- 会社がダブルワークを禁止する本当の理由
- ダブルワークが会社にバレてしまう仕組み
- ダブルワークがバレた場合に起こりうること
- ダブルワークに頼らず収入を増やすための選択肢
会社がダブルワークを禁止する本当の理由とは?
会社がダブルワークを禁止するのには、いくつかの理由があります。単純に意地悪で言っているわけではなく、会社を守るためのルールであることが多いです。具体的な理由は以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
本業の仕事に集中できなくなる
本業への支障が、会社がダブルワークを禁止する一番の理由と言えるでしょう。ダブルワークを始めると、どうしても睡眠時間や休息の時間が削られてしまいます。
例えば、平日の夜にコンビニでアルバイトをして、休日はイベントスタッフとして働くと、体は休まる暇もありません。その結果、本業の仕事中に眠くなってしまったり、疲れから集中力が落ちてミスが増えたりする可能性があります。会社としては、給料を支払っている以上、勤務時間中は仕事にしっかりと集中してほしいと考えているのです。
会社の情報を漏らしてしまうリスクがある
会社の重要な情報が外部に漏れることを、会社は非常に警戒しています。仕事をしていると、社外秘の情報やお客様の個人情報など、外部に漏れてはいけない情報に触れる機会があります。
例えば、本業で得た顧客リストをダブルワーク先で使ってしまったり、開発中の新商品の情報をうっかり話してしまったりする可能性はゼロではありません。たとえ悪気がなくても、情報漏洩は会社の信用問題に関わる大きなトラブルに発展する可能性があるため、会社はそのリスクを未然に防ぎたいと考えています。
会社の社会的信用を落とす恐れがある
従業員の行動が、会社の評判を落とす原因になることもあります。従業員は、一歩外に出れば「〇〇会社の社員」として見られることがあります。
もしダブルワーク先で何らかのトラブルを起こしてしまった場合、「あの会社の社員が問題を起こした」と、本業の会社の評判まで悪くなってしまう可能性があります。特に、本業と同じ業界の会社やライバル企業で働くことは、会社の利益を損なう行為と見なされ、厳しく禁止されていることがほとんどです。
労働時間を正確に管理できなくなる
会社には、従業員の労働時間をきちんと管理する義務があります。これは法律で決められていることで、従業員の健康を守るための大切なルールです。
ダブルワークをしていると、会社は従業員が合計でどれくらい働いているのかを把握するのが難しくなります。法律で定められた労働時間を超えて働いてしまう「過重労働」につながる危険があり、従業員の健康を損なうことになりかねません。そうした事態を防ぐために、あらかじめダブルワークを禁止している会社は多いのです。
ダブルワークが会社にバレる主な仕組み
「黙っていればバレないのでは?」と思うかもしれませんが、会社に隠し通すのは非常に難しいのが現実です。ダブルワークが発覚する主な仕組みは、以下の通りです。
- 住民税の金額が変わることで気づかれる
- 社会保険の手続きで発覚する
- 周囲の同僚からの噂や密告で知られる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
住民税の金額が変わることで気づかれる
最も多いのが、住民税の金額からバレるケースです。住民税は前年の所得に応じて金額が決まり、会社員の場合は給料から天引き(特別徴収)されるのが一般的です。
会社は、従業員の給料を役所に報告しています。ダブルワークをすると、その分の収入が加算されるため、役所が計算する住民税の金額が、会社が把握している給料だけの場合よりも高くなります。会社の経理担当者が給料計算をする際に、「あれ?この人の住民税、給料の割に高いな…」と気づき、ダブルワークが発覚するのです。
社会保険の手続きで発覚する
社会保険の手続きがきっかけで発覚することもあります。社会保険(健康保険や厚生年金保険)は、一定の条件を満たすと加入が義務付けられています。
もし本業の会社とダブルワーク先の両方で社会保険の加入条件を満たしてしまうと、「二以上事業所勤務届」という書類を提出する必要があります。この手続きを通じて、本業の会社にもう一つの勤務先があることが伝わってしまいます。パートやアルバイトだから大丈夫と思っていても、労働時間や日数によっては社会保険の加入対象となるため注意が必要です。
周りの同僚からの噂や密告で知られる
意外と多いのが、人間関係からバレてしまうケースです。仲の良い同僚にうっかり話してしまった内容が、噂となって広まってしまうことは少なくありません。
また、SNSでの投稿がきっかけになることもあります。ダブルワーク先の様子を写真付きで投稿したら、それを見た同僚や上司に知られてしまった、という話もよく聞きます。さらに、残念なことですが、あなたの頑張りを快く思わない人からの密告によって、会社に知られる可能性も考えられます。人の口に戸は立てられない、ということを覚えておきましょう。
もしダブルワークがバレたらどうなる?
