高校を中退した場合の履歴書の書き方
高校を中退した時の基本的な書き方
高校を中退した場合、履歴書の学歴欄には事実を正確に記載する必要があります。
まず、入学した高校名を正式名称で記入し、その横に入学年月を書きます。次に、その下の行に同じ高校名を再度記入し、「中途退学」と明記します。年月は、実際に退学した年月を書きましょう。「中退」と略さず、「中途退学」と書くのが正式なマナーです。
- 20XX年 ⚪︎月 △△高等学校 普通科 中途退学(家庭の事情により)
中退した理由については、学歴欄に簡潔に「(家庭の事情により)」などと書き添えるか、特に記載せず、職務経歴書や面接で口頭で説明する方法があります。
この場合、最終学歴は「中学校卒業」となります。正直に記載することが、採用担当者との信頼関係を築く第一歩です。
高校中退後に高卒認定試験に合格した場合の書き方
高校中退後に「高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)」に合格した場合、その事実は大きなアピールポイントになるため、必ず履歴書に記載しましょう。
書き方としては、まず高校の入学と中途退学の事実を記載します。その後の行に、試験に合格した年月を書き、「高等学校卒業程度認定試験 合格」と明記します。これにより、高校卒業と同等以上の学力があることを客観的に証明できます。
- 20XX年 ⚪︎月 △△高等学校 普通科 中途退学
- 20XX年 ◻︎月 高等学校卒業程度認定試験合格
最終学歴は「中学校卒業」のままですが、高卒認定の合格を記載することで、応募できる求人の幅が広がり、学習意欲の高さもアピールできます。資格欄に記載する方法もありますが、学歴の流れで示す方が分かりやすいため、学歴欄に書くのが一般的です。
履歴書に高校中退を書かないとバレる?
虚偽の経歴を記載した場合、発覚するケースも少なくない
高校中退の事実を隠して「高校卒業」と記載するなど、経歴を偽ることは非常にリスクが高い行為です。発覚する可能性は決して低くありません。
例えば、入社手続きで提出する雇用保険被保険者証や源泉徴収票などから、前職の加入状況や最終学歴が判明することがあります。また、企業によっては卒業証明書の提出を求められるケースもあり、その際に必ず発覚します。

近年では、SNSでの発言や、偶然同じ高校の出身者が職場にいたことなど、予期せぬところから事実が明らかになることもあります。
後ろめたい気持ちを抱えながら働くことになるため、精神的な負担も大きくなります。正直に伝えることが最善の策です。
学歴詐称が発覚した場合、内定取り消しや解雇などのリスクがある
もし学歴詐称が発覚した場合、応募者には非常に重いペナルティが課される可能性があります。多くの企業では、就業規則において経歴詐称を懲戒事由として定めています。
そのため、採用選考中や内定後に発覚すれば内定取り消し、入社後に発覚した場合は懲戒解雇となることが一般的です。これは、企業と労働者の間の信頼関係を著しく損なう重大な契約違反と見なされるためです。
たとえ解雇を免れたとしても、社内での信用は失墜し、その後のキャリアに深刻な悪影響を及ぼすでしょう。一度失った信頼を取り戻すのは極めて困難です。
軽い気持ちで行った嘘が、自身のキャリアを台無しにしてしまうリスクがあることを理解しておく必要があります。
【理由別】なぜ高校を中退したのか説明する時の例文6パターン

経済的な理由
家庭の経済的な事情により、学業の継続が困難となり、高校を中途退学いたしました。一日も早く就労して家計を支えたいと考え、退学後は飲食店でのアルバイトに励んでまいりました。そこでは、接客業務を通じてコミュニケーション能力を、また、在庫管理や発注業務を任される中で責任感を培いました。アルバイト経験で培った、お客様のニーズを汲み取り、迅速に対応する力を、貴社の営業職として活かしたいと考えております。経済的な理由で学業を断念した経験があるからこそ、人一倍強い向上心と責任感を持って業務に貢献できると自負しております。
早期就労・自立のため
一日でも早く社会に出て、経済的に自立したいという思いが強く、高校を中途退学し就労の道を選びました。退学後は、建設現場での作業スタッフとして勤務し、社会人としての基礎やチームで協力して仕事を進めることの重要性を学びました。特に、厳しい環境の中で培った体力と忍耐力には自信があります。今後は、より専門的なスキルを身につけ、長期的なキャリアを築きたいと考えております。貴社の育成プログラムに魅力を感じており、未経験からでも挑戦できる環境で、これまで培った粘り強さを活かして一日も早く戦力となれるよう努力する所存です。
明確な目標・進路変更
高校在学中に、Webデザイナーになるという明確な目標ができました。専門的なスキルをいち早く習得したいと考え、学業と両立するよりも専門スクールでの学習に専念するため、高校を中途退学いたしました。スクール卒業後は、フリーランスとして小規模なWebサイト制作に携わり、実践的なスキルを磨いてまいりました。これまでの経験で培ったデザインスキルやコーディングの知識を活かし、チームの一員としてより大きなプロジェクトに挑戦したいと考えております。貴社の制作実績に感銘を受けており、ぜひ一員として貢献したいです。
健康上の理由(現在は回復済みの場合)
高校在学中に体調を崩し、長期の療養が必要となったため、学業の継続が困難となりやむを得ず中途退学いたしました。しかし、その後の治療とリハビリに専念した結果、現在はすっかり完治しており、医師からも通常の就労に全く問題がないとお墨付きをいただいております。療養期間中は自分自身と向き合う時間となり、「早く社会に出て人の役に立ちたい」という働くことへの意欲が人一倍強くなりました。また、自身の経験から徹底した体調管理の重要性も深く学んでおります。現在は健康状態に不安はなく、体力にも自信があります。今後はこの健康な体と強い就労意欲を最大限に活かし、貴社の業務に一日も早く慣れ、長く貢献していきたいと考えております。
家庭の事情(家族の介護など)
家族の介護に専念する必要が生じたため、高校を中途退学いたしました。介護の経験を通じて、日々の細やかな変化に気づく観察力や、相手の立場に立って物事を考える力が身についたと感じております。また、限られた時間の中で効率的に物事を進めるための段取り力も養われました。現在は介護の必要がなくなり、時間に制約なく業務に集中できる環境が整っております。介護で培った相手に寄り添う姿勢や計画性は、お客様と真摯に向き合うことが求められる貴社のカスタマーサポートの仕事で大いに活かせると考えております。
高卒認定試験を取得・目指している場合
高校中退後、自身の将来を真剣に見つめ直し、キャリアの選択肢を広げるために高等学校卒業程度認定試験の受験を決意いたしました。独学での学習は容易ではありませんでしたが、目標から逆算して毎日の学習スケジュールを綿密に立て、着実に努力を重ねた結果、〇年〇月に無事合格を果たすことができました。この経験を通じて、目標達成に向けて計画的に物事を進める自己管理能力と、困難な状況でも諦めずに取り組む粘り強さを培うことができました。貴社の業務においても、この継続力と自発的に学ぶ姿勢を最大限に活かし、一日も早く戦力として貢献できるよう精一杯努力してまいる所存です。
高校中退者が履歴書を書く時の注意点

