- 学校事務員の具体的な仕事内容
- 学校事務員の給料や年収の仕組み
- 未経験から学校事務員になるための方法
- 学校事務員として働くメリットとデメリット
- 学校事務に向いている人の特徴
学校事務員の仕事って具体的に何をするの?
学校事務員の仕事内容は多岐にわたります。具体的な業務は以下の通りです。
- 窓口で生徒や保護者への対応をする
- 電話応対や来客対応をこなす
- 書類作成やデータ入力などのデスクワークを行う
- 備品管理や施設管理のサポートをする
各項目について、詳しく見ていきましょう。
窓口で生徒や保護者への対応をする
学校の「顔」として、様々な問い合わせに対応します。例えば、生徒からは証明書の発行依頼、保護者からは学費の納入に関する質問や欠席連絡などが寄せられます。明るく丁寧な対応はもちろん、時には複雑な手続きの説明を求められることもあります。学校によっては、怪我をした生徒の応急処置を手伝ったり、悩み相談の最初の窓口になったりすることもあるでしょう。
このように、事務手続きだけでなく、生徒や保護者に安心感を与える重要な役割を担っています。日々多くの人と接するため、コミュニケーション能力が活かされる場面が多い仕事です。
電話応対や来客対応をこなす
事務室の電話は、外部からの問い合わせ窓口です。教育委員会や取引業者、入学希望者などから様々な連絡が入ります。用件を正確に聞き取り、担当の先生へスムーズに取り次ぐことが求められます。また、来客対応も重要な仕事の一つです。学校を訪れた業者の方や保護者を会議室へ案内したり、お茶を出したりします。
相手に失礼のないよう、ビジネスマナーを身につけておくことが大切です。特に新学期の時期や学校行事の前は、電話や来客が増える傾向にあります。常に冷静で落ち着いた対応を心がけることが、学校全体の印象を良くすることにも繋がります。
書類作成やデータ入力などのデスクワークを行う
学校事務員の仕事の中心は、やはりデスクワークです。WordやExcelを使い、会議資料や保護者へのお便りなどを作成します。また、生徒の成績データや教職員の勤怠管理、経費の精算といった業務も担当します。正確さが非常に重要で、数字の入力ミスや書類の不備がないよう、細心の注意を払わなければなりません。
例えば、学校の予算管理や物品購入の手続きなど、お金に関わる業務も多いため、責任感も求められます。パソコンスキルに自信がある人や、コツコツと正確に作業を進めることが得意な人にとっては、やりがいを感じられる部分でしょう。
備品管理や施設管理のサポートをする
生徒や先生が使う教材や事務用品の管理も大切な仕事です。チョークや印刷用紙などの消耗品が不足しないように在庫を確認し、必要に応じて発注手続きを行います。また、校内の施設管理のサポートも業務に含まれることがあります。
例えば、教室の電球が切れたり、机や椅子が壊れたりした際に、修理業者へ連絡するといった対応です。学校行事の際には、会場の設営準備を手伝うこともあります。学校生活が円滑に進むよう、縁の下の力持ちとして環境を整える、非常に重要な役割と言えるでしょう。
学校事務員の給料や年収はどのくらい?
