- 転職で配属先が違う理由
- 配属先が違う時にまずやるべきこと
- 今の会社に残る場合の対処法
- 再び転職する場合のメリット・デメリット
- 次の転職で失敗しないための対策
転職したのに配属先が違う、聞いていた話と違うのはなぜ?
転職後に配属先が違うという事態がなぜ起こるのか、その主な理由を解説します。
- 会社の事業状況が変化した
- 採用担当者と現場の連携が不足していた
- 本人の適性を考慮して配属先が変更された
- 採用時の説明が不十分だった
各項目について、詳しく見ていきましょう。
会社の事業状況が変化した
会社の状況変化が原因である可能性があります。特に、成長中の会社や変化の激しい業界では、採用活動をしていた時期と入社するまでの間に、事業計画が変更されることがあります。
例えば、力を入れようとしていた事業が縮小されたり、逆に急成長している別の部署で人手が必要になったりするケースです。これは、特定の誰かが悪いというよりも、会社の成長や変化に対応するための経営判断の結果であることが多いです。入社する側にとっては予想外の出来事ですが、会社が存続し成長していくためには、こうした柔軟な人員配置が必要になる場合もあるのです。
採用担当者と現場の連携が不足していた
採用と現場の連携不足が原因で、話の食い違いが生まれることも少なくありません。採用担当者は、会社全体の採用計画に基づいて動いていますが、各部署の細かい業務内容や、今まさに必要な人材の具体的なイメージまでを完璧に把握できていない場合があります。
面接で聞いていた話と、実際に配属された部署の仕事内容が違うというケースは、この連携不足が原因の典型例です。採用担当者は「こんな仕事だろう」というイメージで説明し、現場は「新しく入る人にはこの仕事をしてほしい」と考えている。この両者の認識のズレが、入社後の「話が違う」という事態に繋がってしまうのです。
本人の適性を考慮して配属先が変更された
会社側が良かれと思って配属先を変更するケースもあります。面接での受け答えや、提出された書類、あるいは入社後の研修の様子などを見て、「聞いていた部署よりも、こちらの部署の方が活躍できそうだ」と判断されることがあります。
これは、会社がその人の持つ潜在的な能力や可能性を見込んで、より成長できる環境を用意しようというポジティブな意図から行われることが多いです。しかし、本人への説明が不十分だと、善意からきた変更であっても「希望と違う」という不満に繋がってしまいます。もし理由を説明された上で納得できるものであれば、新しい可能性を試す良い機会になるかもしれません。
採用時の説明が不十分だった
採用時の説明不足や誤解が、入社後のミスマッチを引き起こす根本的な原因であることも多いです。特に、複数の職種を同時に募集している「総合職採用」のような場合、入社後に本人の希望や適性を見てから配属先が決まることが前提となっています。
面接の段階で「〇〇の仕事に興味があります」と伝えていても、それが確約されたわけではないケースです。面接官の「その仕事も可能性としてはあるよ」といったニュアンスの発言を、「その仕事に就ける」と受け取ってしまうことで、入社後に「話が違う」と感じてしまうのです。採用プロセスの中で、配属先がいつ、どのように決まるのかを明確に確認しておくことが重要です。
配属先が違うと分かったら、まずやるべきこと
配属先が違うと気づいた時、焦って感情的になるのは禁物です。まずは冷静に状況を把握するための具体的な行動について、以下の通り解説します。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
雇用契約書の内容を再確認する
まずは雇用契約書を確認しましょう。雇用契約書は、会社と働く人との間で交わされる「約束事」が書かれた非常に重要な書類です。ここには、給料や労働時間だけでなく、「職務内容」や「勤務地」についても記載されています。
もし、契約書に「営業職」と明記されているのに、配属されたのが「事務職」であれば、それは契約内容と異なる状況です。逆に、「総合職」とだけ書かれていたり、職務内容が広く解釈できるような表現だったりする場合は、会社側の配属決定の範囲内である可能性もあります。まずは、法的な根拠となる契約書の内容を正確に把握することが、次の一手を考えるためのスタートラインになります。
