- 半導体エンジニアの具体的な仕事内容
- 「きつい」「やめとけ」と言われる理由
- 半導体エンジニアとして働くメリット
- どんな人が半導体エンジニアに向いているか
- 未経験から半導体エンジニアを目指す方法
今さら聞けない半導体エンジニアの基本
半導体エンジニアの仕事について知る前に、まずは「半導体」そのものや、なぜ今注目されているのかについて解説します。基本的な知識は以下の通りです。
- 半導体とはそもそも何か
- 私たちの生活にどう関わっているか
- 半導体エンジニアの主な役割
- 将来性があり注目されている理由
各項目について、詳しく見ていきましょう。
半導体とはそもそも何か
半導体とは電気を通す「導体」と通さない「絶縁体」の中間の性質を持つ物質のことです。難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言うと「電気の流れをコントロールできる便利な部品」だとイメージしてください。
普段、電気を通すもの(例えば銅線)と、通さないもの(例えばゴム)ははっきり分かれています。ですが、半導体は温度や光、加える電圧など、特定の条件を変えることで、電気を通したり通さなかったり、電気の流れを細かく調整できる特徴を持っています。
この「電気の流れをコントロールできる」性質が、現代の電子機器にとってなくてはならないものになっています。シリコン(ケイ素)という物質が主な材料として使われることが多いです。
私たちの生活にどう関わっているか
半導体は現代の生活に欠かせない「産業のコメ」とも呼ばれています。実は、私たちの身の回りにあるほとんどの電化製品や電子機器に使われています。
例えば、毎日使うスマートフォンやパソコン、テレビ、冷蔵庫、洗濯機、エアコン、LEDライトなど、電気で動くものの多くに半導体が搭載されています。ほかにも、自動車(特に電気自動車や自動運転技術)、医療機器、銀行のATM、電車の運行システムなど、社会を支える重要なインフラにも使われています。もし半導体がなくなってしまったら、私たちの便利な生活は成り立たなくなってしまうほど、重要な役割を担っているのです。
半導体エンジニアの主な役割
半導体エンジニアの役割は半導体製品を生み出し製造することです。半導体を作るプロセスは非常に細かく、多くの工程に分かれています。そのため、エンジニアの仕事も専門分野ごとに分かれています。
例えば、どんな機能を持つ半導体を作るか考える「設計」をする人、どうすれば効率よく安く作れるか「製造プロセス」を開発する人、実際に工場で半導体が正しく作られるように「生産ライン」を管理する人、できた製品がちゃんと動くか「品質」をチェックする人など、様々な役割があります。それぞれのエンジニアが専門知識を活かし、チームで協力しながら、一つの半導体製品を作り上げていくのが、半導体エンジニアの仕事です。
将来性があり注目されている理由
半導体は今後さらに需要が伸びると予想されており、将来性が非常に高い分野です。なぜなら、私たちの生活がますますデジタル化、スマート化しているからです。
例えば、これから普及が進む「5G(高速通信)」、AI(人工知能)、IoT(モノがインターネットにつながる技術)、電気自動車(EV)、自動運転、データセンターなどは、すべて高性能な半導体を大量に必要とします。社会が便利になればなるほど、半導体の重要性は高まっていきます。
そのため、半導体を作る技術を持つエンジニアは、これからも世界中で求められ続けることになります。国が力を入れて産業を支援している分野でもあり、安定して長く働ける仕事と言えるでしょう。
半導体エンジニアの具体的な仕事内容
半導体エンジニアと言っても、その仕事内容は多岐にわたります。ここでは、代表的な仕事内容について解説します。具体的な内容は以下の通りです。
- 回路設計(製品の頭脳を考える仕事)
