- 海外出張が多い仕事の具体例
- 女性も活躍しやすい職種
- 海外出張のメリットとデメリット
- 転職を成功させるコツ
海外出張が多い仕事、まずは基本を知ろう
海外出張が多い仕事の基本について、以下の項目で解説します。
- グローバルに活躍できる職種が増えている
- 国内出張との違い
- 行き先はアジアや北米が多い傾向がある
各項目について、詳しく見ていきましょう。
グローバルに活躍できる職種が増えている
昔は「海外出張=エリート商社マン」のようなイメージがあったかもしれませんが、今はもっと身近になっています。インターネットが普及し、多くの企業が海外の会社と取引したり、海外に工場や支店を持ったりするのが当たり前になりました。
その結果、営業だけでなく、技術者、バイヤー、マーケティング担当など、様々な職種で海外出張のチャンスが広がっています。特に若い世代には、新しい文化に触れたり、広い世界で自分の力を試したりする機会として人気があります。未経験からでも、語学を学ぶ意欲や新しいことへのチャレンジ精神があれば、海外出張の多い仕事に就ける可能性は十分にあります。
国内出張との違い
国内出張と海外出張の一番の違いは「環境」です。言葉はもちろん、食事、習慣、通貨、電圧、さらには時差も違います。国内なら電車や新幹線で移動でき、コンビニもどこにでもありますが、海外ではそうはいきません。
また、パスポートの準備、ビザ(国によっては必要)の取得、フライトの手配、現地での移動手段の確保など、準備することも格段に増えます。期間も、国内なら日帰りや1泊2日が多いですが、海外の場合は1週間から数ヶ月に及ぶこともあります。こうした環境の違いに対応できる「適応力」や、事前の「準備力」が求められるのが海外出張の特徴です。
行き先はアジアや北米が多い傾向がある
海外出張と聞くとヨーロッパやアメリカを想像するかもしれませんが、実際にはアジア圏への出張が非常に多いです。特に中国や、タイ、ベトナム、インドネシアなどの東南アジア諸国は、日本のメーカーの工場が多く集まっているため、技術指導や品質管理、部品の調達などで訪れる機会が頻繁にあります。
もちろん、アメリカやカナダといった北米も、大きな市場があるため、営業活動や展示会への参加などで重要な行き先です。ヨーロッパにもありますが、距離や時差の関係で、アジアや北米に比べると頻度は下がる傾向にあるかもしれません。どの国に行くかは、会社の事業内容や、自分の担当する仕事によって大きく変わってきます。
海外出張が多い仕事の具体例
海外出張が多い仕事の具体例は、以下の通りです。
- 商社の営業職
- メーカーの技術営業(セールスエンジニア)
- 海外バイヤー・調達担当
- ITコンサルタント・エンジニア
- プラントエンジニアリング
詳しく解説していきます。
商社の営業職
商社は、「海外とモノの売買を仲介する」のが主な仕事です。例えば、海外の良い商品を日本に輸入したり、日本の優れた製品を海外に輸出したりします。そのため、商社の営業職は海外出張の代表格と言えます。
具体的な仕事内容は、海外の取引先との商談、新しい取引先を探すための市場調査、現地の工場や店舗の視察など多岐にわたります。語学力はもちろん、相手の国の文化や商習慣を理解し、信頼関係を築くコミュニケーション能力が非常に重要です。世界中を飛び回り、大きなビジネスを動かすダイナミックさが魅力の仕事です。
メーカーの技術営業(セールスエンジニア)
メーカー、つまり「モノづくり」をする会社にも海外出張は多いです。特に技術営業(セールスエンジニア)は、その最前線に立ちます。彼らの仕事は、自社の製品(例えば、工場の機械や電子部品など)を海外の顧客にただ売るだけではありません。
その製品の専門的な説明をしたり、顧客の工場で「こんな風に使えますよ」と実演したり、導入後のトラブルに対応したりします。製品に関する深い知識と、それを分かりやすく伝える技術力、そして顧客の課題を解決する提案力が求められます。海外の工場で現地のスタッフと協力しながら問題を解決できた時の達成感は大きいでしょう。
海外バイヤー・調達担当
海外バイヤーや調達担当は、海外から商品や原材料を買い付ける(仕入れる)仕事です。アパレル(服飾)業界なら、海外の展示会を回って流行の服を買い付けたり、工場の担当者と素材やデザインについて交渉したりします。
食品メーカーなら、新しい食材や原料を求めて海外の農場や工場を視察することもあるでしょう。良い品を、いかに安く、安定して仕入れられるかが腕の見せ所です。世界中から魅力的な商品を探し出し、日本に紹介する、流行を生み出すきっかけを作れるやりがいのある仕事です。
ITコンサルタント・エンジニア
IT業界もグローバル化が進んでおり、海外出張の機会は非常に多いです。ITコンサルタントは、海外支店の業務システムを統一するための話し合いや、新しいシステムの導入説明などで出張します。
