- 未経験からSEを目指すのが「やめとけ」と言われる理由
- 未経験でもSEになるメリット
- SEとプログラマーの仕事内容の違い
- SEに向いている人の特徴
- 未経験からSEになるための学習方法
- 未経験OKの求人を探す時の注意点
未経験からSEへの転職が「やめとけ」と言われるのはなぜ?
未経験からSE(システムエンジニア)を目指そうとすると、「やめとけ」「きつい」といった声を聞くことがあります。これには、以下のようないくつかの理由があります。
- 覚えることが多く勉強が大変
- 残業や休日出勤が発生しやすい
- 客先常駐(SES)になる場合がある
これらの理由について、詳しく見ていきましょう。
覚えることが多く勉強が大変
SEの仕事は、常に新しい知識や技術を学ぶ必要があります。IT業界の技術は進歩がとても速く、昨日まで主流だった技術が明日には古くなっている、ということも珍しくありません。
例えば、プログラミング言語だけでもたくさんの種類があり、担当するシステムによって使う言語も変わります。また、言語だけでなく、ネットワークやデータベースといった、システムを動かすための土台となる知識も必要です。
未経験からSEになると、まずはこれらの基礎知識を仕事と並行して猛勉強することになります。入社後の研修はもちろんありますが、それ以外にも自分で本を読んだり、学習サイトで勉強したりする時間が欠かせません。こうした「常に勉強し続ける姿勢」が求められることが、「大変だ」と感じる理由の一つでしょう。
残業や休日出勤が発生しやすい
SEの仕事は、プロジェクトの納期(締切)を守ることが非常に重要です。システム開発には必ず「いつまでに完成させる」という期限が決められています。
もし開発が予定通りに進まなかったり、テストの段階で大きな問題(バグ)が見つかったりすると、納期に間に合わせるために残業や休日出勤が必要になることがあります。特に納期直前は忙しくなりがちです。
また、システムが止まってしまうと多くの人に迷惑がかかるため、障害が発生した場合は昼夜問わず対応に追われることもあります。もちろん、全ての会社やプロジェクトが常に忙しいわけではありませんが、こうした働き方になる可能性があることは知っておく必要があります。
客先常駐(SES)になる場合がある
未経験でSEになると、客先常駐(SES)という働き方になることがよくあります。これは、自分が所属する会社(A社)ではなく、お客様の会社(B社)に出勤して働くスタイルです。
この場合、働く場所や一緒に仕事をする人がプロジェクトごとに変わることがあります。新しい環境にすぐ馴染める人なら良いですが、人間関係をいちいち作り直すのが苦手だったり、落ち着いて働きたかったりする人にとっては、ストレスに感じるかもしれません。
また、お客様先では自社の先輩や上司が近くにいないことも多く、質問や相談がしにくい環境になる可能性もあります。こうした働き方の特徴が、「きつい」と言われる一因になっています。
未経験でもSEを目指すメリット
大変な面もありますが、未経験からSEを目指すことには大きなメリットもあります。具体的には以下の点が挙げられます。
- スキルが身につきキャリアアップできる
- 将来性が高く仕事に困りにくい
- 実力次第で高い年収を目指せる
詳しく解説していきます。
スキルが身につきキャリアアップできる
SEとして働く最大のメリットは、専門的なスキルが身につくことです。プログラミング技術やシステム設計の知識は、一度身につければ「手に職」となり、どこへ行っても通用する強力な武器になります。
例えば、最初はプログラマーとして経験を積み、次にSEとして設計を担当、さらに将来的にはプロジェクト全体をまとめるリーダー(プロジェクトマネージャー)になる、といったキャリアアップが目指せます。
また、ITスキルは他の業界でも求められています。SEとして培った論理的に物事を考える力や問題解決能力は、どんな仕事にも役立つため、将来の選択肢が大きく広がるでしょう。
将来性が高く仕事に困りにくい
現代の社会では、スマートフォンやインターネット、お店のレジ、電車の運行管理など、あらゆる場面でコンピューターシステムが使われています。IT業界は今後も成長し続けると予想されており、SEやエンジニアの需要は非常に高い状態が続いています。
つまり、一度スキルを身につけてしまえば、仕事がなくて困るという可能性は低いと言えます。景気に左右されにくく、安定して働き続けられるのは大きな魅力です。
未経験からでも挑戦できる求人が多いのも、人手が足りていないこの業界ならではの特徴です。今からチャレンジしても、決して遅くはありません。
実力次第で高い年収を目指せる
SEの仕事は、実力が評価されやすい世界です。学歴や年齢に関係なく、高い技術力を持っていたり、難しいプロジェクトを成功させたりすれば、それが給料やボーナスに反映されやすい傾向があります。SEの平均年収は509万円となっており、これは日本の平均年収の460万円を超えています。