- プロセス開発(効率的な作り方を研究する仕事)
- 生産技術(工場のラインを管理する仕事)
- 品質保証・評価(製品の安全をチェックする仕事)
- セールスエンジニア(技術的な説明で営業を助ける仕事)
詳しく解説していきます。
回路設計(製品の頭脳を考える仕事)
回路設計は半導体にどんな機能を持たせるか考える、まさに「頭脳」部分を作る仕事です。お客さん(メーカーなど)から「こんな機能が欲しい」「これくらいの大きさで」といった要望を聞き、それを実現するための電子回路を設計図に起こしていきます。
専用の設計ソフト(CADなど)を使って、非常に細かい回路のパターンを描いていきます。小さなチップの中に、いかに多くの機能を詰め込み、電気の消費を抑え、速く動くようにするかを考える、高度な知識と技術が求められる仕事です。設計図が完成したら、シミュレーション(仮想テスト)を行って、設計通りに動くか何度も確認します。製品の性能を左右する、非常に重要なポジションです。

プロセス開発(効率的な作り方を研究する仕事)
プロセス開発は設計された半導体をどうやって作るか、その「製造方法(プロセス)」を考え開発する仕事です。半導体の製造は、髪の毛の太さよりもはるかに細かく、数百もの工程があります。
設計図通りに、安定して、しかも効率よく(安く・速く)大量生産できる方法を見つけ出すのがミッションです。例えば、シリコンの板(ウエハ)に回路を焼き付ける「露光」や、薬品で加工する「エッチング」、薄い膜を作る「成膜」といった各工程で、使う材料や機械の設定、温度や時間などを細かく調整し、最適な条件を探っていきます。研究室での実験やデータ分析を繰り返す、根気のいる仕事です。
生産技術(工場のラインを管理する仕事)
生産技術は半導体を製造する工場の「生産ライン」全体を管理する仕事です。プロセス開発で作られた製造方法をもとに、実際の工場でスムーズに、かつ高い品質で製品を量産できるようにすることが役割です。
工場にある高価で複雑な製造装置が正しく動いているかチェックし、トラブルが起きないようにメンテナンスの計画を立てます。もし不良品が出たら、すぐに原因を突き止め、ラインを止めて改善策を考えます。
また、より効率的に生産できるように、ラインの配置を変えたり、新しい装置を導入したりすることもあります。工場が心臓なら、生産技術は安定して動かし続けるための「お医者さん」のような存在です。
品質保証・評価(製品の安全をチェックする仕事)
品質保証・評価は完成した半導体製品が「設計通りの性能か」「壊れやすくないか」を厳しくチェックする仕事です。お客さんの手元に不良品が渡らないようにする「最後の砦」と言えます。
専用の測定器を使って、電気が正しく流れるか、想定通りのスピードで動くかなどをテストします。また、わざと高い温度や低い温度、高い湿度などの過酷な環境に製品を置き、耐久性を試す「信頼性試験」も行います。
もし問題が見つかれば、設計や製造の部門にフィードバックし、原因究明と改善を依頼します。高い品質を守ることで、会社の信頼を支える重要な仕事です。
セールスエンジニア(技術的な説明で営業を助ける仕事)
セールスエンジニアは営業担当者と一緒にお客さんのところへ行き、技術的な面からサポートする仕事です。営業担当者が製品の価格や納期を話すのに対し、セールスエンジニアは製品の詳しい「技術的な説明」を担当します。
お客さん(電子機器メーカーなど)が抱えている課題を聞き出し、「それなら、うちのこの半導体を使えば解決できますよ」と、専門知識を活かして提案します。また、製品の使い方を説明したり、導入後の技術的な質問に答えたりするのも仕事です。お客さんと自社の開発部門との「橋渡し役」となり、技術の知識とコミュニケーション能力の両方が求められます。
半導体エンジニアは「きつい」「やめとけ」は本当?