エンジニアの場合は、海外の拠点でシステムを実際に構築したり、現地のエンジニアに技術指導を行ったりします。また、最近では海外のIT企業と共同でプロジェクトを進める(オフショア開発)ことも多く、ベトナムやインドなどに出張して、現地のチームと打ち合わせを重ねることもあります。

プラントエンジニアリング
プラントとは、石油やガス、電力、薬品などを作るための「大規模な生産設備(工場まるごと)」のことを指します。プラントエンジニアリングの仕事は、こうした巨大な設備を海外に建設するプロジェクトに関わることです。
仕事の規模が非常に大きく、プロジェクトの期間も数年にわたることがあります。そのため、出張も数週間から数ヶ月単位の長期になることが多いのが特徴です。建設現場で現地の作業員に指示を出したり、スケジュール通りに進んでいるか管理したりします。世界地図に残るような、スケールの大きなモノづくりに携われる仕事です。
女性も活躍できる海外出張が多い仕事
女性も活躍できる海外出張が多い仕事は、以下の通りです。
- 通訳・翻訳
- 外資系企業のマーケティング
- 国際イベントのコーディネーター
各項目について、詳しく見ていきましょう。
通訳・翻訳
語学力を直接活かせる代表的な仕事です。通訳は、海外の取引先との商談や、国際会議、海外アーティストのインタビューなどで、異なる言語間のコミュニケーションを「言葉」で繋ぎます。高い語学力だけでなく、瞬時に的確な言葉を選ぶ判断力や、話の背景にある文化への理解も必要です。
一方、翻訳は、契約書やマニュアル、Webサイトなどを「文章」で訳します。どちらもフリーランス(個人事業主)として活躍する人が多いのも特徴で、実力次第で様々な現場に呼ばれるようになります。出張も、会議やイベントの期間だけ、という短期集中型が多い傾向にあります。
外資系企業のマーケティング
外資系企業、つまり海外に本社がある会社の日本支社で働く場合、海外出張の機会が多くあります。特にマーケティング部門は、新しい商品を日本でどう売っていくか、どんな広告を出すかなどを、海外の本社や他の国の支社と話し合うために出張することがあります。
日本の市場の状況(どんなものが流行っているかなど)を海外のチームに説明したり、逆に海外で成功した事例を日本に持ち帰ったりします。会議で自分の意見をしっかり主張できる語学力と、データを分析する能力、そして新しいアイデアを生み出す発想力が求められます。
国際イベントのコーディネーター
国際的な展示会、スポーツ大会、音楽フェスティバルなど、国境を越えたイベントを企画・運営する仕事です。イベントを成功させるために、海外のアーティストや企業、関係者との交渉、現地の会場視察、機材の手配などで海外出張が発生します。
イベント当日は、現地で全体の進行を管理し、予期せぬトラブルにも対応しなければなりません。様々な立場の人と調整を行う高いコミュニケーション能力と、細部まで気を配る注意力、そして何より体力が必要です。多くの人を動かし、一つの大きなイベントを創り上げる達成感は格別です。
海外出張が多い仕事の年収は高い?
海外出張が多い仕事の年収について、以下の項目で解説します。
- 年収は職種や経験で大きく異なる
- 出張手当が給与に上乗せされる
- 語学力や専門スキルが年収を左右する
詳しく解説していきます。
年収は職種や経験で大きく異なる
「海外出張が多い=年収が高い」と一概には言えません。年収は、あくまでその人の経験やスキル、そして「どの業界・職種で働くか」によって決まる部分が大きいです。
例えば、専門的な知識が必要な商社やITコンサルタント、プラントエンジニアリングなどは、もともと給与水準が高い傾向にあります。一方で、アシスタント的な業務や、経験が浅いうちは、海外出張があっても年収がそれほど高くない場合もあります。海外出張はあくまで「働き方の一つ」であり、年収は総合的な評価で決まると考えましょう。
出張手当が給与に上乗せされる
海外出張に行くと、通常の給与とは別に「出張手当」が支給されます。これは、出張中の食事代や雑費などをまかなうためのお金で、「日当(にっとう)」とも呼ばれます。
この手当は、会社や行き先の国によって金額が異なりますが、国内出張よりも高く設定されていることがほとんどです。さらに、飛行機代やホテル代といった「交通費」「宿泊費」は、手当とは別で会社が負担(または後で精算)してくれます。そのため、出張が多い月は、この手当の分だけ手取りが増えることになります。

語学力や専門スキルが年収を左右する
海外出張が多い仕事で高い年収を目指すなら、語学力と専門スキルがカギになります。英語が流暢に話せる、交渉ができる、というレベルであれば、それだけで「語学手当」がついたり、より重要な仕事を任されたりして給与が上がりやすくなります。
