- サービス残業が当たり前の職場のおかしさ
- サービス残業がなくならない本当の理由
- 今すぐできるサービス残業への対処法
- サービス残業のない会社への転職術
サービス残業が当たり前の職場はおかしい?
「サービス残業が当たり前」という職場は、本当におかしいのでしょうか。その疑問に答えるためのポイントは以下の通りです。
- サービス残業は法律で禁止されている
- 「定時後にタイムカードを押させる」ことも違法
- 「みなし残業」や「固定残業代」との違い
各項目について、詳しく見ていきましょう。
サービス残業は法律で禁止されている
残業代なしの労働はルール違反であり、法律で認められていません。会社は、従業員が残業した場合、その時間に見合った残業代を支払う義務があります。
もしあなたが「給料の出ない残業」をしているなら、それは会社がルールを破っている状態です。どんな理由があっても、タダ働きをさせることは許されません。「みんなやっているから」という理由で、我慢する必要は一切ないのです。
参照:「賃金不払残業ってなんですか。/厚生労働省」
「定時後にタイムカードを押させる」ことも違法
会社によっては、「定時になったら一度タイムカードを押して、そこから仕事を続けて」と言われるケースがあるかもしれません。ですが、これももちろん違法です。
タイムカード後の業務も労働時間として扱われます。タイムカードの記録がどうであれ、実際に働いた時間に対して給料は支払われなければなりません。これは、あなたの労働時間を正しく管理していない会社の責任です。
「みなし残業」や「固定残業代」との違い
「うちはみなし残業だから残業代は出ないよ」と言われたことはありませんか。これはよくある誤解です。「みなし残業(固定残業代)」とは、あらかじめ一定時間分の残業代を給料に含めて支払う制度のことです。
重要なのは、もし決められた時間を超えて残業した場合、超過分は別途支払いが必要になるという点です。例えば「月20時間分のみなし残業代」が給料に含まれている人が30時間残業したら、オーバーした10時間分の残業代は追加で支払われる必要があります。
サービス残業がなくならない理由
サービス残業が違法だとわかっていても、多くの職場でなくならないのはなぜでしょうか。その背景にある理由は、以下の通りです。
- 上司や先輩も当たり前にやっているから
- 人手不足で物理的に仕事が終わらないから
- 無言の評価がプレッシャーになっているから
- 会社の利益を優先する文化があるから
各項目について、詳しく解説していきます。
上司や先輩も当たり前にやっているから
職場で一番影響力が大きいのは、「みんなやってる」という空気です。上司や先輩が毎日当たり前のようにサービス残業をしていたら、新入社員や若手は「帰ってはいけないんだ」と感じてしまいます。
「お先に失礼します」と言い出しにくい雰囲気は、サービス残業が続く大きな原因の一つです。本当は帰りたくても、周りの目を気にしてしまい、つい残ってしまうのです。
人手不足で物理的に仕事が終わらないから
そもそも、決められた時間内に終わらないほどの仕事量を任されているケースも少なくありません。これは個人の能力ではなく会社の問題です。
会社が十分な数の従業員を雇っていなかったり、一人の負担を考えずに仕事を割り振ったりしている場合、サービス残業をしないと仕事が回りません。あなたがどれだけ効率よく頑張っても、物理的に不可能な状況になっている可能性があります。
無言の評価がプレッシャーになっているから
「遅くまで残っている人=仕事熱心だ」と評価するような、古い考え方が残っている職場もあります。このような環境では、残業=頑張っているという誤解が生まれ、それが無言のプレッシャーになります。
本当は早く仕事を終えて帰りたいのに、「やる気がないと思われたくない」「評価を下げられたくない」という気持ちから、ダラダラと職場に残ってしまうのです。
会社の利益を優先する文化があるから
