通誘導、不審者の警戒など、人の手によるきめ細やかな対応が必要です。
今後も、国内外でさまざまなイベントが開催される予定であり、そのたびに多くの警備員が必要とされます。AIやロボットでは対応しきれない、来場者の誘導や急なトラブルへの臨機応変な対応は、経験を積んだ警備員だからこそできる仕事です。このように、人が集まる機会がある限り、警備員の活躍の場は広がり続けます。
新しい技術と融合した警備サービスが生まれる
AIやドローンといった最新技術は、警備員の仕事を奪うだけでなく、むしろサポートする強力なパートナーになります。これからは、人と技術が協力して安全を守る時代です。
例えば、警備員がドローンを操作して広範囲を監視したり、AIが異常を検知した場所に駆けつけて対応したりといった、新しい警備のスタイルが生まれています。これにより、警備員はより重要な判断や対応に集中できるようになり、仕事の専門性も高まります。技術を使いこなせる警備員は、今後さらに価値が高まり、活躍の場が広がっていくでしょう。
警備業界で働くことのメリット
警備業界には、他の仕事にはない魅力やメリットがたくさんあります。特に、これから社会に出る若い世代にとって、大きなチャンスがある業界です。ここでは、以下の3つのメリットを紹介します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
未経験からでも正社員を目指しやすい
学歴や職歴に関係なくチャレンジできる点が、警備業界の大きなメリットです。多くの警備会社では、入社後に丁寧な研修制度を設けているため、未経験からでも安心して仕事を始めることができます。
警備の仕事に必要な知識やスキルは、入社してから学ぶ「法定研修」で基礎から身につけられます。そのため、「特別な資格もないし、アピールできる経験もない」と悩んでいる人でも、正社員として安定したキャリアをスタートさせるチャンスが十分にあります。人柄ややる気を重視してくれる会社が多いのも、この業界の特徴です。
社会の安全を守るというやりがいを感じられる
人々の安全な暮らしを支えているという、大きなやりがいを感じられる仕事です。警備員の仕事は、事件や事故を未然に防ぎ、多くの人の「当たり前の日常」を守る、社会にとってなくてはならない存在です。
例えば、イベント会場で来場者が安心して楽しめるのも、夜間のオフィスで従業員が安全に働けるのも、警備員がいるからです。自分がいることで、その場所の安全が保たれていると実感できたときや、利用者から「ありがとう」と感謝されたときには、大きな達成感を得られるでしょう。人の役に立ちたい、社会に貢献したいという気持ちがある人には、ぴったりの仕事です。
資格取得でキャリアアップと収入増が狙える
資格を取ることで着実にステップアップできるのも、警備業界の魅力です。警備の仕事には「警備業務検定」という国家資格があり、取得すると資格手当がついて給料が上がったり、任される仕事の幅が広がったりします。
資格には、施設警備、交通誘導警備、貴重品運搬警備など、さまざまな種類があります。会社によっては、資格取得のための費用を負担してくれる支援制度もあります。自分の頑張りが、収入やキャリアという目に見える形で返ってくるので、目標を持って仕事に取り組むことができます。経験を積み、資格を取ることで、現場のリーダーや管理職を目指すことも可能です。
警備業界で働くことのデメリット
警備業界で働くことには多くのメリットがありますが、もちろん大変な面もあります。長く働き続けるためには、デメリットもしっかりと理解しておくことが大切です。ここでは、主な3つのデメリットについて解説します。
- 身体的な負担が大きい業務が多い
- 夜勤や不規則なシフトで生活リズムが崩れやすい
- トラブル対応で精神的なストレスを感じることがある
詳しく解説していきます。
身体的な負担が大きい業務が多い
体力勝負な場面が多いことは、覚悟しておく必要があります。例えば、商業施設や建設現場での警備では、長時間立ちっぱなしになることがほとんどです。また、広い敷地を定期的に巡回する業務もあり、一日中歩き回ることも珍しくありません。
特に夏の暑い日や冬の寒い日でも屋外で仕事をすることがあるため、体力に自信がないと厳しいと感じるかもしれません。日頃から体調管理をしっかり行い、規則正しい生活を心がけることが、この仕事を長く続ける上での重要なポイントになります。