また、「その人にしかできない」専門知識や技術(例えば、特定の機械の操作や、ITの高度な知識)も強力な武器になります。海外の現場でトラブルを解決できるようなスキルがあれば、会社にとって欠かせない人材として高く評価され、年収にも反映されるでしょう。
海外出張が多い仕事のメリット
海外出張が多い仕事のメリットは、以下の通りです。
- 様々な国や文化を体験できる
- 語学力や交渉力が身につく
- グローバルな人脈が広がる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
様々な国や文化を体験できる
仕事を通じて色々な国に行けること、これが最大のメリットでしょう。旅行では行かないような場所を訪れたり、現地の人たちと深く関わったりする機会があります。
その国の歴史や習慣、食べ物、人々の考え方などに直接触れることで、自分の価値観が大きく広がる経験ができます。もちろん仕事なので観光気分とは違いますが、平日の仕事終わりや休日に現地の街を散策したり、ローカルフードを味わったりする時間は、大きな刺激と学びになるはずです。
語学力や交渉力が身につく
実践的な語学力が鍛えられます。教科書で学ぶ英語と、現地の人が話す英語は違いますし、会議や商談では、ただ話せるだけでなく「伝える」「説得する」力が必要です。
最初はうまく話せなくても、毎日必死でコミュニケーションを取ろうとすることで、語学力は飛躍的に伸びていきます。また、文化や考え方が違う相手と「落としどころ」を見つける交渉力も磨かれます。こうしたスキルは、どの会社に行っても役立ち、一生モノの財産になります。
グローバルな人脈が広がる
世界中に知り合いや友人ができる可能性があります。出張先で一緒に仕事をした現地のスタッフや、取引先の担当者と信頼関係を築ければ、それは単なる仕事相手を超えた繋がりになります。
こうしたグローバルな人脈は、将来的に新しいビジネスチャンスに繋がったり、別の国で働くことになった時に助けてもらえたりと、キャリアにおいて大きな強みとなります。様々な背景を持つ人たちとの出会いは、自分の視野を広げ、人間的な成長にも繋がるでしょう。
海外出張が多い仕事のデメリット
海外出張が多い仕事のデメリットは、以下の通りです。
- 体力的な負担が大きい
- 時差ボケや食生活の変化がある
- プライベートの時間が減る場合も
詳しく解説していきます。
体力的な負担が大きい
長時間のフライトや時差は想像以上に体にこたえます。空港での待ち時間、窮屈な座席での長時間移動、そして現地に着いたらすぐに仕事、というスケジュールも珍しくありません。
また、国によっては気候が日本と全く違う(例えば、真冬の日本から真夏の国へ飛ぶなど)ため、体温調節も大変です。出張が続くと、疲れが抜けきらないまま次の準備をすることになり、体力的なタフさが求められます。日頃から体調管理をしっかり行うことが非常に重要です。

時差ボケや食生活の変化がある
特にヨーロッパやアメリカなど、時差が大きく離れた国への出張は時差ボケとの戦いになります。昼間に眠くなったり、夜に目が覚めてしまったりと、生活リズムが崩れがちです。
また、食生活の変化も大きな問題です。現地の食事が口に合わなかったり、衛生面で不安があったりすることもあります。水が変わっただけでお腹を壊してしまう人もいます。慣れない環境でも体調を崩さないよう、自分なりの対策(常備薬を持つ、日本食を持っていくなど)が必要になります。
プライベートの時間が減る場合も
日本にいる時間が短くなるため、家族や友人、恋人と過ごす時間は当然減ってしまいます。大切な人のイベント(結婚式や誕生日など)に参加できないこともあるかもしれません。
また、出張中は仕事モードが続くため、なかなかリラックスする時間が取れないこともあります。出張から帰ってきても、溜まった日本の仕事を片付けたり、次の出張の準備をしたりと忙しく、プライベートとの両立が難しく感じる場面も出てくるでしょう。
海外出張が多い仕事に向いている人の特徴
海外出張が多い仕事に向いている人の特徴は、以下の通りです。
- 環境の変化を楽しめる人
- 体力と自己管理能力がある人
- コミュニケーション能力が高い人
- 異文化への理解と好奇心がある人
各項目について、詳しく見ていきましょう。
環境の変化を楽しめる人
「いつもと違う」状況にワクワクできる人は向いています。海外出張では、言葉が通じない、予定通りに物事が進まない、といった「想定外」のことが日常茶飯事です。
そんな時にイライラするのではなく、「どうやって解決しようか」「これも経験だ」と前向きに捉えられる柔軟性が大切です。知らない場所に行ったり、新しいことに挑戦したりするのが好きな人にとっては、刺激的でやりがいのある環境と言えるでしょう。