インターネットで検索すると「半導体エンジニアはきつい」「やめとけ」といった言葉を見かけることがあり、不安に感じるかもしれません。なぜそう言われるのか、主な理由を解説します。ネガティブな側面は以下の通りです。
- 覚えるべき専門知識が多いため
- 技術の進歩が早く勉強し続ける必要があるため
- 納期前は残業が増える場合があるため
- 職場によっては交代勤務(シフト制)があるため
詳しく解説していきます。
覚えるべき専門知識が多いため
半導体エンジニアは幅広い専門知識が必要になるため、「きつい」と感じる人がいます。半導体は、物理学や化学、電気工学、材料工学など、様々な分野の知識が集まってできています。
もちろん、入社していきなりすべてを知っている必要はありません。多くの企業では、未経験者向けの研修制度が充実しています。ですが、仕事を進める上では、自分が担当する工程だけでなく、その前後の工程に関する知識も必要になってきます。
例えば、設計担当でも、製造工程でどんな制約があるかを知らないと、作れない設計図を描いてしまうかもしれません。こうした複雑な知識を学ぶことを「大変だ」と感じる場合があります。
技術の進歩が早く勉強し続ける必要があるため
半導体業界は技術の進歩(技術革新)が非常に速いのが特徴です。「ムーアの法則」という言葉があるように、半導体の性能は短い期間でどんどん向上していきます。
そのため、一度知識を身につけたら終わりではなく、常に新しい技術やトレンドを学び続ける姿勢が求められます。「この前まで最新だった技術が、もう古くなっている」ということも珍しくありません。新しい論文を読んだり、社内外の勉強会に参加したりと、仕事が終わった後や休日にも勉強が必要になることがあります。この「学び続けること」を負担に感じ、「きつい」と思う人もいるようです。
納期前は残業が増える場合があるため
新製品の開発スケジュールやお客さんからの納期を守るため、時期によっては残業が増えることがあります。半導体はスマートフォンや自動車など、様々な製品に使われており、その製品の発売スケジュールに合わせて開発・製造されます。
もし半導体の完成が遅れれば、お客さんの製品の発売も遅れてしまい、大きな損害を与えてしまう可能性があります。そのため、開発の最終段階や、製造ラインでトラブルが起きた時などは、チーム全体で集中して働き、納期に間に合わせる必要があります。こうした繁忙期には、どうしても労働時間が長くなりがちで、「きつい」と感じる要因の一つになっています。
職場によっては交代勤務(シフト制)があるため
半導体工場は24時間365日稼働し続けていることが多いため、生産技術や製造オペレーターなどの職種では「交代勤務(シフト制)」が一般的です。
半導体の製造装置は非常に高価で、一度止めると再び動かすまでに時間もコストもかかるため、基本的には止めずに動かし続けます。そのため、働く人も「日勤(朝から夕方)」と「夜勤(夜から朝)」を数日おきに繰り返すシフトに入ることがあります。夜勤があると生活リズムが不規則になりやすく、体力的に「きつい」と感じる人もいます。慣れるまでは体調管理が難しい側面があるかもしれません。
半導体エンジニアとして働くメリット
「きつい」と言われる側面もありますが、半導体エンジニアにはそれを上回る大きなメリットや魅力があります。ここでは、主なメリットについて解説します。メリットは以下の通りです。

高い将来性と安定した需要がある
半導体エンジニアは非常に将来性が高く需要も安定しています。先ほども触れたように、AI、5G、IoT、電気自動車など、これからの社会を発展させる技術はすべて半導体なしには成り立ちません。
世界的に半導体の需要は増え続けており、多くの企業が新しい工場を作ったり、開発に力を入れたりしています。これは、半導体を作る技術を持つエンジニアが、今後ますます必要とされることを意味します。景気の波に左右されにくく、技術さえ身につければ「仕事がなくなる」心配が少ないのは、長く働く上で非常に大きなメリットと言えるでしょう。
専門スキルが身につきキャリアアップできる
半導体エンジニアの仕事は非常に専門性が高いため、一度スキルを身につければ、それが自分の「武器」になります。設計、プロセス開発、生産技術など、どの分野でも高度な知識と経験が求められます。
こうした専門スキルは、他の業種や職種では簡単には身につけられないものです。経験を積めば積むほど、より難しい仕事にチャレンジできたり、チームのリーダーを任されたりするなど、キャリアアップにつながります。