就業規則で禁止されているダブルワークが会社にバレてしまった場合、何らかのペナルティを受ける可能性があります。処分の重さは、状況によって様々です。具体的には、以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
口頭での注意や始末書の提出を求められる
最も軽い処分は、口頭での厳重注意です。上司や人事担当者から呼び出され、「今後はしないように」と注意を受けて終わるケースです。
もう少し重くなると、「始末書」の提出を求められることがあります。始末書とは、「ルールを破ったことを反省し、二度と繰り返しません」という内容を文章にして提出するものです。これが人事評価に記録として残り、将来の昇進や昇給に影響が出る可能性もあります。
減給や出勤停止などの処分を受ける
ダブルワークによって本業に明らかな支障が出ていた場合、減給や出勤停止といった重い処分が下されることがあります。
例えば、遅刻や欠勤が増えたり、仕事中の居眠りが原因で大きなミスをしたりした場合です。これは懲戒処分の一種であり、非常に重いペナルティです。一定期間、給料が減らされたり、会社に来ることを禁じられたりします。会社に居づらくなり、自主的に退職を選ぶ人も少なくありません。
最悪の場合は解雇されてしまう
最も重い処分は、懲戒解雇です。これは、会社が従業員を一方的にクビにすることで、単なる退職とは全く意味が異なります。
懲戒解雇になるのは、会社に大きな損害を与えた場合など、よほど悪質なケースに限られます。例えば、ライバル会社で働いて会社の機密情報を流していた、会社の信用を著しく傷つけた、といった場合です。懲戒解雇になると、退職金が支払われないことがほとんどで、その後の転職活動にも大きなマイナスとなります。
ダブルワークをすること自体のデメリット
会社のルールとは別に、ダブルワークをすること自体にもいくつかのデメリットが存在します。「やめとけ」という声があるのは、こうした理由も含まれています。具体的には、以下の通りです。
- 休日が減ってしまい体力がもたない
- 自分で確定申告をする手間が増える
- 複数の仕事のスケジュール管理が大変になる
- どちらの仕事も中途半端になる可能性がある
各項目について、詳しく見ていきましょう。
休日が減ってしまい体力がもたない
ダブルワークを始めると、プライベートの時間が大幅に減ってしまいます。これまで休養や趣味に使っていた時間が仕事に変わり、心身ともに休まる暇がなくなります。
若いから体力には自信があると思っていても、無理は長く続きません。疲れが溜まると、本業にもダブルワークにも集中できなくなり、パフォーマンスが落ちてしまいます。友人との付き合いが悪くなったり、体調を崩してしまったりと、お金以外の面で失うものが大きい可能性もあります。
自分で確定申告をする手間が増える
ダブルワークで得た収入が年間20万円を超えた場合、自分で確定申告を行う必要があります。確定申告とは、1年間の所得とそれに対する税金を計算し、国に報告・納税する手続きのことです。会社員の場合、普段は会社が年末調整で手続きを代行してくれているため、確定申告に馴染みがない人がほとんどでしょう。必要な書類を集め、複雑な計算を行い、期限内に申告を済ませるのは、想像以上に手間がかかる作業です。もし申告を忘れたり間違えたりすると、追加で税金を支払うペナルティが課されることもあります。
複数の仕事のスケジュール管理が大変になる
2つの仕事のスケジュールを調整するのは、非常に大変です。本業で急な残業を頼まれたり、ダブルワーク先でシフトの変更をお願いされたりすることもあるでしょう。そのたびに調整が必要になり、両方の職場に迷惑をかけてしまう可能性もあります。断り切れずに無理なスケジュールを組んでしまい、寝不足になったり、約束を忘れてしまったりと、自己管理能力が問われます。常に仕事の予定に追われる生活は、精神的にも大きなストレスとなるでしょう。
どちらの仕事も中途半端になる可能性がある
時間や体力に余裕がなくなると、どちらの仕事に対しても集中力が散漫になりがちです。本業の仕事中は「この後のバイト、間に合うかな…」と考え、ダブルワーク中は「明日の本業のプレゼン、大丈夫かな…」と気になってしまうかもしれません。
その結果、どちらの仕事でも十分なパフォーマンスを発揮できず、評価が下がってしまう恐れがあります。スキルアップやキャリアアップを目指すどころか、信用を失ってしまうことにもなりかねません。収入を増やそうとした結果、キャリアの可能性を狭めてしまうのは、非常にもったいないことです。