体力と自己管理能力がある人
何よりもまず「体力」が必要不可欠です。前述の通り、長距離移動や時差、環境の変化は体に大きな負担をかけます。体力がないと、仕事をこなす以前に体調を崩してしまいます。
また、自分で自分の体調やスケジュールを管理する「自己管理能力」も重要です。出張先で羽目を外しすぎたり、不規則な生活を続けたりせず、常にベストな状態で仕事ができるようコントロールする力が求められます。
コミュニケーション能力が高い人
言葉が通じるかどうか以上に「伝えようとする姿勢」が大切です。もちろん語学力は重要ですが、それ以上に、身振り手振りや簡単な単語を使ってでも、自分の意思を相手に伝えようと努力できるかどうかが鍵になります。
また、相手が何を言いたいのかを一生懸命理解しようとする「聞く力」も必要です。言葉や文化が違う相手とも積極的に関わり、良好な関係を築こうとするオープンな姿勢が、海外での仕事をスムーズに進めるコツです。
異文化への理解と好奇心がある人
自分と違う文化や価値観を受け入れ、尊重できることが重要です。海外では、日本の「常識」が全く通用しない場面がたくさんあります。
例えば、時間にルーズだったり、仕事の進め方が違ったりすることもあるでしょう。そんな時、日本のやり方を押し付けるのではなく、「なぜ彼らはそう考えるのか」と背景にある文化を理解しようとすることが大切です。相手の文化に好奇心を持ち、リスペクトする姿勢が、信頼関係に繋がります。
海外出張が多い会社への転職術
海外出張が多い会社への転職術について、以下の項目で解説します。
- 語学力をアピールできるように準備する
- 海外展開に積極的な企業を探す
- 転職エージェントで非公開求人を紹介してもらう
詳しく解説していきます。
語学力をアピールできるように準備する
語学力は、具体的な形で示すことが効果的です。もしTOEICや英検などの資格を持っていれば、履歴書に必ず書きましょう。点数や級がそれほど高くなくても、「現在も勉強中です」という意欲を見せることが大切です。
資格がない場合でも、学生時代に留学していた経験や、外国人の友人とコミュニケーションを取っていたエピソードなどを、面接で具体的に話せるように準備しておきましょう。「語学を活かして活躍したい」という熱意を伝えることが重要です。
海外展開に積極的な企業を探す
会社のホームページなどをチェックし、その会社が海外にどれだけ力を入れているか調べましょう。「海外拠点一覧」のページを見て支店や工場の数を確認したり、「事業内容」で海外との取引実績が紹介されていないか見たりします。
また、「グローバル人材 募集」や「海外展開 加速」といったキーワードでニュースを検索してみるのも良い方法です。積極的に海外に進出しようとしている会社ほど、若手にも海外出張のチャンスが多く回ってくる可能性が高いです。
転職エージェントで非公開求人を紹介してもらう
転職エージェントを活用するのも非常に有効な手段です。転職サイトなどには載っていない「非公開求人」の中には、海外出張が多い優良企業の求人が隠れていることがあります。
また、エージェントは、「この会社は実際、若手の出張頻度はどれくらいか」「どんなスキルが求められるか」といった、求人票だけでは分からないリアルな情報を持っていることが多いです。自分の希望を伝えれば、適した求人を探してくれたり、面接対策を手伝ってくれたりするので、転職活動の強い味方になります。
海外出張ができる仕事探しで悩んだら
海外出張ができる仕事探しで悩んだ時の対応について、以下の項目で解説します。
- 自分の適性をプロと再確認
- Zキャリアのエージェントに相談してみませんか
各項目について、詳しく見ていきましょう。
自分の適性をプロと再確認する
海外出張の仕事は魅力的に見えますが、本当に自分に合っているかを冷静に考えることも大切です。憧れだけで飛び込むと、「思っていたよりキツい」「文化が合わなくて辛い」と後悔してしまうかもしれません。
デメリットの部分(体力面、プライベートとの両立など)も理解した上で、自分の性格や将来のプランと合っているかを、一度立ち止まって考えてみましょう。自分一人で考えるのが難しければ、家族や友人、あるいは学校の先生など、身近な人に相談してみるのも良い方法です。
Zキャリアのエージェントに相談してみませんか
「自分に向いているか分からない」「どうやって会社を探せばいいの?」と悩んだら、ぜひZキャリアのエージェントにご相談ください。プロのキャリアアドバイザーが、一人ひとりの希望や不安を丁寧にヒアリングします。
その上で、海外出張のチャンスがある求人はもちろん、まだ気づいていないかもしれない可能性や、適性に合った仕事を一緒に探します。履歴書の書き方から面接のアドバイスまで、あなたの挑戦を全力でサポートします。