また、仮に転職を考える際も、半導体業界内での転職はもちろん、その技術を活かして電子部品メーカーや自動車メーカーなど、関連する業界へステップアップする道も開かれています。
比較的高い年収が期待できる
半導体業界は他の製造業と比べても年収水準が高い傾向にあります。これは、業界全体が成長しており、高い専門知識を持つエンジニアの需要が非常に高いためです。
企業は優秀な人材を確保するために、良い条件(給与や福利厚生)を提示する傾向があります。もちろん、最初は他の仕事と大きく変わらないかもしれませんが、スキルを身につけ、経験を積んでキャリアアップしていくことで、同年代と比べても高い年収を得られる可能性が十分にあります。
特に専門性を高めていけば、若いうちから責任ある仕事を任され、それに見合った収入を得ることも夢ではありません。
社会を支える大きなやりがいを感じられる
自分の仕事が社会を支えていると実感できる点は、大きなやりがいです。半導体は、スマートフォンから自動車、医療機器まで、あらゆる電子機器の心臓部です。
自分が設計や開発、製造に関わった半導体が、世界中の人々の生活を便利にしたり、新しいサービスを生み出したりすることにつながります。
例えば、自分が関わった自動車の安全システムが事故を防いだり、医療機器が人の命を救ったりすることもあるかもしれません。自分の仕事が、目に見える形で社会に貢献していると感じられることは、働く上での大きなモチベーションになるでしょう。
半導体エンジニアに向いている人の特徴
メリットが多い半導体エンジニアですが、どのような人がこの仕事に向いているのでしょうか。ここでは、求められる主な特徴について解説します。向いている人の特徴は以下の通りです。

モノづくりや機械いじりが好きな人
新しいものを作ったり仕組みを考えたりするのが好きな人は、半導体エンジニアに向いています。半導体エンジニアの仕事は、まさに最先端のモノづくりの現場です。
「どうすればもっと小さくできるか」「どうすればもっと速く動くか」といった課題に対し、試行錯誤しながら答えを見つけていきます。また、生産技術などの職種では、巨大で複雑な製造装置を扱うことも多いです。
機械の構造に興味があったり、プラモデル作りや機械いじりが好きだったりする人は、仕事そのものを楽しみながら取り組める可能性が高いです。目に見えないほど小さな世界で、大きな技術を生み出す面白さがあります。
新しい知識を学ぶことに抵抗がない人
好奇心が旺盛で新しいことを知るのが楽しいと感じる人は、この仕事に向いています。「きつい」理由でも挙げた通り、半導体業界は技術の進歩が非常に速い世界です。
昨日までの常識が今日には通じなくなることもあります。そのため、「一度覚えたから終わり」ではなく、常に新しい情報を取り入れ、自分の知識をアップデートし続ける姿勢が大切です。学校の勉強とは違い、仕事に必要な知識を学ぶことは、自分の成長に直結します。「知らなかったことを知るのが面白い」「新しい技術にワクワクする」という人にとっては、刺激的でやりがいのある環境と言えるでしょう。
コツコツと地道な作業が苦にならない人
目標に向かって地道な努力を続けられる忍耐強さも重要です。半導体の開発や製造は、すぐに結果が出るものではありません。
例えば、回路設計では、わずかなミスが製品全体の不具合につながるため、細かい部分まで何度もチェックする必要があります。プロセス開発では、最適な製造条件を見つけるために、何百回、何千回と実験を繰り返すこともあります。
品質保証でも、膨大なデータとにらめっこしながら、小さな異常も見逃さない集中力が求められます。派手な仕事ではありませんが、こうしたコツコツとした地道な作業の積み重ねが、最終的に大きな成果につながります。
チームで協力して目標達成できる人
一人で黙々と作業するだけでなくチームで協力できることが非常に重要です。半導体づくりは、一人の天才がすべてを行うのではなく、多くのエンジニアがそれぞれの専門分野で力を合わせて進めます。
設計、プロセス、生産技術、品質保証など、異なる役割を持つ人たちと、こまめに情報交換(コミュニケーション)を取り、協力し合う必要があります。例えば、設計担当者は、製造しやすい設計を考えるために生産技術の意見を聞く必要があります。自分の意見をしっかり伝え、相手の意見も尊重しながら、チーム全体として「良い製品を作る」という同じ目標に向かって進める協調性が求められます。
未経験から半導体エンジニアになるには?
