- 働きすぎが「迷惑」だと思われてしまう理由
- 無意識に頑張りすぎてしまう人の共通点
- 働きすぎが自分や職場に与えるデメリット
- 周囲と気持ちよく働くための具体的なコツ
- 今の環境を変えたい時の次の一歩
働きすぎる人が職場で「迷惑」だと思われるのはなぜ?
仕事を一生懸命頑張ることは、本来素晴らしいことです。ですが、その頑張りが度を越してしまうと、知らず知らずのうちに周りの人にネガティブな影響を与えてしまうことがあります。具体的には以下の理由が考えられます。
- 周囲の仕事のペースを乱してしまうから
- 仕事の基準を無意識に上げてしまうから
- 気軽に話しかけにくい雰囲気を出してしまうから
- 他の人が休みづらい空気を作ってしまうから
各項目について、詳しく見ていきましょう。
周囲の仕事のペースを乱してしまうから
一人だけ突出して仕事が早いと、チーム全体の仕事の進め方やペースが乱れてしまうことがあります。例えば、みんなで協力して一つのプロジェクトを進めている時に、一人だけがどんどん先の工程に進んでしまうと、他のメンバーは焦りを感じてしまうかもしれません。
また、その人がいないと仕事が進まない状況が生まれる「属人化」という問題にもつながります。チームで仕事をする上では、個人の能力も大切ですが、それ以上に周りと歩幅を合わせる協調性が求められる場面も多いのです。自分のペースだけでなく、周りの状況を見ながら進める意識が大切になります。
仕事の基準を無意識に上げてしまうから
一人が非常に高いクオリティや圧倒的な量の仕事をこなしていると、それがその職場の「当たり前」の基準になってしまうことがあります。そうなると、他のメンバーにも無言のプレッシャーが生まれてしまいます。
「あの人は残業してまであれだけの量をこなしているのに、自分は定時で帰っていいのだろうか…」と感じさせてしまうのです。良かれと思って頑張ったことが、結果的に職場の労働環境を悪化させたり、他の人を精神的に追い詰めたりする原因になりかねません。本来求められている仕事の範囲や質を見極めることも重要です。
気軽に話しかけにくい雰囲気を出してしまうから
いつもパソコンに向かっていて、休憩も取らずに黙々と仕事をしていると、周りが質問や相談をしにくくなります。「忙しそうだから、後で聞こう…」と思っているうちに、確認のタイミングを逃してしまい、大きなミスにつながってしまう可能性もあります。
特に、新しく入ってきた後輩にとっては、先輩が話しかけやすい雰囲気でいることはとても重要です。仕事は一人で完結するものではなく、コミュニケーションを取りながら進める場面がほとんどです。時には集中することも必要ですが、周りとの連携を意識することも忘れないようにしましょう。
他の人が休みづらい空気を作ってしまうから
誰かがいつも遅くまで残業していたり、休日にも仕事をしていたりすると、周りが定時で帰りづらくなったり、有給休暇を取得することに罪悪感を抱いたりするようになります。
「あの人があんなに頑張っているのに、自分が先に帰るのは申し訳ない」という気持ちにさせてしまうのです。このような空気が職場に蔓延すると、全体の生産性が下がるだけでなく、社員の心身の健康にも悪影響を及ぼします。職場はチームで成り立っているという意識を持つことが、良い雰囲気作りの第一歩です。
あなたは当てはまる?「働きすぎ」な人の特徴
「自分は働きすぎかもしれない」と感じていても、なぜそうなってしまうのか、自分ではよく分からないことも多いでしょう。働きすぎてしまう人には、いくつかの共通した特徴が見られます。以下の項目に当てはまるか、チェックしてみましょう。
- どんな仕事も完璧にこなそうとする
- 周囲に頼ることが苦手で仕事を抱え込む
- 責任感が強く「自分がやるべき」と思い込む
- 仕事で評価されないと不安になる
詳しく解説していきます。
どんな仕事も完璧にこなそうとする
何事にも100点満点を目指す完璧主義な人は、働きすぎてしまう傾向があります。もちろん、仕事の質を高めようとする姿勢は大切です。ですが、全ての仕事に100%の力を注いでいると、時間も体力もいくらあっても足りません。
