- 未経験エンジニアが「増えすぎ」と言われる理由
- エンジニアの「現実」と「後悔」しやすい点
- 未経験からでも活躍できる人の特徴
- 後悔しないための転職活動の注意点
未経験エンジニアが増えすぎと言われるのはなぜ?
最近、「未経験エンジニアは増えすぎ」という声をよく聞きますが、その背景には以下の理由があります。
- IT業界の人手不足と需要の高まり
- プログラミングスクールの増加
- 「誰でもなれる」というイメージの広がり
- 異業種からの転職希望者の増加
各項目について、詳しく見ていきましょう。
IT業界の人手不足と需要の高まり
IT業界は深刻な人手不足が続いています。スマートフォンアプリやWebサービス、会社のシステムなど、IT技術は社会のあらゆる場所で必要とされており、それを作るエンジニアの需要が非常に高まっています。
このため、多くの企業が「未経験者でもいいから、育ててエンジニアになってもらおう」と考えるようになりました。特に20代の若手は、新しいことを覚えるスピードが速いと期待され、未経験でも採用されやすい傾向があります。
プログラミングスクールの増加
ここ数年で、プログラミングを学べるスクールが急速に増えました。オンラインで学べるところも多く、「未経験からエンジニアになろう」という広告もよく見かけるようになりました。
以前は専門学校や大学で学ぶのが一般的でしたが、今は社会人になってからでも、スクールを利用して手軽にプログラミングの勉強を始められます。これにより、エンジニアを目指すためのハードルが下がり、挑戦する人が増えたのです。
「誰でもなれる」というイメージの広がり
「パソコン一つで稼げる」「将来性がある」といったイメージが広がり、エンジニアは魅力的な職業として注目されています。特にSNSなどでは、短期間でエンジニアになって活躍しているように見える情報も多くあります。
こうした情報を見て、「自分もなれるかもしれない」と考える人が増えました。ですが、実際には簡単な道のりではなく、誰でも簡単になれるわけではないことも知っておく必要があります。
異業種からの転職希望者の増加
今の仕事の将来性に不安を感じたり、もっと専門的なスキルを身につけたいと考えたりして、異業種からエンジニア転職を目指す人が増えています。
例えば、接客業や営業職、工場勤務など、全く違う分野で働いていた人が、ITスキルを身につけてキャリアチェンジを図るケースです。需要が高いエンジニアになることで、安定した働き方やキャリアアップを期待する人が多いのです。
「未経験エンジニアはいらない」と言われる現実
「増えすぎ」と同時に、「未経験はいらない」という厳しい声も聞かれます。これには、以下の現実的な理由があります。
- 基礎スキル不足で仕事についていけない
- 研修体制が整っていない企業もある
- 理想と現実のギャップに苦しむ
- コミュニケーション能力が求められる
詳しく解説していきます。
基礎スキル不足で仕事についていけない
最低限の基礎スキルがないと、採用されても苦労します。スクールで少し勉強しただけでは、実際の仕事で求められるレベルに達していないことが多いのです。
「未経験OK」の求人でも、企業側は「入社後に教えればすぐに覚えてくれるだろう」と期待しています。しかし、プログラミングの基本的な仕組みや用語すら理解していないと、先輩が何を言っているのか分からず、仕事についていけなくなってしまいます。
研修体制が整っていない企業もある
未経験者を採用している企業すべてが、手厚い研修を用意しているわけではありません。特に人手が足りていない中小企業などでは、「仕事(現場)で覚えろ(OJT)」という方針のところもあります。
しっかりとした研修を期待して入社したのに、いきなり現場に配属され、誰も教えてくれない状況に置かれると、「話が違う」と感じてしまうでしょう。企業選びの段階で、研修制度がどうなっているかを確認することが重要です。
理想と現実のギャップに苦しむ
「エンジニアになれば、自由に働けてカッコいい」という理想と現実のギャップに悩む人もいます。「増えすぎ」と言われる背景には、こうした華やかなイメージに惹かれた人も多いため、ギャップが大きくなりやすいのです。
実際には、地道な作業や、エラーの原因を探すための根気のいる作業も多くあります。また、お客様の都合や納期に追われることもあり、イメージしていた働き方と違うと感じて「闇」を感じる人もいます。

コミュニケーション能力が求められる
エンジニアはパソコンに向かって一人で作業するイメージがあるかもしれませんが、実際はチームで働く仕事です。
システムを作るには、他のエンジニアや、企画担当者、お客様など、多くの人と関わります。「今どこまで進んでいるか」「どこで困っているか」を正確に報告・連絡・相談(ホウレンソウ)する力が必須です。このコミュニケーションがうまく取れないと、チーム全体の仕事が止まってしまい、煩わしいと思われてしまうこともあります。