専門性が高い半導体エンジニアですが、未経験からでも目指すことは可能です。ここでは、高卒や未経験者がチャレンジする方法について解説します。未経験から目指す方法は以下の通りです。
- 高卒や文系からでも目指せるか
- まず身につけたい基礎知識
- 求人探しのポイントと企業の選び方
- ホワイト企業を見極める方法
詳しく解説していきます。
高卒や文系からでも目指せるか
高卒や文系出身でも半導体エンジニアになれるチャンスは十分にあります。もちろん、理系の大学や専門学校で専門知識を学んできた人が有利な場合もありますが、多くの企業では「未経験者歓迎」の求人を出しています。
特に、生産技術や品質保証、製造オペレーターなどの職種は、入社後の研修やOJT(仕事を通じた教育)で知識やスキルを身につけていくことを前提としている場合が多いです。企業側も、人手不足や将来の技術者育成のために、専門知識の有無よりも「学ぶ意欲」や「モノづくりへの興味」といったポテンシャル(将来性)を重視して採用する傾向が強まっています。
まず身につけたい基礎知識
就職活動の前に少しでも基礎知識を学んでおくと、意欲をアピールする上で役立ちます。必須ではありませんが、興味があることを示す材料になります。
例えば、「半導体とは何か」といった基本的な仕組みや、業界のニュース(どんな新しい技術が注目されているかなど)をインターネットで調べてみるだけでも違います。また、もし余裕があれば、「電気回路」や「ITパスポート」といった資格の勉強を始めてみるのも良いでしょう。特に、品質管理の分野で役立つ「QC検定(品質管理検定)」は、未経験者でも比較的取り組みやすく、モノづくりの基本が学べるのでおすすめです。
求人探しのポイントと企業の選び方
未経験者が求人を探す際は「研修制度」と「募集職種」に注目しましょう。まず、「未経験者歓迎」や「研修制度充実」と明記されているかを確認してください。入社後にどれだけ丁寧に教えてもらえるかは非常に重要です。
次に、募集職種です。いきなり「回路設計」のような高度な専門職に応募するよりも、まずは「生産技術」「品質保証」「製造オペレーター(装置の操作)」など、現場に近い仕事からスタートする方が現実的です。
こうした職種で経験を積みながら知識を身につけ、将来的に設計や開発へステップアップする道もあります。また、半導体を作る「メーカー」だけでなく、製造装置を作る「装置メーカー」も視野に入れると、選択肢が広がります。
ホワイト企業を見極める方法
長く安心して働くためには「働きやすさ(ホワイト企業か)」を見極めることも大切です。求人票だけでは分からないことも多いため、いくつかのポイントをチェックしましょう。
例えば、「年間休日日数(120日以上が一つの目安)」「平均残業時間(月20時間以下など、具体的な数字が記載されているか)」「福利厚生(家賃補助や資格取得支援など)」は重要な確認項目です。また、企業の口コミサイトを参考にしたり、面接の際に「入社後の研修スケジュール」や「職場の雰囲気」について具体的に質問してみたりするのも良い方法です。社員を大切に育てようという姿勢が見える企業を選ぶことが、入社後のミスマッチを防ぐことにつながります。
半導体エンジニアの年収とキャリア
最後に、半導体エンジニアとして働いた場合の年収の目安や、その後のキャリアについて解説します。年収とキャリアについては以下の通りです。
- 年収の目安と給与アップの方法
- 入社後のキャリアパス事例
- 資格取得がキャリアに与える影響
詳しく解説していきます。
年収の目安と給与アップの方法
未経験スタートの場合の初任給は他の業種と大きく変わらないことが多いですが、専門性が高いため昇給しやすいのが特徴です。入社当初は、月給20万円台からスタートすることが一般的かもしれません。