時には「この仕事は80点の出来栄えで十分」といった力の抜きどころを見つけることも、長く働き続けるためには必要なスキルです。重要度に応じて力の入れ方を調整することで、心に余裕が生まれ、本当に重要な仕事に集中できるようになります。完璧を目指すあまり、自分を追い詰めすぎないようにしましょう。
周囲に頼ることが苦手で仕事を抱え込む
「これを頼んだら、相手の迷惑になるかもしれない」「自分でやった方が早い」と考えて、一人で全部やろうとするのも、頑張りすぎる人の特徴です。人に頼ることが苦手な背景には、相手への気遣いや優しさがあるのかもしれません。
ですが、仕事はチームでするものです。自分のキャパシティを超えた仕事量を抱え込んでしまうと、結果的にミスが増えたり、納期に間に合わなくなったりして、かえって周りに迷惑をかけてしまうこともあります。勇気を出して周りに助けを求めることは、決して悪いことではありません。
責任感が強く「自分がやるべき」と思い込む
過剰な責任感が強すぎるあまり、「この仕事は自分にしかできない」「自分がやらなければ」と思い込んでしまうタイプです。任された仕事を最後までやり遂げようとする姿勢は素晴らしいですが、それが度を越すと、全ての責任を一人で背負い込むことになります。
チームの仕事であっても、いつの間にか個人の仕事のように感じてしまい、周りを頼れなくなってしまいます。自分の役割を果たすことはもちろん大切ですが、チーム全体の目標達成を考え、時には他のメンバーと協力したり、仕事を分担したりする視点も必要です。
仕事で評価されないと不安になる
自分の価値を仕事の成果で測りがちで、周りから「すごいね」「頑張っているね」と評価されることで、ようやく安心できる人もいます。このようなタイプの人は、評価を得るために常に頑張り続けなければならないと感じ、休むことに罪悪感や恐怖を覚えてしまうことがあります。
仕事は自己実現の手段の一つですが、自分の価値の全てではありません。仕事以外の部分、例えば趣味や友人との時間などにも目を向けることで、心のバランスが取りやすくなります。仕事の評価がなくても、自分自身の価値は変わらないということを忘れないでください。
働きすぎが自分にもたらすデメリット
働きすぎることは、周りに影響を与えるだけでなく、自分自身の心と体にも大きな負担をかけます。知らず知らずのうちに限界を超えてしまう前に、働きすぎがもたらすデメリットを正しく理解しておきましょう。主なデメリットは以下の通りです。
- 心と体のバランスを崩しやすくなる
- プライベートの時間がなくなり孤立する
- 燃え尽き症候群になるリスクが高まる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
心と体のバランスを崩しやすくなる
知らず知らずのうちに疲労が蓄積し、ある日突然、心や体に不調として現れることがあります。十分な睡眠が取れなかったり、食事を簡単なもので済ませてしまったりすることが続くと、免疫力が低下して風邪をひきやすくなったり、集中力が続かなくなったりします。
精神的にも、常に仕事のプレッシャーにさらされていると、イライラしやすくなったり、気分が落ち込んだりすることが増えます。自分の心と体のサインを見逃さず、無理をしていると感じたら、意識的に休むことが何よりも大切です。

プライベートの時間がなくなり孤立する
仕事に全ての時間とエネルギーを費やしてしまうと、友人や家族との時間が減ってしまいます。仕事終わりの約束を断ったり、休日の誘いを断ったりすることが続くと、だんだんと人間関係が疎遠になってしまうかもしれません。
また、趣味や好きなことに使う時間がなくなると、ストレスを発散する機会も失われます。仕事以外の世界とのつながりが薄れると、悩みを相談できる相手がいなくなり、社会的に孤立してしまう危険性もあります。人生を豊かにするためには、プライベートの時間も仕事と同じくらい大切です。
燃え尽き症候群になるリスクが高まる
