- 建設業バックオフィスの仕事内容
- 現場仕事との働き方の違い
- バックオフィスで働くメリットとデメリット
- 未経験から転職するためのコツ
- 注目職種「建設ディレクター」の役割
建設業のバックオフィスは現場を支える重要な仕事
建設業のバックオフィスについて、具体的な仕事内容や役割は以下の通りです。
- 企業活動に不可欠な裏方の役割を担う
- 現場作業員との主な違いを理解する
- 建設業界ならではの専門知識が求められる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
企業活動に不可欠な裏方の役割を担う
建設業のバックオフィスは、会社全体の活動を裏から支える「縁の下の力持ち」のような存在です。工事現場で建物をつくるのが現場の仕事だとすれば、バックオフィスはその工事がスムーズに進むように、オフィスでさまざまなサポート業務を行います。
例えば、工事に必要な書類を作成したり、お金の管理をしたり、働く人たちの給料計算や保険の手続きをしたりと、その仕事内容は多岐にわたります。こうしたバックオフィスの働きがあるからこそ、現場の職人さんたちは目の前の仕事に集中できるのです。会社という大きなチームがうまく機能するためには、欠かせない重要なポジションといえるでしょう。
現場作業員との主な違いを理解する
バックオフィスと現場作業員の一番の違いは「働く場所と仕事内容」です。現場作業員が工事現場という屋外で、専門的な技術や体を使って仕事をするのに対し、バックオフィスは基本的に社内のオフィスで、パソコンや電話を使って仕事をします。
そのため、働き方にも違いが生まれます。天候に左右されることなく、決められた時間で働きやすいのがバックオフィスの特徴です。また、土日や祝日に休みが設定されている会社が多く、プライベートの予定も立てやすい傾向にあります。体力的な負担が少ないデスクワークが中心なので、長期的に安定して働き続けたいと考える人にとって、魅力的な選択肢の一つです。
建設業界ならではの専門知識が求められる
一般的な事務職と建設業のバックオフィスでは、建設業界ならではの専門知識が必要になる点が異なります。例えば、工事の見積書や請求書を作成する際には、「平米(へいべい)」や「立米(りゅうべい)」といった建設現場で使われる単位や、専門的な工事の名称を理解しておく必要があります。
また、安全に工事を進めるための法律やルールに関する書類を扱うこともあります。最初は聞き慣れない言葉が多くて戸惑うかもしれませんが、心配はいりません。多くの会社では、先輩社員が丁寧に教えてくれますし、仕事を通じて自然と覚えていくことができます。建設業界を支えているという実感を得られる、やりがいのある仕事です。
建設業界のバックオフィスの具体的な職種
建設業界のバックオフィスには、具体的に以下の職種があります。
- 建設ディレクター
- 建設事務
- 経理
- 人事・総務
各項目について、詳しく見ていきましょう。
建設ディレクター
建設ディレクターは、現場監督の事務作業をサポートする専門職です。現場監督は工事の指揮だけでなく、膨大な量の書類作成や写真整理、関係各所との連絡調整なども担っており、その負担が大きな課題となっています。
建設ディレクターは、そうした事務作業をオフィスから遠隔で代行することで、現場監督が本来の業務である現場の管理に集中できる環境を整えます。具体的には、工事の進み具合を記録する写真の整理、安全管理に関する書類の作成、役所へ提出する申請書類の準備などを行います。現場の知識と事務スキルの両方が求められる、新しい時代の建設業界を支える重要な仕事です。
建設事務
建設事務は、建設会社における事務作業全般を担当する仕事です。一般的な事務の仕事である電話応対や来客対応、備品管理などに加えて、建設業界ならではの専門的な業務もこなします。
例えば、工事の見積書や請求書の作成、工事に必要な資材の発注、現場で働く作業員さんの保険手続きなどが主な業務です。現場の担当者や取引先とのやり取りも多く、コミュニケーション能力も大切になります。会社のお金の流れや、工事が始まる前から終わった後までの全体像に関わることができるため、会社の運営を支えている実感を得やすい職種です。

経理
経理は、会社のお金の流れを管理する専門職です。日々の売上や経費の記録、従業員の給与計算、取引先への支払いなど、会社経営の根幹を支える重要な役割を担います。
建設業界の経理には、特徴的な業務があります。それは「工事原価計算」です。一つの工事が終わるまでに、材料費や人件費、外注費など、どれくらいの費用がかかったのかを正確に計算し、利益が出ているかを確認します。工事は数ヶ月から数年に及ぶこともあるため、長期的な視点でお金の管理をしなくてはなりません。数字を扱う正確性や、コツコツと作業を進める集中力が求められる仕事です。
人事・総務
人事は「人」に関わる業務、総務は「会社全体」が円滑に機能するためのサポート業務を担当します。会社の規模によっては、一人の担当者が両方の業務を兼任することもあります。
人事の仕事は、現場で働く技術者や作業員の採用活動、入社・退社の手続き、社会保険の手続き、従業員の勤怠管理などです。一方、総務の仕事は、オフィスの備品管理や建物のメンテナンス、社内イベントの企画・運営、安全衛生に関する取り組みなど、非常に幅広いです。どちらの仕事も、社員が働きやすい環境を整え、会社を内側から支える大切な役割を持っています。
今注目の「建設ディレクター」とはどんな仕事?