学校事務員の給料や年収は、勤務する学校の種類によって大きく異なります。具体的な仕組みは以下の通りです。
- 公立学校は地方公務員の給与体系に準拠する
- 私立学校は学校法人の規定によって異なる
- 経験や勤続年数で昇給が見込める
各項目について、詳しく見ていきましょう。
公立学校は地方公務員の給与体系に準拠する
公立の小中学校や高校で働く場合、地方公務員という身分になります。そのため、給料は各自治体が定める給与規程に基づいて支払われます。この規程は、年齢や勤続年数に応じて給料が上がっていく「年功序列」が基本です。最初はそれほど高くなくても、長く勤めることで安定した収入を得られるのが特徴です。
また、ボーナスにあたる期末・勤勉手当もしっかり支給されます。公務員なので、景気の変動に左右されにくく、安定した生活設計を立てやすい点は大きな魅力と言えるでしょう。給料の金額は自治体の財政状況によって多少異なりますが、ウェブサイトなどで公開されている給料表で確認することができます。
私立学校は学校法人の規定によって異なる
私立学校の事務員は、その学校を運営する学校法人の職員になります。給料体系は法人ごとに独自に定められているため、学校によって金額に大きな差があります。一般的には、公立学校の給与水準を参考にしつつ、それぞれの学校の経営状況や規模に応じて設定されることが多いようです。
都心にある有名な私立学校などでは、公立よりも高い給与水準の場合もありますが、一概には言えません。求人情報を確認する際は、基本給だけでなく、賞与(ボーナス)の実績や各種手当(住宅手当、通勤手当など)の内容もしっかりチェックすることが重要です。
経験や勤続年数で昇給が見込める
公立・私立を問わず、多くの学校で定期的な昇給制度が設けられています。基本的には年に1回、前年度の評価や勤続年数に応じて給料が上がっていく仕組みです。大きな金額が一度に上がることは少ないかもしれませんが、コツコツと真面目に仕事を続けることで、着実に年収を増やしていくことができます。
特に公立学校の場合は、公務員の規定に沿って昇給していくため、将来の見通しが立てやすいです。私立学校でも、勤続年数や役職に応じて昇給するケースがほとんどです。安定して長く働きたいと考えている人にとって、毎年少しずつでも給料が上がっていくことは、仕事へのモチベーションにも繋がるでしょう。
未経験から学校事務員になるためのステップ
未経験から学校事務員を目指すには、いくつかのルートがあります。具体的なステップは以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
公立学校の場合は地方公務員試験を受験する
公立学校の正規事務職員になるには、地方公務員採用試験の合格が必須です。試験は、各都道府県や市町村が実施しており、「学校事務」や「行政事務」といった区分で募集されます。試験内容は、一般教養を問う筆記試験と面接が中心です。
筆記試験では、高校までに習う国語や数学、社会、理科といった幅広い知識が問われるため、計画的な勉強が必要になります。特に人気の自治体では倍率が高くなることもあるため、しっかりと対策をして臨むことが大切です。試験の日程や内容は自治体によって異なるので、自分が働きたい地域の公式ホームページをこまめにチェックして、情報収集から始めましょう。
私立学校の場合は学校ごとの求人に応募する
私立学校の場合は、各学校が独自に採用活動を行います。公務員試験のような統一された試験はありません。学校の公式ホームページや転職サイトなどに求人情報が掲載されるので、それを見て応募するのが一般的な流れです。選考方法は、書類選考と複数回の面接が中心となります。
学校によっては、簡単な筆記試験やパソコンスキルを確認するテストが行われることもあります。未経験者歓迎の求人も多く、人柄やポテンシャルを重視してくれる学校も少なくありません。子どもが好き、教育に貢献したいという熱意をアピールすることが、採用への近道になるでしょう。
派遣社員として実務経験を積む
いきなり正規職員を目指すのが不安な場合は、派遣社員から始める方法もあります。学校によっては、産休に入る職員の代替や、繁忙期のサポートとして派遣社員を募集することがあります。派遣であれば、正規職員よりも採用のハードルが低いことが多く、未経験からでも学校事務の仕事を経験しやすいのがメリットです。
実際に働いてみることで、仕事内容や職場の雰囲気への理解が深まります。そこで得た経験は、次に正規職員の採用試験を受ける際に、自己PRの強力な武器になるはずです。まずは経験を積むことを目的に、派遣という働き方を選択肢に入れてみるのも良いでしょう。
学校事務員として働くメリット
学校事務員として働くことには、多くの魅力があります。主なメリットは以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
カレンダー通りで休みが取りやすい