会社によっては、従業員の働きやすさよりも、会社の利益やコストカットを何よりも大事にする文化があります。コスト削減を優先する体質の会社では、残業代という人件費を支払いたくないため、サービス残業が黙認されがちです。
従業員の頑張りにタダで乗っかろうとする会社では、根本的な問題が解決されることは難しいかもしれません。

サービス残業は個人の能力不足が原因ではない
「サービス残業しないと仕事が終わらないのは、自分の能力が低いからかも…」と自分を責めていませんか。ですが、本当にそうでしょうか。仕事が終わらない原因を考えるポイントは、以下の通りです。
- 無理な仕事量
- 非効率な業務プロセス
- 不十分な教育体制
各項目について、詳しく見ていきましょう。
無理な仕事量
まず考えてみてほしいのは、自分の処理能力を超えていないかということです。周りの先輩と同じ量の仕事を、経験の浅いあなたが同じ時間でこなすのは、そもそも難しいことです。
客観的に見て、定時内に終わらせることが物理的に不可能な仕事量を任されている可能性があります。自分のせいだと抱え込む前に、仕事量そのものが適切かどうかを疑ってみることも大切です。
非効率な業務プロセス
個々の能力とは関係なく、仕事のやり方自体に問題が隠れていることもよくあります。例えば、毎回手作業でやっているデータ入力が、簡単なツールを使えば一瞬で終わるかもしれません。
他にも、目的がよくわからない長時間の会議や、多すぎる報告書の作成など、会社に昔からある非効率なルールが、あなたの時間を奪っている可能性があります。
不十分な教育体制
仕事のやり方がわからなかったり、必要なスキルが足りなかったりするのも、個人の責任だけにはできません。特に、スキル不足は会社の責任でもあるのです。
入社したばかりの若手に対して、十分な研修や指導を行わずに、いきなり難しい仕事を任せるような会社では、誰だって戸惑ってしまいます。わからないことを聞ける先輩がいなかったり、質問しづらい雰囲気だったりするのも、教育体制の問題です。
サービス残業を続けることのデメリット
「少し我慢すれば…」と思ってサービス残業を続けてしまうと、心と体に様々な悪影響が出てきます。サービス残業を続けるデメリットは、以下の通りです。
- 心と体の健康が蝕まれる
- スキルアップの時間が確保できない
- 仕事へのやる気が失われる
- プライベートの時間がなくなる
各項目について、詳しく解説していきます。
心と体の健康が蝕まれる
何よりも自分の健康が第一です。サービス残業が続くと、睡眠時間が削られ、疲れがどんどん溜まっていきます。リフレッシュする時間もないため、精神的なストレスも大きくなる一方です。
最初は「ちょっと疲れたな」くらいでも、無理を続けるうちに、気づいた頃には心も体もボロボロになってしまう危険性があります。
スキルアップの時間が確保できない
サービス残業で毎日クタクタになっていると、仕事以外のことをする気力がなくなってしまいます。これは、長期的なキャリア形成の機会損失につながります。
本来であれば、仕事で必要な資格の勉強をしたり、将来のために新しいスキルを身につけたりする時間に使えるはずです。ですが、サービス残業は、あなたの未来への投資の時間を奪ってしまうのです。
仕事へのやる気が失われる
どれだけ頑張って働いても、その頑張りが給料に反映されないと、頑張っても報われない感覚に陥ってしまいます。「どうして自分だけこんなに頑張らないといけないんだろう」と感じるようになり、仕事に対するモチベーションはどんどん下がっていくでしょう。
やる気がなくなると、仕事の質も下がり、ミスが増えるという悪循環にもつながりかねません。
プライベートの時間がなくなる
仕事が終わってからもサービス残業、休日も疲れて寝るだけ…そんな生活では、ワークライフバランスの崩壊は避けられません。友人と遊びに行ったり、趣味に時間を使ったり、家族と過ごしたりする大切な時間がなくなってしまいます。
仕事は人生の一部であって、全てではありません。プライベートの時間を犠牲にしてまで、タダ働きをする必要はないのです。
今の職場でできるサービス残業への対処法