最近よく耳にする「建設ディレクター」について、どんな仕事なのかを以下の内容で解説します。
- 現場監督の事務作業を代行する
- 年収は経験やスキルによって変動する
- 未経験から目指すための学習方法を知る
各項目について、詳しく見ていきましょう。
現場監督の事務作業を代行する
建設ディレクターの主な役割は、多忙な現場監督の事務的な負担を軽くすることです。現場監督は、工事全体のスケジュール管理や安全管理、品質管理など、現場でやるべきことが山積みです。それに加えて、山のような書類作成や写真整理に追われ、長時間労働の原因になることも少なくありません。
そこで建設ディレクターは、オフィスからリモートでこれらの事務作業を引き受けます。例えば、工事の各工程を証明するための写真を整理・管理したり、安全会議の議事録を作成したり、協力会社とのやり取りをサポートしたりします。現場監督が現場の仕事に専念できるようにすることで、工事全体の生産性向上や品質確保に貢献する、非常にやりがいのある仕事です。
年収は経験やスキルによって変動する
建設ディレクターの年収は、個人の経験やスキルによって変わります。未経験からスタートする場合、最初は一般的な事務職と同じくらいの給与水準であることが多いですが、経験を積んでスキルアップすることで、着実に収入を上げていくことが可能です。
例えば、複数の現場を同時にサポートできるようになったり、後輩の育成を担当したりと、任される業務の幅が広がれば、その分評価も高まります。また、CAD(図面作成ソフト)の操作や、建設業経理士などの専門資格を取得することも、収入アップにつながるでしょう。新しい職種なので、これからの頑張り次第でキャリアを切り拓いていける可能性があります。
未経験から目指すための学習方法を知る
建設ディレクターになるために、特別な資格や学歴は必ずしも必要ありません。もちろん、建築系の学校を卒業していれば有利ですが、未経験から挑戦する人もたくさんいます。大切なのは、この仕事に対する意欲と、必要なスキルを身につけようとする姿勢です。
まずは、WordやExcelといった基本的なPCスキルを確実に習得しておくことが重要です。その上で、建設業界の専門用語や工事の流れについて、本やインターネットで学んでおくと、仕事への理解が早まるでしょう。求人に応募する際には、なぜ建設ディレクターになりたいのか、自分のどんな強みを活かせるのかを、自分の言葉でしっかりと伝えることが採用への近道になります。
建設業のバックオフィスで働くメリット
建設業のバックオフィスで働くことには、多くのメリットがあります。具体的には以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
体力的な負担が少なく長く働き続けられる
バックオフィスの仕事は、体力的な負担が少ないデスクワークが中心です。一日中屋外で体を動かす現場仕事とは違い、空調の効いた快適なオフィスで働くことができます。そのため、年齢を重ねても体への負担を気にすることなく、安心して長く働き続けることが可能です。
「現場仕事は好きだけど、将来的に体力が続くか不安…」と感じている人にとって、建設業界の知識を活かしながらデスクワークに移行できるバックオフィスは、非常に魅力的なキャリアプランの一つになります。これまでの経験が無駄になることなく、新しいステージで活躍できる道が開かれています。
天候に左右されず安定した収入を得られる
現場仕事の場合、大雨や台風といった悪天候で工事が中止になると、その日の仕事がなくなり、収入が不安定になることがあります。ですが、オフィスで働くバックオフィスは天候に左右されません。
毎日決められた場所で安定して仕事ができるため、毎月の収入も安定します。これは、将来の計画を立てる上で大きな安心材料になります。日々の天気に一喜一憂することなく、落ち着いて仕事に集中できる環境は、精神的な安定にもつながるでしょう。安定した生活基盤を築きたいと考えている人にとって、大きなメリットと言えます。
専門的なPCスキルや事務スキルが身につく
バックオフィスの仕事を通じて、社会人としてどこでも通用する専門スキルが身につきます。Wordでの書類作成やExcelでのデータ集計といった基本的なPCスキルはもちろん、専用の会計ソフトやCADソフトなど、より専門的なツールの操作スキルも習得できます。