基本的に土日祝日は休みで、年間休日が多いのが大きなメリットです。学校のスケジュールに沿って働くため、カレンダー通りの生活を送りやすいでしょう。また、夏休みや冬休み、春休みといった長期休暇も取得できるのが特徴です。
もちろん、休暇中も事務室は開いているため全ての期間を休めるわけではありませんが、交代で休暇を取るなど、まとまった休みを確保しやすい環境です。友人や家族と予定を合わせやすく、プライベートの時間を大切にしたい人にとっては、非常に魅力的な働き方と言えます。趣味や旅行など、仕事以外の時間も充実させることができるでしょう。
残業が少なくプライベートと両立しやすい
学校事務の仕事は、比較的残業が少ない傾向にあります。多くの学校では勤務時間がきっちり決まっており、定時で退勤できる日が多いです。もちろん、年度末や年度始め、学校行事の前などは業務が集中して忙しくなることもありますが、恒常的に深夜まで残業が続くといったケースは稀です。
仕事後の時間を、自分のスキルアップのための勉強や習い事、友人との食事などに有効活用できます。仕事とプライベートのメリハリをつけやすく、心身ともに健康的な生活を送りやすい環境は、長く働き続ける上で非常に重要なポイントです。
景気に左右されにくく安定して働ける
学校という職場は、社会の景気動向に直接的な影響を受けにくいのが特徴です。特に公立学校の事務員は公務員なので、身分が安定しており、解雇される心配はほとんどありません。給与やボーナスも安定的に支給されるため、長期的な視点でライフプランを立てやすいでしょう。私立学校も、公立ほどではありませんが、生徒がいる限り学校がなくなることは考えにくく、比較的安定した職場と言えます。
将来のことを考えて、安定した環境で腰を据えて働きたいと考える人にとって、学校事務は非常に適した仕事です。安心してキャリアを築いていけることは、大きな精神的な支えになります。
学校事務員として働くデメリット
魅力的な点が多い一方、学校事務員として働く上で知っておくべき大変な面もあります。主なデメリットは以下の通りです。
- 業務の幅が広く覚えることが多い
- 給料が大幅に上がることは少ない
- 教員や保護者との間で調整役になることがある
各項目について、詳しく見ていきましょう。
業務の幅が広く覚えることが多い
仕事内容が多岐にわたるため、覚えるべき業務の範囲が非常に広いです。経理、総務、人事、窓口対応など、様々な知識やスキルが求められます。それぞれの業務には細かいルールや手順があり、特に働き始めの頃は、覚えることの多さに戸惑うかもしれません。また、法改正や制度の変更に伴って、新しい業務知識を常にアップデートしていく必要もあります。
マニュアルが完備されていない業務もあり、先輩職員に聞きながら仕事を進める場面も多いでしょう。幅広い業務に対応できる柔軟性や、新しいことを積極的に学んでいく姿勢が求められる仕事です。

給料が大幅に上がることは少ない
安定している反面、給料が急激に上がることは期待しにくいです。特に公務員の場合、給与テーブルに基づいて昇給していくため、民間の企業のように個人の成果が直接給料に大きく反映されることはありません。毎年着実に昇給はしていきますが、その幅は緩やかです。
若いうちから高収入を目指したい、実力次第でどんどん稼ぎたいと考えている人にとっては、少し物足りなく感じるかもしれません。安定性を重視するか、収入アップの可能性を重視するか、自分が仕事に何を求めるのかをよく考えることが大切です。
教員や保護者との間で調整役になることがある
事務員は、様々な立場の人の間に立って調整役を担う場面が少なくありません。例えば、教員からは「急ぎでこの備品を用意してほしい」、保護者からは「学校の規則について納得できない」といった、異なる要望や意見が寄せられることがあります。
それぞれの言い分を丁寧に聞きながら、学校としての方針やルールに沿って、公平な立場で対応しなければなりません。時には、板挟みになって精神的に疲れてしまうこともあるでしょう。相手の気持ちを汲み取りつつ、冷静に物事を判断し、円滑なコミュニケーションを図るスキルが求められます。
学校事務に向いている人の特徴
学校事務の仕事には、どのような人が向いているのでしょうか。具体的な特徴は以下の通りです。
- コミュニケーション能力が高い人
- 細かい作業を正確にこなせる人
- 人のサポートをすることが好きな人
- マルチタスクを効率的に進められる人
各項目について、詳しく見ていきましょう。
コミュニケーション能力が高い人
生徒や保護者、教員など、日々多くの人と接するため、コミュニケーション能力は不可欠です。相手の話を正確に理解し、自分の考えを分かりやすく伝える力が求められます。ただ話すのが得意というだけでなく、相手の立場や気持ちを考えて、丁寧で思いやりのある対応ができることが重要です。
時には厳しい意見やクレームを受けることもあるかもしれませんが、そんな時でも感情的にならず、冷静に対応できるスキルが必要です。人と話すことが好きで、円滑な人間関係を築くのが得意な人は、学校事務の仕事でその能力を大いに発揮できるでしょう。