夜勤や不規則なシフトで生活リズムが崩れやすい
24時間体制で稼働している施設を担当する場合、夜勤は避けられません。夜勤を含むシフト制の勤務は、生活リズムが不規則になりがちです。
昼夜が逆転すると、慣れるまでは日中に眠れなかったり、疲れが取れにくかったりすることがあります。また、友人や家族と休みの日が合わず、プライベートの時間を確保しにくいと感じることもあるかもしれません。自分なりのリフレッシュ方法を見つけたり、睡眠の質を高める工夫をしたりするなど、オンとオフの切り替えをうまくコントロールすることが求められます。
トラブル対応で精神的なストレスを感じることがある
予期せぬトラブルに対応する場面では、精神的な負担を感じることもあります。警備の仕事は、何事もないのが一番ですが、時には道に迷った人への対応や、施設のルールを守らない人への注意、急病人の発見など、冷静な判断が求められる状況に直面します。
特に、感情的になっている人への対応は、大きなストレスになる可能性があります。常に周囲に気を配り、緊張感を保ち続けなければならないため、精神的に疲れてしまうこともあるでしょう。いざという時に落ち着いて行動できるよう、研修で学んだことをしっかりと身につけておくことが大切です。
将来性のあるホワイトな警備会社の見極め方
同じ警備業界でも、働きやすさや将来性は会社によって大きく異なります。長く安心して働き続けるためには、いわゆる「ホワイト企業」を見極めることが非常に重要です。ここでは、以下の4つのポイントを紹介します。
- 研修制度や資格取得支援が充実している
- 従業員の定着率が高く給与水準も公開している
- DX化や新しい警備システムを積極的に導入している
- 明確なキャリアパスと評価制度が整っている
各項目について、詳しく見ていきましょう。
研修制度や資格取得支援が充実している
社員を大切に育てようという姿勢がある会社かどうかを見極めましょう。良い会社は、入社後の研修が丁寧で、未経験者でも安心してスタートできる環境を整えています。
また、キャリアアップに繋がる資格の取得を積極的にサポートしてくれるかどうかも重要なポイントです。例えば、「資格取得にかかる費用を会社が全額負担」「資格取得のための勉強会を実施」といった制度があれば、社員の成長を応援してくれる会社だと言えるでしょう。こうした制度は、求人票や会社のホームページで確認することができます。
従業員の定着率が高く給与水準も公開している
社員が長く働いている会社は、働きやすい環境である可能性が高いです。可能であれば、従業員の平均勤続年数や離職率を調べてみましょう。これらの情報を公開している会社は、労働環境に自信がある証拠です。
また、給与体系が明確であることも大切です。「月給〇〇万円〜」という表記だけでなく、具体的な給与例や昇給モデル、各種手当(残業手当、深夜手当、資格手当など)がきちんと記載されているかを確認しましょう。お金に関する情報をオープンにしている会社ほど、信頼できると言えます。
DX化や新しい警備システムを積極的に導入している
業界の未来を見据えているかという点も、将来性を判断する上で重要です。DX化(デジタルトランスフォーメーション)とは、デジタル技術を使って業務を効率化することです。
例えば、報告書を手書きではなくアプリで作成したり、監視システムにAIを導入したりしている会社は、従業員の負担を減らし、働きやすい環境を作ろうと努力しています。古いやり方にこだわらず、新しい技術を積極的に取り入れている会社は、変化に対応できる力があり、将来性も高いと考えられます。
明確なキャリアパスと評価制度が整っている
将来の自分の姿がイメージできるかどうかも、大切なポイントです。入社後、どのようなステップで成長していけるのか、キャリアパスが明確に示されている会社を選びましょう。
例えば、「現場の警備員からスタートし、数年後にはチームリーダー、その後は複数の現場をまとめる管制官や営業職へ」といった具体的な道筋があると、目標を持って働くことができます。また、何を頑張れば評価され、昇給や昇進に繋がるのか、評価制度がはっきりしている会社は、社員のモチベーションを大切にしている良い会社と言えるでしょう。

これからの警備員に求められるスキル