「会社を辞めるのはまだ考えられないけど、この状況を何とかしたい」と感じているあなたへ。今の職場でできる具体的なアクションを紹介します。対処法は、以下の通りです。

働いた時間を正確に記録する
まずは、客観的な事実が武器になることを覚えておきましょう。いつからいつまで、どんな仕事をしていたのか、毎日記録する習慣をつけてください。スマホのメモ機能や手帳など、簡単なもので大丈夫です。
この記録は、後で上司に相談する時や、万が一の時に「これだけ働いた」という証拠になります。感情的に「大変です」と訴えるよりも、具体的なデータを示す方が、はるかに説得力が増します。
業務効率化の工夫を試してみる
会社全体のルールを変えるのは難しくても、自分の仕事のやり方なら、少し工夫できるかもしれません。受け身にならず主体的に動くことで、状況が改善する可能性があります。
例えば、よく使う文章を単語登録しておく、ファイルの整理方法を見直すなど、小さなことからで構いません。少しでも作業時間を短縮できれば、その分だけ早く帰れるようになります。
勇気を出して上司に相談する
記録した労働時間をもとに、勇気を出して上司に相談してみましょう。この時、感情的にならず、データを示して冷静に伝えることがポイントです。
「毎日これくらいの残業が発生しており、定時内に業務を終えるのが難しい状況です。業務量の調整をご相談できないでしょうか」といった形で、困っている事実と改善してほしいことをセットで伝えましょう。
会社の相談窓口や労働組合に頼る
直属の上司に相談しても何も変わらなかったり、そもそも上司が原因で相談しづらかったりする場合は、一人で抱え込まない選択肢として、他の窓口を頼りましょう。
会社によっては、人事部やコンプライアンス部門に相談窓口が設置されています。また、労働組合がある場合は、そこに相談するのも有効な手段です。あなた一人では動かせない問題も、組織の力を借りることで解決に向かうことがあります。
状況が改善しないなら転職を考えよう
色々と手を尽くしても、会社の体質が変わらず、サービス残業が続く場合は、思い切って環境を変えることを考えましょう。転職を考えるべき理由は、以下の通りです。
- 環境を変えるのが一番の近道
- 転職活動で自分の価値を客観視する
- 在職しながら転職活動を始める
各項目について、詳しく解説していきます。
環境を変えるのが一番の近道
会社の文化や長年染みついた体質を、一人の力で変えるのは非常に困難です。自分だけが頑張って働きかけても、何も変わらないこともあります。そんな時は、自分を守るための転職が最も有効な解決策になります。
心も体も健康で、頑張りを正当に評価してくれる会社は必ずあります。我慢し続けるのではなく、自分のために新しい環境を探す勇気を持ちましょう。
転職活動で自分の価値を客観視する
サービス残業が当たり前の会社にいると、「自分には何のスキルもない」「この会社でしかやっていけない」と思い込んでしまいがちです。ですが、転職活動を始めると、今の会社が全てではないと気づくことができます。
他の会社の話を聞いたり、自分の経歴を客観的に見てもらったりすることで、「意外と自分にもできることがあるんだ」と自信を取り戻せます。自分の市場価値を知る良い機会にもなります。
在職しながら転職活動を始める
転職すると決めても、すぐに会社を辞めるのはリスクがあります。できれば、今の仕事を続けながら、焦らずじっくり探すことが大事です。
給料をもらいながらであれば、経済的な心配をせずに、落ち着いて次の職場を探せます。「次の会社が決まるまで」と思えば、今の仕事のストレスも少しは軽くなるかもしれません。情報収集から始めて、少しずつ準備を進めていきましょう。
サービス残業が少ない会社の見つけ方
転職するなら、二度と同じ失敗はしたくないですよね。サービス残業が少ない、働きやすい会社を見つけるためのポイントは、以下の通りです。

求人票の「固定残業代」をチェックする
求人票を見るときは、給与の欄にある「固定残業代」や「みなし残業代」の項目をしっかり確認してください。特に、固定残業の時間数が多すぎないかが重要です。