ダブルワーク禁止の会社で収入を増やすための選択肢
「ダブルワークがダメなら、どうやって収入を増やせばいいのか…」と悩んでしまいます。ですが、方法はダブルワークだけではありません。考えられる選択肢は、以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
今の会社で給料を上げる交渉をする
まずは、今の会社で給料を上げられないか検討してみましょう。日々の仕事に真面目に取り組み、成果を出すことが一番の近道です。
上司との面談などの機会に、自分の仕事ぶりや成果を具体的に伝え、「給料を上げてほしい」と交渉してみるのも一つの手です。もちろん、すぐに認められるとは限りませんが、自分の頑張りをアピールすることで、評価を見直してもらえるきっかけになるかもしれません。
会社の許可を得てダブルワークをする
就業規則で原則禁止とされていても、会社によっては申請すれば許可が下りる場合があります。特に、本業に支障がなく、情報漏洩や競合の心配がない仕事であれば、認められやすいかもしれません。
いきなり始めるのではなく、まずは上司や人事部に相談してみましょう。「家計が苦しい」といった正直な理由を伝え、どんな仕事をするつもりなのかを具体的に説明することで、理解を得られる可能性があります。ルールだからと諦める前に、一度相談してみる価値はあります。
資格取得などでスキルアップを目指す
長期的な視点で見れば、スキルアップして自分の市場価値を高めることが、収入アップに繋がります。例えば、仕事に関連する資格を取得すれば、資格手当がもらえたり、より専門的な仕事を任されたりする可能性があります。
すぐに収入が増えるわけではありませんが、自分への投資は将来の大きなリターンに繋がります。空いた時間をダブルワークに使うのではなく、勉強の時間に充てるという考え方です。スキルを身につければ、今の会社での昇進はもちろん、転職する際にも有利に働くでしょう。
ダブルワーク可能な会社へ転職する
様々な手を尽くしても今の会社で収入アップが見込めないなら、思い切って転職するのも非常に有効な選択肢です。会社によっては、そもそも基本給が高かったり、ダブルワークを全面的に認めていたりするところもたくさんあります。
「給料が安いのに副業もダメ」という環境で我慢し続ける必要はありません。自分の頑張りを正当に評価してくれる会社や、自分のライフスタイルに合った働き方を許容してくれる会社に環境を変えることで、悩みは一気に解決するかもしれません。
根本的な解決を目指すなら転職も一つの手
ダブルワークを考える根本的な原因が「今の会社の給料が低いこと」にあるのなら、転職は非常に有力な解決策です。新しい環境に飛び込むためのポイントは、以下の通りです。
- 我慢し続ける前に環境を変えることを検討する
- 自分の希望に合う会社を探す
- Zキャリアのエージェントに相談してみる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
我慢し続ける前に環境を変えることを検討する
今の環境に不満を感じながら働き続けるのは、精神的にも辛いものです。環境を変えることで道が開けることは少なくありません。「まだ経験が浅いから…」とためらってしまう気持ちも分かります。ですが、若いからこそ、新しい環境にチャレンジしやすいというメリットもあります。自分の可能性を信じて、より良い条件で働ける場所を探すために一歩踏み出す勇気が、将来の自分を助けることになるでしょう。
自分の希望に合う会社を探す
転職活動を始めるなら、まずは自分がどんな条件で働きたいのかを整理することが大切です。「給料はいくら欲しいのか」「ダブルワークはOKな会社が良いのか」「どんな仕事内容に興味があるのか」など、自分の希望を書き出してみましょう。希望が明確になることで、たくさんの求人情報の中から、自分に合った会社を見つけやすくなります。やみくもに探すのではなく、自分なりの「軸」を持って会社探しをすることが、転職成功の秘訣です。
Zキャリアのエージェントに相談してみる
ダブルワークに関する悩みや、収入に関する不満は、一人で抱え込まずに専門家に相談するのがおすすめです。転職を考えるなら、Zキャリアのエージェントに相談してみましょう。
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