もちろん、未経験のうちは覚えることも多く、給料も最初は高くないかもしれません。ですが、コツコツと勉強を続けてスキルアップすれば、同年代の他の職種よりも早く年収を上げていくことが可能です。
実際に、20代で高い技術力を身につけ、フリーランスのエンジニアとして独立したり、より条件の良い会社に転職したりして、高い収入を得ている人もたくさんいます。
参照:「システムエンジニアの仕事の年収・時給・給料/求人ボックス 給料ナビ」
参照:「令和5年分民間給与実態統計調査/国税庁」
SEはどんな仕事?プログラマーとの違い
「SE」と「プログラマー」はよく一緒にされますが、実は役割が違います。未経験から目指す場合、どちらの仕事内容も理解しておくことが大切です。以下の違いがあります。
- SEはシステムの設計図を作る人
- プログラマーは設計図をもとに作る人
- 未経験者は両方担当することも
それぞれの役割を見ていきましょう。
SEはシステムの設計図を作る人
SE(システムエンジニア)の主な仕事は、システム全体の設計図(仕様書)を作ることです。家を建てる時で言えば、「建築士」のような役割です。
まず、お客様(システムを使いたい人)から「こんな機能が欲しい」「こんなことで困っている」といった要望を聞き出します。そして、その要望を叶えるためにはどんなシステムが必要か、どんな機能があれば便利か、などを考え、具体的な設計図にまとめていきます。
また、プロジェクト全体のスケジュールを管理したり、プログラマーに作業を指示したりするのもSEの重要な仕事です。技術力だけでなく、お客様やチームのメンバーと円滑に話を進めるコミュニケーション能力も求められます。
プログラマーは設計図をもとに作る人
プログラマー(PG)は、SEが作った設計図(仕様書)通りにプログラムを組む(コーディングする)のが仕事です。家を建てる時の「大工さん」にあたります。
SEが考えた設計図を、コンピューターが理解できる「プログラミング言語」という言葉を使って、一つひとつの機能を実際に動く形にしていきます。地道な作業ですが、システム作りの土台となる非常に重要な役割です。
また、作ったプログラムが設計図通りに正しく動くか、おかしな動き(バグ)をしないかをチェックする「テスト」という作業も担当します。

未経験者は両方担当することも
会社によっては、SEとプログラマーの役割をはっきりと分けていない場合もあります。特に未経験から入社した場合、まずはプログラマーとしてプログラムを組む経験を積みながら、少しずつSEの仕事(設計など)も覚えていく、というケースが多いです。
小さな会社やプロジェクトでは、一人のエンジニアがお客様との打ち合わせから設計、プログラミング、テストまで全てを担当することもあります。
どちらの仕事から始めるにしても、最終的に良いシステムを作るためには両方の知識が必要です。まずはプログラミングの基礎をしっかり身につけることが、SEへの第一歩と言えるでしょう。
SEに向いている人の特徴
「やめとけ」と言われる理由もメリットも分かったけど、結局自分はSEに向いているんだろうか?と不安に思うかもしれません。SEに向いている人には、以下のような特徴があります。
- 新しいことを学ぶのが好きな人
- コツコツと作業するのが得意な人
- 人と話すのが苦ではない人
当てはまるかチェックしてみましょう。
新しいことを学ぶのが好きな人
SEの仕事は、勉強の連続です。IT技術は日々新しくなっていくので、常に最新の情報をキャッチアップし、学び続ける意欲が求められます。
例えば、新しいプログラミング言語が登場したり、使っているツールのバージョンが上がったりした時に、「面白そうだな」「早く使ってみたいな」とワクワクできる人はSEに向いています。
逆に、「一度覚えたらずっと同じことをしていたい」「勉強するのは苦手」という人にとっては、少しきつい仕事かもしれません。知的好奇心が旺盛で、新しい知識を得ることに喜びを感じる人にはピッタリです。
コツコツと作業するのが得意な人
システム開発は、地道な作業の積み重ねです。プログラミングでは、たった1文字のミスでシステム全体が動かなくなることもあり、エラーの原因を根気強く探す作業(デバッグ)も日常茶飯事です。
また、設計図を作る際も、細かい部分まで漏れがないように注意深く考える必要があります。一見すると華やかに見えるかもしれませんが、実際はパソコンに向かって集中し、ロジカル(論理的)に物事を考え、コツコツと作業を進める時間がほとんどです。
プラモデル作りやパズルが好きなど、一つのことに集中して取り組むのが得意な人は、SEの適性があると言えます。
人と話すのが苦ではない人
SEは一日中パソコンに向かっているイメージがあるかもしれませんが、実は人と話す機会が非常に多い仕事です。