例えば、「固定残業代(45時間分を含む)」などと書かれている場合、毎月45時間近い残業があるのが当たり前の職場かもしれません。時間数が少ない、もしくは固定残業代制度がない会社の方が、残業が少ない傾向にあります。
「未経験歓迎」の理由を見極める
「未経験からでもOK」といった言葉は、新しい挑戦をしたいあなたにとって、とても魅力的に映るでしょう。実際に、未経験者を歓迎する求人には、素晴らしいチャンスがたくさんあります。
例えば、事業がどんどん成長していて新しい仲間をたくさん必要としている会社や、研修制度が整っていて未経験からでもプロに育て上げる自信がある会社など、求人にはポジティブな理由があることも多いのです。
一方で、「なぜ未経験を歓迎しているのか」その理由を少しだけ考えてみることも、より良い会社選びには大切です。もしかしたら、人の入れ替わりが激しいなどの理由がある可能性もゼロではありません。
その求人があなたにとって本当に良いチャンスなのかを見極めるために、会社の事業内容や研修制度についてもしっかり調べてみると、より安心して応募できます。
聞き方を工夫して残業について質問する
「残業について聞くと、やる気がないと思われそうで怖い…」と感じますよね。ですが、入社してから「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、働き方について知っておくことは非常に重要です。聞き方を少し工夫すれば、マイナスな印象を与えることなく、会社の誠実さを見極めることができます。
大切なのは、意欲を示しつつ質問することです。例えば、「入社後は一日でも早く戦力になりたいと考えています。その上で、皆様が普段どのように働かれているかを知りたく、繁忙期の状況や1日のスケジュールについて教えていただけますか?」といった形で質問してみましょう。
このように、働く意欲があることを前提として質問することで、単に「楽をしたい」のではなく、「長く貢献するために、リアルな働き方を理解しておきたい」という前向きな姿勢を伝えることができます。質問に対してごまかさずに誠実に答えてくれるかどうかが、その会社が信頼できるかを見極める一つのポイントになります。
企業の口コミサイトで評判を確認する
応募したい会社が見つかったら、実際に働いている人や、過去に働いていた人の声が投稿されている口コミサイトをチェックしてみましょう。働く人のリアルな声を確認できる、非常に貴重な情報源です。
求人票だけではわからない、職場の雰囲気や残業の実態について、具体的な情報が見つかることがあります。「サービス残業は当たり前」といった書き込みが多い場合は、避けた方が賢明です。
サービス残業は我慢せずに行動しよう
ここまで、サービス残業の問題点や対処法について解説してきました。最後に、あなたが前向きな一歩を踏み出すためのポイントをまとめます。
- あなたに合う職場は必ず見つかる
- Zキャリアのエージェントに相談してみよう
各項目について、詳しく見ていきましょう。
あなたに合う職場は必ず見つかる
サービス残業が当たり前の職場でつらい思いをしていると、「どこへ行っても同じだ」と悲観的になってしまうかもしれません。ですが、そんなことは決してありません。諦めずに探し続けることが大切です。
世の中には、従業員のことを第一に考え、頑張りを正当に評価してくれる会社がたくさんあります。今の場所が全てだと思わず、あなたらしく輝ける場所を探すことを諦めないでください。
Zキャリアのエージェントに相談してみよう
「でも、どうやって自分に合う会社を探せばいいかわからない」「一人で転職活動をするのは不安だ」と感じるかもしれません。そんな時は、ぜひ私たちZキャリアにご相談ください。プロに相談するメリットはたくさんあります。
Zキャリアは、あなたのような若手の方の転職支援を専門としています。サービス残業のない会社の求人を紹介することはもちろん、面接対策や書類の書き方まで、あなたの転職活動をマンツーマンで徹底的にサポートします。一人で悩まず、まずは無料相談であなたの話を聞かせてください。