未経験エンジニアが後悔する理由
「エンジニアにならなければよかった」と後悔する人もいます。未経験からエンジニアになって辞めた人の体験談にも共通する、主な理由は以下の通りです。
- 思っていたより勉強が大変で挫折する
- 地味な作業やテスト業務ばかり任される
- 残業や休日出勤が多い現場もある
- 給料がなかなか上がらない
各項目について、詳しく見ていきましょう。
思っていたより勉強が大変で挫折する
エンジニアは、仕事が終わった後も勉強が必要です。IT技術は進歩がとても速く、昨日まで使っていた技術が明日には古くなっていることも珍しくありません。
入社前はやる気があっても、日々の業務に追われながら新しいことを学び続けるのは想像以上に大変です。「こんなに勉強が続くとは思わなかった」と、学習意欲が続かずに挫折し、後悔につながるケースは多いです。
地味な作業やテスト業務ばかり任される
未経験で入社した場合、最初は簡単な仕事から任されるのが一般的です。例えば、システムが正しく動くかを確認する「テスト業務」や、先輩エンジニアのサポート業務などです。
「プログラムをバリバリ書く」というイメージと違い、地味な作業の繰り返しに「こんなはずじゃなかった」と感じる人もいます。ですが、こうした地道な作業も、システム全体の仕組みを理解する上で非常に重要なステップです。
残業や休日出勤が多い現場もある
エンジニアの働き方は、配属される現場(プロジェクト)によって大きく変わります。すべてのエンジニアが定時で帰れるわけではなく、納期前やシステムトラブルが発生した際には、残業や休日出勤が必要になることもあります。
特に未経験の場合、作業に時間がかかってしまい、結果的に労働時間が長くなってしまうことも。「夢見すぎ」と言われるのは、こうした厳しい現実を知らずに業界に入ってしまう人がいるからかもしれません。
給料がなかなか上がらない
「エンジニアは稼げる」というイメージもありますが、未経験スタートの給料は、他の職種と比べて特別高いわけではありません。むしろ、最初は平均より低い場合もあります。
給料を上げるには、スキルを身につけ、より難しい仕事(上流工程)を担当できるようになる必要があります。スキルアップができないと、何年経っても給料が上がらず、「こんなはずでは」と後悔することになります。
エンジニアとして一人前になるまでの期間
では、エンジニアとして「一人前」と呼ばれるようになるには、どれくらいの時間がかかるのでしょうか。目安は以下の通りです。
- 基礎習得に数ヶ月から1年必要
- 実務経験を積んで3年程度が目安
- 継続的な学習が必須の職業
詳しく解説していきます。
基礎習得に数ヶ月から1年必要
まず、プログラミングの基礎を学ぶのに、最低でも数ヶ月はかかります。スクールに通ったとしても、基本的な知識や簡単なプログラムが作れるようになるまでがこの期間です。
ですが、これはあくまで「スタートライン」に立つための準備期間です。ここからさらに、会社独自のルールや、実際の仕事で使う専門的な技術を学ぶ必要があります。入社後も1年くらいは、先輩のサポートを受けながら仕事を覚える時期だと考えましょう。
実務経験を積んで3年程度が目安
一般的に、一人で仕事を任せられるようになるには、実務経験が3年程度必要と言われることが多いです。
この頃になると、一通りの業務を経験し、簡単なシステムなら一人で設計から開発まで担当できるようになります。また、後輩に仕事を教える立場になることもあります。「エンジニア」として、ようやく自信が持てるようになるのがこの時期でしょう。

継続的な学習が必須の職業
「3年経てば終わり」ではありません。エンジニアである限り学習は続きます。先ほども触れたように、IT業界は技術の移り変わりが非常に激しい世界です。
一人前になった後も、新しい技術を自主的に学んだり、資格を取得したりして、自分のスキルを磨き続ける必要があります。逆に言えば、学習を続ける人だけが、エンジニアとして長く活躍し続けることができます。
「増えすぎ」の中でも活躍できるエンジニアの特徴
未経験エンジニアが増えているのは事実ですが、もちろん、その中でもしっかりと活躍し、成長している人もいます。活躍できる人には、以下の共通点があります。
- 自ら学ぶ習慣がある
- わからないことを素直に質問できる
- 論理的に物事を考えられる
- チームで働く意識が高い
各項目について、詳しく見ていきましょう。
自ら学ぶ習慣がある
活躍できる人は、「勉強して」と言われなくても自分で学びます。仕事でわからなかったことを家に帰って復習したり、休日に新しい技術を試してみたりと、学ぶことを楽しんでいる人が多いです。
「増えすぎ」と言われるその他大勢の未経験者と差がつくのは、この「自主性」です。会社に教えてもらうのを待つのではなく、自分からスキルを取りに行く姿勢が成長につながります。