お客様が本当に求めていることを聞き出すためには、うまく質問したり、話を整理したりする力が必要です。また、作った設計図の内容をプログラマーに分かりやすく伝えたり、プロジェクトのメンバーと協力して作業を進めたりするためにも、コミュニケーションが欠かせません。
「人と話すのが大好き!」とまではいかなくても、相手の話をきちんと聞き、自分の考えを分かりやすく伝えることが苦ではない、というレベルは必要になります。

未経験からSEになるための学習ステップ
未経験からSEを目指す場合、入社前に少しでも勉強しておくと、選考で有利になったり、入社後にスムーズに仕事に馴染めたりします。具体的な学習ステップを紹介します。
- まずはプログラミングの基礎を学ぶ
- 自分で簡単な作品を作ってみる
- 独学が難しければスクールも検討する
順番に見ていきましょう。
まずはプログラミングの基礎を学ぶ
SEになるためには、プログラミングの基本的な考え方を理解しておくことが重要です。プログラミングがどういうものかを知らなければ、良い設計図を書くこともできません。
まずは、プログラミング学習サイトや入門書を使って、一つの言語(例えば、Webサイトでよく使われるHTML/CSSやJavaScript、PHP、Rubyなど)の基礎を学んでみましょう。
最近は、動画で学べるサービスや、ゲーム感覚で進められる学習アプリもたくさんあります。まずは「プログラミングってこういうものか」という感覚を掴むことが大切です。どの言語を選べばいいか分からなければ、求人情報を見て「未経験歓迎」の求人でよく使われている言語を調べてみるのも良いでしょう。
自分で簡単な作品を作ってみる
基礎を学んだら、次は簡単な作品(ポートフォリオ)を作ってみることをおすすめします。例えば、自分の自己紹介サイト、簡単な電卓アプリ、好きなものの情報をまとめたWebページなど、なんでも構いません。
実際に手を動かして何かを作ってみることで、学んだ知識がどう使われるのかが分かり、理解が深まります。また、エラーが出て動かなくても、それを自分で調べて解決するプロセスが、SEの仕事で必要な「問題解決能力」を鍛えるトレーニングになります。
完成した作品は、転職活動の際に「ここまで自分で勉強しました」というアピール材料にもなるため、一石二鳥です。

独学が難しければスクールも検討する
「一人で勉強するのは難しそう」「エラーが解決できなくて挫折しそう」と感じる場合は、プログラミングスクールに通うのも一つの方法です。
スクールでは、専門の講師が分からないことを教えてくれたり、一緒に学ぶ仲間がいたりと、勉強を続けやすい環境が整っています。決まったカリキュラムに沿って効率的に学ぶことができるのもメリットです。
もちろん費用はかかりますが、短期間で集中してスキルを身につけたい場合や、独学に自信がない場合には有効な選択肢となります。最近はオンラインで完結するスクールも多くありますので、自分に合った方法を探してみましょう。
未経験SEの年収や年齢のリアル
未経験からSEを目指すにあたって、お金のことや年齢のことは気になるところです。ここでは、年収の目安や転職できる年齢について解説します。
- 1年目の年収は250万〜350万目安
- 30代からでも転職は十分可能
- 第二新卒や女性も活躍しやすい
詳しく見ていきましょう。
1年目の年収は250万〜350万目安
未経験からSEになった場合の1年目の年収は、250万円〜350万円程度が一般的な目安となります。これは、他の職種の未経験採用と比べて、特別高いわけでも低いわけでもありません。
最初は見習い期間として、研修を受けたり、先輩のサポートをしたりしながら仕事を覚えていくため、給料もスタートラインからの出発となります。
ですが、SEの仕事はスキルアップが年収に直結しやすい特徴があります。入社後にしっかり勉強して技術を身につけ、2年目、3年目と経験を積んでいくことで、平均よりも早いスピードで昇給していくことが十分に可能です。
30代からでも転職は十分可能
SEへの転職は、30代からでも遅くありません。IT業界は人手不足が続いているため、年齢よりも「やる気」や「学ぶ意欲」を重視してくれる会社が多いからです。
もちろん、20代に比べると求人の数は減るかもしれませんが、30代にはそれまでの社会人経験という強みがあります。例えば、営業職で培ったコミュニケーション能力や、接客業で身につけたお客様のニーズを汲み取る力は、SEの仕事でも大いに役立ちます。
「なぜ今からSEになりたいのか」という熱意と、これまでの経験をどう活かせるかをしっかりアピールすることが重要です。
第二新卒や女性も活躍しやすい
学校を卒業して数年以内の第二新卒は、未経験SE転職において非常に有利です。社会人としての基本的なマナーが身についており、新しい知識を吸収する力も高いため、企業からの需要がとても高いです。