細かい作業を正確にこなせる人
書類作成やデータ入力、経費精算など、正確さが求められる業務が非常に多いです。数字の入力ミスや書類の不備は、後々大きな問題に繋がる可能性があります。そのため、集中力を保ちながら、コツコツと地道な作業を正確に進められる人が向いています。
例えば、書類の隅々まで目を通して間違いがないかチェックしたり、数字の桁を一つひとつ確認したりするような、丁寧な仕事ぶりが求められます。几帳面な性格の人や、細かい作業を黙々と続けることが苦にならない人にとっては、非常に適性の高い仕事と言えるでしょう。
人のサポートをすることが好きな人
学校事務の仕事は、生徒や教員の活動を裏方として支える役割です。自分が主役になって目立つ仕事ではありませんが、「誰かの役に立ちたい」「みんなが気持ちよく過ごせる環境を作りたい」という気持ちがある人には、大きなやりがいを感じられるでしょう。先生が授業に集中できるように事務作業を代行したり、生徒が快適な学校生活を送れるように備品を整えたりと、自分の仕事が学校全体の活動に繋がっていることを実感できます。
縁の下の力持ちとして、人をサポートすることに喜びを感じられる人にとって、学校事務はまさに天職かもしれません。
マルチタスクを効率的に進められる人
事務室では、複数の業務を同時にこなさなければならない場面が頻繁にあります。例えば、電話対応をしながら来客を案内し、その合間に書類作成を進めるといった状況です。次から次へと舞い込んでくる仕事を、優先順位をつけながら効率的に処理していく能力が求められます。一つのことに集中しすぎるのではなく、常に全体を見渡して、今何をすべきかを判断することが大切です。計画を立てて物事を進めるのが得意な人や、状況に応じて柔軟に対応できる人は、学校事務の仕事で力を発揮しやすいでしょう。
学校事務員の求人を探すための具体的な方法
学校事務員の仕事に就きたいと思ったら、どのように求人を探せば良いのでしょうか。主な方法は以下の通りです。
- 自治体の採用情報を定期的に確認する
- 各学校法人のホームページをチェックする
- 転職サイトで非公開求人を探す
各項目について、詳しく見ていきましょう。
自治体の採用情報を定期的に確認する
公立学校の事務員を目指す場合、自治体のホームページが最も重要な情報源です。都道府県や市区町村のウェブサイトには、職員採用試験に関する情報が掲載されます。募集の時期は自治体によって異なりますが、一般的には年に1〜2回程度です。試験案内には、受験資格や試験日程、試験科目などの詳細が記載されています。
募集期間は限られているため、見逃さないように注意が必要です。自分が働きたい地域の自治体ホームページを定期的にチェックする習慣をつけたり、メールマガジンなどに登録したりして、常に最新の情報を入手できるようにしておきましょう。
各学校法人のホームページをチェックする
私立学校の場合は、学校の公式サイトにある採用情報のページを直接確認するのが基本です。欠員が出た場合や、事業拡大に伴う増員などのタイミングで、不定期に募集が行われます。特に「この学校で働きたい」という強い希望がある場合は、その学校のホームページをこまめに訪れることが大切です。
新着情報やお知らせの欄に、求人情報が掲載されることが多いです。また、学校によっては独自の採用サイトを設けている場合もあります。気になる学校がいくつかある場合は、それぞれのサイトをブックマークしておくと、効率的に情報収集ができます。
転職サイトで非公開求人を探す
転職サイトに登録することも、求人を見つけるための有効な手段です。私立学校の中には、転職サイトだけに求人を掲載する「非公開求人」を出している場合があります。これは、応募が殺到するのを避けるためや、特定のスキルを持つ人材を効率的に探すためです。
自分一人で探しているだけでは見つけられない求人に出会える可能性があるのが、転職サイトを利用する大きなメリットです。希望する職種や勤務地を登録しておけば、条件に合った新着求人が出た際に通知を受け取ることもできます。幅広い選択肢の中から自分に合った職場を見つけるために、ぜひ活用してみてください。
記事を読んでも自分に合うか不安な時は
ここまで学校事務の仕事について詳しく解説してきましたが、それでも「本当に自分に合っているのかな」「未経験からでも大丈夫かな」といった不安が残るかもしれません。
そんな時は、一人で悩まずに転職のプロに相談してみるのがおすすめです。特にZキャリアのキャリアアドバイザーは、これまで多くの若者の就職・転職をサポートしてきました。客観的な視点から、ご自身の強みや適性を見つけ出し、学校事務の仕事が本当に合っているのかを一緒に考えていきます。もし、もっと他に合う仕事がある場合は、それも含めて様々な選択肢を提案します。求人探しはもちろん、履歴書の書き方や面接対策まで、転職活動のあらゆる場面で手厚くサポートします。少しでも興味があったり、キャリアについて迷いがあったりするなら、ぜひ一度Zキャリアのエージェントに気軽に相談してみてください。