AIやロボット技術が進化する中で、これからの警備員には今まで以上に専門的なスキルが求められるようになります。ただ立つだけ、歩くだけではない、付加価値の高い人材になるために必要な3つのスキルを紹介します。
- 警備システムを管理・運用するITリテラシー
- 緊急時に的確な判断を下す課題解決能力
- 人と円滑に関わる高いコミュニケーション能力
詳しく解説していきます。
警備システムを管理・運用するITリテラシー
最新の警備システムを使いこなす力が、ますます重要になります。これからの警備は、防犯カメラやセンサー、ドローンといったハイテク機器と連携して行われるのが当たり前になります。
そのため、これらの機器を操作したり、システムが収集したデータを見て異常がないかを確認したりといった、基本的なITスキルが必要不可欠です。難しいプログラミングの知識は必要ありませんが、パソコンやタブレットの基本操作に慣れておくと、仕事の幅が大きく広がるでしょう。新しい技術に抵抗なく、積極的に学ぼうとする姿勢が大切です。
緊急時に的確な判断を下す課題解決能力
マニュアル通りにいかない場面でどう動くかが、警備員の真価を発揮するポイントです。AIやロボットは、決められたプログラム通りに動くことは得意ですが、予期せぬ事態に臨機応変に対応することは苦手です。
例えば、急病人が出た場合の救護活動や、火災が発生した際の初期消火・避難誘導など、緊急時にはその場の状況を瞬時に判断し、最適な行動をとる必要があります。このような、人命に関わるような重要な判断は、人間にしかできません。日頃から様々な状況を想定し、冷静に対応する訓練を積むことが求められます。
人と円滑に関わる高いコミュニケーション能力
結局は「人対人」の仕事であることを忘れてはいけません。警備の仕事は、黙って立っているだけではありません。施設の利用者から道を尋ねられたり、困っている人に声をかけたりと、人と接する機会は非常に多いです。
「警備員さん」は、その施設の顔でもあります。丁寧な言葉遣いや、相手に安心感を与えるような態度は、施設のイメージアップにも繋がります。また、トラブルを未然に防ぐためには、不審な行動をしている人にうまく声をかけるスキルも必要です。同僚とのチームワークも重要なので、円滑な人間関係を築く力は不可欠と言えるでしょう。
警備業界でのキャリアに不安を感じたら
ここまで警備業界の将来性や働き方について解説してきましたが、それでもまだ不安が残るかもしれません。もし、自分のキャリアについて少しでも迷いや不安を感じたら、一度立ち止まって考えてみることが大切です。
- 自分の適性や希望条件を改めて整理する
- 業界の動向や優良企業の情報を集める
- Zキャリアなどのエージェントに相談してみる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
自分の適性や希望条件を改めて整理する
まずは自分自身を知ることから始めましょう。「どんな時にやりがいを感じるか」「体力には自信があるか」「夜勤はできるか」「将来的にどれくらいの収入が欲しいか」など、自分の働き方に関する希望を紙に書き出してみるのがおすすめです。
自分の得意なことや苦手なこと、仕事に求める譲れない条件などをはっきりさせることで、自分に合った会社を見つけやすくなります。なんとなく仕事を探すのではなく、自分なりの「軸」を持つことが、後悔しない就職・転職への第一歩です。
業界の動向や優良企業の情報を集める
自分だけで悩まず、積極的に情報を集めることが大切です。今はインターネットを使えば、企業のホームページや口コミサイトなど、たくさんの情報を手に入れることができます。
この記事で紹介したような「ホワイトな警備会社の見極め方」を参考に、気になる会社をいくつかピックアップして比較検討してみましょう。会社の将来性や働きやすさについて、できるだけ多くの情報を集めることで、客観的な視点で判断できるようになります。友人や家族など、周りの人に相談してみるのも良いでしょう。
Zキャリアなどのエージェントに相談してみる
キャリアのプロに相談するのが、不安を解消する一番の近道です。自分一人で考えたり情報を集めたりするのには限界があります。そんな時は、私たち「Zキャリア」のような転職エージェントに頼ってください。
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