また、SEの仕事は体力勝負というよりも、論理的思考力やコミュニケーション能力、コツコツ作業する集中力が求められます。そのため、性別に関係なく活躍できる分野です。
最近は、産休・育休制度や、在宅勤務(リモートワーク)制度を整えているIT企業も増えており、女性にとっても働きやすい環境が整ってきています。
未経験OKのSE求人を探す時の注意点
未経験からでもSEになれるチャンスは多いですが、求人を探す時にはいくつか注意したいポイントがあります。入社後に「こんなはずじゃなかった」と後悔しないために、以下の点を確認しましょう。
- 研修制度が整っているか確認する
- 「実務未経験」と「完全未経験」は違う
- 労働条件や口コミをしっかり調べる
失敗しないための大事なポイントです。
研修制度が整っているか確認する
未経験者を採用している会社にとって、研修制度は非常に重要です。求人票に「研修あり」と書かれていても、その中身は会社によって様々です。
例えば、数ヶ月かけてじっくりとITの基礎から教えてくれる会社もあれば、簡単なビジネスマナー研修だけで、あとは現場で見て覚えろ(OJT)という会社もあります。
できれば、「入社後◯ヶ月間の技術研修」「専属の先輩(メンター)がサポート」など、具体的にどんな研修が受けられるのかが書かれている会社を選びましょう。面接で研修内容について詳しく質問してみるのも良い方法です。
「実務未経験」と「完全未経験」は違う
求人票の「未経験歓迎」という言葉には、2つの意味があることに注意してください。
一つは、SEとしての「実務経験」はなくても良いが、プログラミングスクール卒業生や、独学で作品を作ったことがある人など、「知識はある人」を求めているケース(=実務未経験OK)です。
もう一つは、パソコンの基本操作(WordやExcelなど)ができれば、ITの知識は一切問わないというケース(=完全未経験OK)です。
自分がどちらに当てはまるのか、そして応募しようとしている会社がどちらを求めているのかを、募集要項でしっかり確認しましょう。
労働条件や口コミをしっかり調べる
特に注意したいのが、労働条件が極端に悪い会社、いわゆる「ブラック企業」を避けることです。
例えば、「みなし残業代(固定残業代)」が給料に含まれている場合、その時間が長すぎないか(例:45時間を超えるなど)をチェックしましょう。また、「年間休日105日以下」など、お休みが極端に少ない会社も注意が必要です。
可能であれば、企業の口コミサイトなどで、実際に働いている人や働いていた人の「生の声」を調べてみるのも参考になります。ただし、口コミは個人の感想なので、全てを鵜呑みにせず、あくまで参考程度にしましょう。
未経験からSEへの転職はZキャリアに相談しよう
未経験からSEを目指すのは、不安なことも多いかもしれません。そんな時は、一人で抱え込まず、転職のプロに相談するのも一つの手です。
- 自分の適性がわからない時は相談する
- 優良な未経験歓迎求人を紹介してもらう
- 面接対策や書類添削をサポートしてもらう
Zキャリアのエージェントが、あなたの転職活動をサポートします。
自分の適性がわからない時は相談する
「SEに向いている人の特徴は分かったけど、本当に自分が向いているか自信がない…」そんな時は、キャリアエージェントに相談してみましょう。
Zキャリアでは、多くの若者の転職をサポートしてきたプロが、あなたのこれまでの経験や性格、得意なことを丁寧にヒアリングします。その上で、「SEのこんなところが向いていそう」「むしろ、SEよりこんな仕事の方が合っているかも」といった客観的なアドバイスがもらえます。
自分では気づかなかった強みや、新しい可能性を発見できるかもしれません。
優良な未経験歓迎求人を紹介してもらう
未経験OKの求人の中から、研修制度がしっかりしていて、労働環境も良い「優良企業」を自分で見つけるのは大変です。
Zキャリアのエージェントは、どの会社が未経験者を大切に育ててくれるか、どんな雰囲気の職場か、といった「求人票だけでは分からない情報」を持っています。
あなたの希望や適性に合った会社をピックアップして紹介してもらえるので、効率よく、安心して転職活動を進めることができます。「客先常駐(SES)ではない会社がいい」「残業が少ないところがいい」といった希望も、遠慮なく伝えてください。
面接対策や書類添削をサポートしてもらう
未経験からの転職では、履歴書や職務経歴書、面接でのアピールが非常に重要です。「なぜSEになりたいのか」という熱意や、自分の強みをどう仕事に活かせるかを、うまく伝える必要があります。
Zキャリアでは、応募する企業に合わせて、書類の書き方(志望動機など)を一緒に考えたり、面接でよく聞かれる質問の答え方を練習したりするサポートも行っています。
一人で準備するよりも、格段に自信を持って選考に臨むことができます。未経験からSEへの一歩を踏み出すために、ぜひZキャリアを活用してください。