学歴欄には「中退」と省略せずに「中途退学」と記載する
履歴書は応募先企業に提出する公的な書類です。そのため、記載する内容はすべて正式名称を用いるのがビジネスマナーの基本となります。
高校を途中で辞めた場合、「中退」という言葉が一般的に使われますが、これは略称です。履歴書の学歴欄には、必ず「中途退学」と正式に記載するようにしましょう。例えば、「〇〇高等学校 普通科 中途退学」のように記入します。
このような細かい点にも配慮することで、丁寧で誠実な人柄をアピールすることにつながります。採用担当者は多くの履歴書に目を通すため、基本的なマナーが守られているかは意外と見られているポイントです。
やむを得ない・前向きな理由はカッコ書きで添える
学歴欄に「中途退学」と記載する際、その理由をカッコ書きで簡潔に添えることも有効な方法です。
例えば、「(家庭の経済的事情のため)」や「(〇〇の資格取得に専念するため)」のように記載することで、採用担当者の「なぜ中退したのだろう?」という疑問を事前に解消し、ネガティブな憶測を防ぐ効果があります。
理由を正直に、かつ簡潔に伝えることで、誠実な印象を与えられます。こうした誠実さは、面接で詳しく話を聞いてもらえるきっかけにもなるでしょう。
高卒認定試験に合格している場合は積極的にアピールする
高等学校卒業程度認定試験(高卒認定)に合格していることは、学歴のハンディキャップを補う強力な武器となります。
これは、高校卒業と同等以上の学力があることを公的に証明するものです。必ず学歴欄の高校中途退学の後に、「〇年〇月 高等学校卒業程度認定試験 合格」と明記しましょう。
これにより、応募できる企業の選択肢が「高卒以上」まで広がります。(企業によっては高卒認定では高卒求人に応募できないケースもあるため、応募前に確認する必要あり。)
また、一度は学業から離れたものの、再び学び直して目標を達成したという事実は、あなたの学習意欲や向上心の高さをアピールする絶好の材料となります。自己PR欄などで、合格に向けて努力した経験に触れるのも良いでしょう。
中退後の空白期間(アルバイト歴など)は職歴欄に書く
高校中退後、正社員として就職するまでの期間が空いている場合、その期間を「空白期間」として何も書かないのは避けましょう。採用担当者は、その期間に何をしていたのかを気にします。
アルバイトをしていたのであれば、それは立派な職歴です。職歴欄に、勤務先の会社名、所属部署、簡単な業務内容、勤務期間を具体的に記載しましょう。例えば、「株式会社〇〇にて、ホールスタッフとして接客業務に従事」のように書きます。
これにより、社会人としての経験や、その仕事を通じて得たスキルをアピールできます。空白期間を作らないことで、継続して働く意欲があることを示せます。
志望動機や自己PRで、現在の前向きな姿勢を伝える
高校中退という経歴を持つ応募者に対して、採用担当者は過去の事実以上に「現在、仕事に対してどのような意欲を持っているか」を重視します。志望動機や自己PRの欄では、中退の経験を糧にして、今後はどのように仕事に取り組んでいきたいかという前向きな姿勢を具体的に伝えましょう。
ある調査では、業界・職種未経験者を採用する際に重視するポイントとして「人柄・社風との相性」が87.1%で最多でした。このことからも、企業は経歴だけでなく、応募者の意欲やポテンシャルを高く評価する傾向が強いことがわかります。入社後にどう貢献したいかを熱意を持って伝えることが重要です。
参照:「業界・職種未経験者の採用で重視するポイントは、「人柄・社風との相性」が最多。評価する能力トップは「コミュニケーション能力」/株式会社学情のプレスリリース」
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