また、電話応対やビジネスメールの書き方といったビジネスマナー、効率的な書類の管理方法など、事務職としての基礎能力が自然と向上します。これらのスキルは、建設業界だけでなく、他のどんな業界でも役立つポータブルスキルです。将来的に別の仕事に挑戦したくなったとしても、ここで得た経験は大きな武器になるでしょう。
ワークライフバランスを保ちやすい
バックオフィスは、仕事とプライベートの両立がしやすい傾向にあります。勤務時間が決まっていることが多く、残業も現場仕事に比べると少ない会社が多いです。また、カレンダー通りに土日祝日が休みになるケースが一般的なので、週末に友人や家族と過ごしたり、趣味の時間を楽しんだりする時間をしっかり確保できます。
プライベートの時間が充実すると、心に余裕が生まれ、仕事へのモチベーションも高まります。「仕事も頑張りたいけど、自分の時間も大切にしたい」という考えを持つ人にとって、ワークライフバランスを実現しやすいバックオフィスの働き方は、理想的な環境といえるでしょう。
建設業のバックオフィスで働くデメリット
一方で、建設業のバックオフィスで働く際には知っておきたい点もあります。具体的には以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
現場の状況を把握し続ける必要がある
オフィスで働いていても、常に現場の状況を意識することが求められます。バックオフィスの仕事は、現場がスムーズに動くためのサポートだからです。現場で何が起きているのか、工事はどのくらい進んでいるのかを把握していないと、的確なサポートはできません。
そのため、現場監督や作業員と積極的にコミュニケーションを取り、情報を共有することが不可欠です。「オフィスにいるから現場のことは関係ない」という姿勢では、良い仕事はできないでしょう。現場で働く人たちへの敬意を持ち、連携を大切にする気持ちが重要になります。デスクワークでありながら、建設の最前線とつながっていることを実感できる場面も多いです。
業務の成果が直接見えにくい場合がある
現場の仕事では、建物が完成していく様子が目に見えるため、成果が分かりやすく、大きな達成感を得られます。一方、バックオフィスの仕事は、日々の業務の成果が直接的な形で見えにくいことがあります。
例えば、正確に書類を作成したり、滞りなく経費の精算をしたりすることは、できて当たり前だと思われることも少なくありません。そのため、自分の仕事がどう役立っているのか実感しにくいと感じる瞬間もあるかもしれません。ですが、自分のサポートによって現場が円滑に進み、最終的に建物が完成したときには、間接的に大きな達成感を味わうことができます。「誰かを支えることに喜びを感じる」という人に向いている仕事です。
覚えるべき専門用語やルールが多い
建設業界には、特有の専門用語や法律、商習慣など、覚えるべきことがたくさんあります。未経験からこの業界に飛び込む場合、最初は会話の中で飛び交う言葉の意味が分からず、戸惑うことも多いでしょう。
例えば、書類一つをとっても、建築基準法や労働安全衛生法といった法律に則って作成しなければならないものが数多くあります。これらの知識は、一朝一夕で身につくものではなく、日々の業務の中でコツコツと学んでいく姿勢が求められます。学習意欲を持って、新しい知識を吸収することを楽しめる人にとっては、自身の成長につながる良い機会となるでしょう。
建設業のバックオフィスに向いている人の特徴
建設業のバックオフィスには、どのような人が向いているのでしょうか。具体的な特徴は以下の通りです。
- 人をサポートすることにやりがいを感じる
- 地道な作業を正確に進めるのが得意
- さまざまな人と円滑に連携できる
- ITツールやPC操作に抵抗がない
各項目について、詳しく見ていきましょう。
人をサポートすることにやりがいを感じる
バックオフィスの仕事は、自分が主役になるのではなく、仲間を支えることに喜びを見出せる人に向いています。現場で活躍する社員や、会社全体がスムーズに仕事を進められるように、裏方としてサポートするのが主な役割だからです。