わからないことを素直に質問できる
未経験なのですから、わからないことがあるのは当たり前です。ダメなエンジニアの特徴として、わからないことを「恥ずかしい」「怒られるかも」と隠してしまうことがあります。
活躍する人は、「わからないので教えてください」と素直に聞くことができます。ただし、丸投げはNGです。「自分はここまで調べた(考えた)のですが、ここからがわかりません」と、自分の状況を整理して質問できることが大切です。
論理的に物事を考えられる
エンジニアの仕事は、物事を順序立てて考える(論理的思考)ことが基本です。「Aが起きたから、Bが起きた。だからCをすれば解決するはずだ」というように、原因と結果を整理して考える力が必要になります。
これはプログラミングだけでなく、エラーの原因を探したり、お客様に説明したりする時にも役立ちます。難しく考える必要はなく、普段から「なぜ?」「どうすれば?」と考えるクセをつけることが大切です。
チームで働く意識が高い
繰り返しになりますが、仕事はチームプレーです。自分の作業だけが終われば良い、という考えではうまくいきません。
チーム全体の進み具合を気にかけたり、困っている人がいたら声をかけたりできる人は、周りから信頼されます。「増えすぎ」の中でも、技術力だけでなく、こうした「人間力」が高い人が、結果的に「いらない」とは言われない、必要な人材として評価されます。
未経験からエンジニアを目指す際の注意点
「増えすぎ」の状況でも、しっかり準備すればエンジニアとしての一歩を踏み出せます。後悔しないために、以下の点に注意して転職活動を進めましょう。
- 「楽して稼げる」という幻想を捨てる
- 自分の適性を見極める
- 学習ロードマップを明確にする
- 転職活動では企業をしっかり見極める
詳しく解説していきます。
「楽して稼げる」という幻想を捨てる
まず、エンジニアは楽な仕事ではないことを理解しましょう。「夢見すぎ」と言われないためにも、地道な勉強や大変な側面も受け入れる覚悟が必要です。
華やかなイメージだけで目指すと、入社後に必ずギャップを感じます。「スキルを身につけて、手に職をつけたい」という、堅実な動機を持つことが成功の第一歩です。
自分の適性を見極める
エンジニアにも、Webサイトを作る人、アプリを作る人、会社のシステムを守る人など、色々な種類があります。自分の性格や興味に合った分野を選ぶことが大切です。
例えば、コツコツと作業するのが好きな人、人と話すのが好きな人、新しいものを作るのが好きな人。まずは「自分はどんなエンジニアになりたいのか」を考えてみましょう。適性がない分野を選ぶと、学習が苦痛になってしまいます。
学習ロードマップを明確にする
なりたいエンジニア像が決まったら、そこまでの「地図」(ロードマップ)を作りましょう。やみくもに勉強を始めても、何から手をつければいいか分からず挫折してしまいます。
「まずはこの入門書を1冊終わらせる」「次は簡単なWebサイトを作ってみる」など、小さな目標を立てて、一つずつクリアしていくのがおすすめです。自分で計画を立てるのが難しければ、スクールや転職エージェントに相談するのも良い方法です。

転職活動では企業をしっかり見極める
未経験エンジニアが「増えすぎ」ているため、企業側も採用基準が厳しくなっている面と、逆に「誰でもいいから」と採用している面があります。後悔しないためには、入社する企業をしっかり見極めることが何よりも重要です。
特に「研修制度が整っているか」「未経験者を受け入れて育てた実績があるか」は必ず確認しましょう。「未経験OK」という言葉だけで飛びつかず、その会社が本当に自分を育ててくれる環境か、面接などで質問してみることが大切です。
未経験エンジニア転職で不安なら
ここまで読んで、「自分にもできるだろうか」と不安になったり、「何から始めればいいか分からない」と迷ったりしているかもしれません。そんな時は、一人で抱え込まないでください。
- 一人で悩まずプロに相談する
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詳しく解説していきます。
一人で悩まずプロに相談する
未経験からの転職活動は、わからないことだらけで当然です。「増えすぎ」という情報に惑わされて、一歩を踏み出せないのはもったいないことです。
転職のプロであるキャリアアドバイザーは、今のIT業界のリアルな情報や、未経験からでも安心してスタートできる企業を知っています。自分の適性や、今何を勉強すべきかなど、客観的なアドバイスをもらうことで、不安が解消されるはずです。
Zキャリアのエージェントに相談してみよう
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