今まで仕事に情熱を注いでいた人が、突然やる気を失い無気力な状態になるのが「燃え尽き症候群」です。常に全力疾走で働き続けていると、心と体のエネルギーを使い果たしてしまい、ある日ぷつんと糸が切れたように何も手につかなくなってしまうのです。
一度燃え尽き症候群になると、回復までに長い時間が必要になることもあります。そうなる前に、自分の限界を理解し、無理のないペースで働き続けることが重要です。仕事は短距離走ではなく、長い人生を走り続けるマラソンのようなものだと考えてみましょう。
働きすぎが職場全体にもたらすデメリット
一人の働きすぎは、職場全体にも悪影響を及ぼす可能性があります。チームの生産性を下げたり、働きにくい雰囲気を作ってしまったりと、その影響は決して小さくありません。具体的には、以下のようなデメリットが考えられます。
- チーム全体の協力体制が乱れる
- 新しい人や若手が育ちにくくなる
- ミスが起きた時にカバーしきれない
詳しく解説していきます。
チーム全体の協力体制が乱れる
特定の一人が多くの仕事を抱え込んでしまうと、情報共有がうまくいかなくなります。仕事の進捗状況がその人しか分からなくなり、周りのメンバーが協力したくてもできない、という状況が生まれてしまうのです。
これでは、チームで助け合う文化が育ちません。結果として、他のメンバーは当事者意識を持てなくなり、チームの一体感が失われてしまいます。一人ひとりが自分の役割をこなしつつも、お互いの状況を把握し、助け合える関係性を築くことが、強いチームを作る上で不可欠です。
新しい人や若手が育ちにくくなる
働きすぎる先輩が、後輩の仕事を先回りして全てやってしまうと、後輩が仕事を覚える機会を奪うことにつながります。失敗を恐れて手を出してしまう親心かもしれませんが、人は自分で考えて試行錯誤し、時には失敗することで成長していきます。
いつまでも先輩が助けてくれる環境では、若手は指示待ちの状態から抜け出せません。後輩の成長を信じて仕事を任せ、困った時にはサポートするというスタンスが、人材育成の観点からは非常に重要です。

ミスが起きた時にカバーしきれない
仕事が特定の人に極端に集中している、いわゆる「属人化」した状態は、非常にリスクが高いです。なぜなら、その人が休んだり辞めたりした時に業務が止まるからです。
急な体調不良で休んだ場合、他の誰も仕事の進め方が分からず、お客様に迷惑をかけてしまうかもしれません。仕事は常に複数人でカバーできる体制を整えておくのが理想です。業務を標準化し、誰でも対応できるようにしておくことが、チームとしての危機管理能力を高めることにつながります。
「迷惑」と思われず自分も楽になる働き方のコツ
働きすぎをやめたいと思っていても、どうすれば良いか分からないかもしれません。ここでは、周りとの関係性を良好に保ちながら、自分自身も無理なく働けるようになるための具体的なコツを紹介します。以下のことを意識してみましょう。
- 自分の仕事の状況を周りに共有する
- できないことは勇気を出して断る
- 意識的に休憩を取りオンオフを切り替える
- 周りの人を信頼して仕事を任せる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
自分の仕事の状況を周りに共有する
まずは、自分の状況をオープンに話すことから始めてみましょう。「今、〇〇という仕事を担当していて、少し立て込んでいます」や「△△の部分で少し手こずっています」のように、自分の仕事の量や進捗状況を周りに伝えるのです。
そうすることで、周りはあなたの状況を理解し、手伝いを申し出てくれたり、新しい仕事を振るのを調整してくれたりするかもしれません。一人で抱え込まず、自分の状況を共有するだけで、精神的な負担は大きく減るはずです。毎日の朝礼やチームのミーティングなどで、ひと言伝えるだけでも効果があります。
できないことは勇気を出して断る
「頼まれた仕事は全て引き受けなければならない」という思い込みは捨てましょう。自分のキャパシティを正直に伝えることは、無責任なことではありません。むしろ、安請け合いして後で迷惑をかける方が問題です。