「ありがとう、助かったよ」と同僚から感謝されることに、やりがいを感じる人には最適な仕事です。自分の働きが、間接的に大きなプロジェクトの成功につながっていると実感できたときに、大きな満足感を得られるでしょう。目立つポジションではありませんが、組織にとってなくてはならない存在として、縁の下からチームを支えたいという気持ちが大切です。
地道な作業を正確に進めるのが得意
バックオフィスの業務には、書類のチェックやデータ入力といった地道な作業が多く含まれます。例えば、請求書の金額に間違いがないかを確認したり、大量の工事写真をルールに沿って整理したりと、高い集中力と正確性が求められます。
派手さはありませんが、こうした一つひとつの丁寧な仕事の積み重ねが、会社の信頼につながります。コツコツと目の前の作業に集中し、ミスなく正確にやり遂げることに達成感を覚える人には、まさに適職といえるでしょう。細かい部分にもよく気がつき、丁寧に仕事を進めるのが得意な人は、その能力を存分に発揮できます。
さまざまな人と円滑に連携できる
バックオフィスの仕事は、社内外の多くの人と関わります。社内では現場の担当者や他部署の社員、社外では取引先の企業や役所の担当者など、さまざまな立場の人とコミュニケーションを取る機会があります。
相手の要望を正確に聞き取り、こちらの伝えたいことを分かりやすく説明する能力が不可欠です。また、時には現場とオフィスの間で板挟みになることもあるかもしれません。そんな時でも、冷静に状況を判断し、関係者と協力しながら問題を解決に導く調整力が求められます。人と話すことが好きで、チームで協力して物事を進めるのが得意な人に向いています。
ITツールやPC操作に抵抗がない
現代のバックオフィス業務において、パソコンやITツールを使いこなすスキルは必須です。書類作成にはWordやExcel、社内外との連絡にはビジネスチャットツール、情報共有にはクラウドサービスなど、さまざまなツールを日常的に使用します。
これらのツールをスムーズに操作できることはもちろん、新しいツールが導入された際にも、抵抗なく積極的に学んでいこうとする姿勢が大切です。建設業界でもDX(デジタルトランスフォーメーション)が進んでおり、今後ますますITスキルの重要性は高まっていくでしょう。PC操作が好き、あるいは新しいことを学ぶのが好きという人にとっては、楽しみながらスキルアップできる環境です。
建設業界のDX化で高まるバックオフィスの将来性
建設業界の未来と、バックオフィスの役割の変化について、以下の内容で解説します。
- デジタル化を進める上で中心的な役割を担う
- 業務効率化によって生産性向上に貢献できる
- 新しい働き方の導入が進みやすくなる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
デジタル化を進める上で中心的な役割を担う
現在、建設業界ではDX(デジタルトランスフォーメーション)と呼ばれるデジタル化の波が急速に進んでいます。これまでの紙中心のアナログな業務から、ITツールやシステムを活用した効率的な業務へと移行しようという動きです。
このDXを進める上で、バックオフィスは非常に重要な役割を担います。例えば、新しい会計システムを導入したり、勤怠管理をオンライン化したりと、デジタルツールを実際に操作し、社内に定着させていくのはバックオフィスの社員です。ITスキルを活かし、会社の変革をリードしていく中心人物として活躍することが期待されています。これからますます需要が高まるポジションといえるでしょう。
業務効率化によって生産性向上に貢献できる
バックオフィスがDXを推進することで、会社全体の生産性を大きく向上させることができます。例えば、これまで手作業で行っていたデータ入力を自動化したり、オンラインで申請や承認ができる仕組みを導入したりすることで、業務にかかる時間を大幅に短縮できます。
こうして生まれた時間を、より創造的な仕事や、現場のサポートに充てることができるようになります。バックオフィスの業務効率化は、単に一部署の改善に留まらず、会社全体の働き方を変え、企業の競争力を高めることにつながるのです。会社の成長に直接貢献できる、やりがいのある大きな役割を担っています。
新しい働き方の導入が進みやすくなる