ですが、メリットの章でも触れた通り、半導体業界の平均年収は755.2万円(2026年1月8日時点)と高い水準です。経験を積み、スキルを身につけていくことで、着実に年収は上がっていきます。
給与をアップさせるには、まず担当業務の専門性を高めることが一番です。加えて、チームリーダーや管理職になること、あるいはより条件の良い会社へ転職することも選択肢になります。特に高い専門スキルを持つエンジニアは、好待遇で迎えられるケースも少なくありません。
参照「:半導体技術者/厚生労働省 job tag」
入社後のキャリアパス事例
入社後のキャリアは様々ですが一般的なステップアップの例を紹介します。例えば、未経験で工場の「製造オペレーター」として入社した場合を考えてみましょう。
まずは装置の操作を覚えながら、半導体製造の現場を学びます。そこで経験を積み、知識を身につけたら、工場のラインを管理する「生産技術」へステップアップします。さらに、生産技術の経験を活かして、不良品の原因を分析する「品質保証」に移ったり、新しい製造方法を開発する「プロセス開発」にチャレンジしたりする道も考えられます。
このように、現場からスタートして、徐々に専門性を高めながら上流の工程(設計や開発)へキャリアアップしていくのが一つの王道パターンです。
資格取得がキャリアに与える影響
資格が必須の仕事ではありませんが取得はキャリアにプラスに働きます。資格を持っていることで、体系的な知識があることの証明になり、社内での評価や転職活動で有利に働くことがあります。
例えば、半導体製造に関する知識を問う「半導体技術者検定」や、品質管理のスキルを示す「QC検定」は、業務に直結しやすい資格です。また、電気に関する基礎知識を証明する「電気主任技術者」や、危険物を取り扱う工場で役立つ「危険物取扱者」なども、職種によっては評価されます。
資格取得を支援(受験費用や合格祝い金など)してくれる会社も多いため、入社後にチャレンジしてみるのも良いキャリアアップの方法です。
半導体エンジニアへの転職はZキャリアに相談
半導体エンジニアの仕事内容や、未経験からの目指し方について解説してきました。将来性が高く魅力的な仕事ですが、専門的な内容も多く、一人で転職活動を進めるのは不安かもしれません。
- 自分に向いているか不安なら相談してみましょう
- Zキャリアのエージェントが転職をサポートします
自分に向いているか不安なら相談してみましょう
「きつい」面もあるし自分にできるか不安、そう感じるのは当然のことです。この記事を読んで、「面白そうだけど、本当に自分に向いているかな?」「未経験でも、どんな会社なら受け入れてくれるんだろう?」といった疑問や不安が出てきたかもしれません。
モノづくりへの興味や、コツコツ学ぶ姿勢はあっても、それが実際の仕事でどう活かせるのか、イメージしにくい部分もあるでしょう。そんな時は、一人で悩まずに、転職のプロに相談してみるのがおすすめです。客観的なアドバイスをもらうことで、自分の強みや、進むべき道が明確になるかもしれません。
Zキャリアのエージェントが転職をサポートします
Zキャリアは高卒や未経験者の転職サポートに強い転職エージェントです。半導体業界に興味はあるけれど、どう一歩を踏み出せばいいか分からない、という方を全力でサポートします。
Zキャリアのエージェントは、皆さんの適性や希望を丁寧にヒアリングし、「研修制度が充実している未経験歓迎の求人」や「交代勤務のない働きやすい求人」など、一人ひとりに合った仕事を紹介します。書類の書き方や面接対策も一緒に考えるので、安心して転職活動に臨めます。半導体エンジニアという専門職へのキャリアチェンジは、大きな一歩です。その一歩を、Zキャリアと一緒に踏み出してみませんか?