ただ「できません」と突き放すのではなく、「今抱えている仕事が終わる〇日まで待っていただけるなら、対応できます」や「この部分までなら、お手伝いできます」といったように、代替案を提示するのが上手な断り方のコツです。無理なものは無理だと伝える勇気を持ちましょう。
意識的に休憩を取りオンオフを切り替える
人間の集中力は、そう長くは続きません。仕事の合間に短い休憩を入れることで、リフレッシュでき、結果的に仕事の効率は上がります。例えば、1時間に一度は立ち上がって少し歩いてみたり、お昼休みは必ずデスクから離れて食事をしたりすることをルールにしてみましょう。
また、「今日は絶対に定時で帰る」という日を決めて、仕事後の予定を入れるのもおすすめです。仕事とプライベートの切り替え(オンオフ)を意識することで、働きすぎを防ぎ、心に余裕を持って仕事に取り組めるようになります。

周りの人を信頼して仕事を任せる
自分一人で抱え込まず、周りの人を信頼して仕事を任せてみましょう。仕事を任せることは、決して楽をすることではなく、相手の成長の機会を作ることにもつながります。そして、チーム全体の生産性を上げることにも貢献します。
最初は「自分でやった方が早い」と感じるかもしれませんし、相手のやり方に不安を感じることもあるでしょう。ですが、そこはぐっとこらえて見守る姿勢が大切です。結果的に、自分も楽になり、チームとしても強くなれるという、良い循環が生まれるはずです。
今の職場で働き方を変えるのが難しいと感じたら
ここまで紹介したコツを試してみても、職場の文化や雰囲気によっては、働き方を変えるのが難しい場合もあるかもしれません。そんな時は、自分を責める必要はありません。環境を変えるという視点を持つことも大切です。
- 環境を変えることも前向きな選択肢になる
- 自分に合ったペースで働ける職場を探す
- 転職のプロに客観的な意見を聞いてみる
詳しく解説していきます。
環境を変えることも前向きな選択肢になる
個人の努力だけでは、職場の文化や体質は変えられないこともあります。例えば、長時間労働を良しとするような社風が根付いている場合、一人だけ定時で帰ることに強い抵抗を感じるかもしれません。
もし、今の職場で働き続けることに心身の限界を感じているなら、そこから離れることは決して「逃げ」ではありません。自分自身を守り、自分らしく輝ける場所を見つけるための、前向きで勇気ある一歩です。自分の心と体を一番に考えて、最適な選択をしましょう。
自分に合ったペースで働ける職場を探す
世の中には、さまざまな価値観を持つ会社が存在します。残業が少なくチームワークを重視する会社もあれば、個人の裁量が大きく、自分のペースで仕事を進めやすい会社もあります。
転職を考える際は、給料や仕事内容だけでなく、「どんな働き方ができるか」という視点で会社を探してみましょう。求人情報の「年間休日数」や「月平均残業時間」といったデータはもちろん、面接の際に職場の雰囲気について質問してみるのも良い方法です。自分に合った環境は、必ず見つかります。
転職のプロに客観的な意見を聞いてみる
「自分に合う職場がどんなところか分からない」「一人で転職活動を進めるのは不安」と感じたら、一人で悩まずに第三者に相談することをおすすめします。特に、転職エージェントのような転職のプロは、多くの求職者と企業を見てきた経験から、客観的なアドバイスをくれます。
自分の働き方の癖や、どんな職場環境なら自分の強みを活かせるのか、自分では気づかなかった視点を提供してくれるでしょう。
この記事で紹介した働き方のコツを試しても、今の職場の雰囲気や評価制度が原因で働き方を変えるのが難しいと感じるかもしれません。もし「自分らしく働ける環境で再スタートしたい」という気持ちが少しでもあるなら、一度Zキャリアのエージェントに相談してみようと思いませんか。あなたの強みや価値観を理解し、無理なく働ける職場を一緒に見つけるお手伝いをします。