業務のデジタル化が進むことで、働く場所や時間に縛られない新しい働き方が実現しやすくなります。書類の電子化やクラウドサービスの活用が進めば、オフィスにいなくても仕事ができるようになり、リモートワーク(在宅勤務)の導入も可能になります。
建設業界は現場があるため、完全なリモートワークは難しいかもしれませんが、バックオフィス業務の一部を自宅で行えるようになれば、より柔軟な働き方を選択できるようになるでしょう。育児や介護といったライフステージの変化に合わせて働き方を変えたいと考える人にとっても、将来的に大きなメリットとなります。バックオフィスは、業界の働き方改革を牽引する存在になる可能性を秘めています。
未経験から建設業バックオフィスへの転職を成功させるコツ
未経験から建設業のバックオフィスを目指す際に、押さえておきたいコツは以下の通りです。
- 現場経験を強みとしてアピールする
- 簿記やMOSなどの関連資格を取得する
- 志望動機で業界への貢献意欲を示す
各項目について、詳しく見ていきましょう。
現場経験を強みとしてアピールする
もしこれまでに建設現場や他のノンデスクワークでの経験があるなら、それは大きな強みになります。現場の大変さや仕事の流れを肌で知っていることは、バックオフィスとして現場をサポートする上で非常に役立つからです。
例えば、「現場で働いていた時、書類手続きの複雑さに苦労した経験があるので、今度は自分が分かりやすくサポートする側になりたい」といったように、具体的なエピソードを交えてアピールすると説得力が増します。現場の気持ちがわかるバックオフィス担当者として、職場の潤滑油のような存在になれることを伝えましょう。未経験であることを弱みと捉えず、むしろ強みとしてアピールすることが大切です。
簿記やMOSなどの関連資格を取得する
必須ではありませんが、関連する資格を持っていると転職活動で有利に働くことがあります。資格は、その分野に関する一定の知識があることの証明になるだけでなく、なにより「この仕事に就きたい」という熱意や意欲を示すことができるからです。
例えば、経理職を目指すなら「日商簿記」、事務職全般で役立つのはWordやExcelのスキルを証明する「MOS(マイクロソフト オフィス スペシャリスト)」などがおすすめです。資格取得のために勉強したという事実そのものが、学習意欲の高さのアピールになります。まずは興味のある分野の入門的な資格から挑戦してみるのも良いでしょう。
志望動機で業界への貢献意欲を示す
面接では、「なぜ他の業界ではなく、建設業界のバックオフィスなのか」を自分の言葉で語れることが非常に重要です。建設業界が社会にとってどれだけ大切な役割を果たしているかを理解し、その一員としてどのように貢献したいかを具体的に伝えましょう。
例えば、「人々の生活の基盤となる建物づくりを支える仕事に魅力を感じた」「現場で働く人々がより安全で快適に仕事ができる環境づくりに貢献したい」など、自分の想いを整理しておくことが大切です。業界への理解と、そこで働きたいという強い意志を示すことで、採用担当者に良い印象を与えることができます。
不安な方は転職エージェントへの相談がおすすめ
未経験からの転職活動に不安を感じるなら、転職のプロに相談するのが一番の近道です。具体的なメリットは以下の通りです。
- 書類添削や面接対策のサポートを受けられる
- 自分に合った非公開求人を紹介してもらえる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
書類添削や面接対策のサポートを受けられる
転職エージェントに相談すると、キャリアアドバイザーが応募書類の添削や面接の練習を手厚くサポートしてくれます。自分では気づきにくいアピールポイントを見つけ出し、採用担当者に響くような履歴書や職務経歴書の書き方を一緒に考えてくれます。
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Zキャリアのエージェントに相談してみよう
建設業のバックオフィスへの転職を考えているけれど、何から始めたらいいか分からない、自分にできるか不安だ、と感じていませんか。そんな時は、一人で悩まずに私たちZキャリアのキャリアアドバイザーに相談してください。
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