上司や人事担当者に事実確認をする
契約書を確認したら、次は上司や人事に直接確認を取りましょう。感情的になって「話が違うじゃないですか!」と問い詰めるのではなく、「面接では〇〇部への配属と伺っておりましたが、今回の配属について経緯を教えていただけますでしょうか」というように、冷静に事実を確認する姿勢が大切です。
もしかしたら、一時的な研修のための仮配属かもしれませんし、何か会社側の事情や意図があるのかもしれません。ここで直接コミュニケーションをとることで、誤解が解けたり、今後の見通しが見えてきたりすることがあります。一人で抱え込まず、まずは会社側の考えを聞いてみることが重要です。
感情的にならず冷静に状況を整理する
会社側に事実確認をしたら、一度自分の気持ちを整理する時間を取りましょう。「だまされた」という気持ちが強いかもしれませんが、感情のままに行動すると、後で後悔することになりかねません。
「なぜこの配属になったのか」という会社側の説明と、「自分はこれからどうしたいのか」という自分の気持ちを、紙に書き出すなどして客観的に見つめ直してみましょう。希望の部署への異動は可能なのか、今の部署で得られるスキルはないか、どうしても納得できないのかなど、冷静に考えることで、自分が取るべき次の行動が明確になります。
今の会社で働き続ける場合の対処法
すぐに辞めるという決断を下す前に、今の会社で状況を改善する方法もあります。具体的な対処法は以下の通りです。

各項目について、詳しく見ていきましょう。
いつ異動できる可能性があるか確認する
まずは異動の可能性を探ることが大切です。上司との面談などの機会に、「将来的には〇〇の仕事に挑戦したいと考えているのですが、異動の可能性はありますでしょうか」と具体的に質問してみましょう。
会社によっては、年に一度の自己申告制度や、社内公募制度など、部署異動のチャンスが制度として設けられている場合があります。いつ、どのような条件を満たせば異動できるのか、その見通しを知るだけでも、今の仕事に対するモチベーションは変わってくるはずです。具体的な目標が見えれば、希望しない部署での仕事も、将来へのステップとして前向きに捉えられるかもしれません。
今の配属先で成果を出すことに集中する
希望の部署への異動を叶える近道は、今の場所で成果を出すことです。「こんな仕事はやりたくない」と不満な態度で仕事をしていては、周りからの評価は下がる一方で、希望の部署も「そんな人は欲しくない」と思ってしまうでしょう。
たとえ希望と違う仕事であっても、まずは目の前の業務に真剣に取り組み、会社に貢献する姿勢を見せることが重要です。そこでしっかりと成果を出し、「あいつはどこに行っても頑張れるやつだ」という信頼を勝ち取ることができれば、異動の希望が通りやすくなる可能性は格段に高まります。逆境をバネにするくらいの気持ちで取り組んでみましょう。
希望部署で役立つスキルや知識を習得する
今の仕事と並行して、希望する部署で役立つスキルの勉強を始めるのも非常に有効な手段です。例えば、営業職に行きたいならコミュニケーションに関する本を読んだり、マーケティング職に興味があるなら関連する資格の勉強を始めたりするのも良いでしょう。
これは、会社に対して自分の本気度を示す強力なアピールになります。「口先だけでなく、本気でその仕事がしたいんだな」という熱意が伝わりますし、いざ異動が叶った時にもスムーズに新しい仕事に馴染むことができます。業務時間外の自己投資は、将来のキャリアを切り拓くための大切な準備期間と捉えましょう。
定期的に上司へ希望を伝え続ける
一度伝えたからといって安心せず、希望は定期的に伝え続けることが重要です。上司も日々多くの業務を抱えているため、一度聞いた部下の希望を忘れてしまうこともあります。
半年に一度の評価面談の場など、正式な機会を捉えて「以前もお伝えしましたが、〇〇の仕事への興味は変わっておりません」と、改めて自分の意思を伝えましょう。しつこく聞こえないように配慮は必要ですが、自分のキャリアプランを真剣に考えている姿勢を見せることは、決してマイナスにはなりません。熱意を持ち続け、タイミングを見計らってアピールし続けることが、道を拓く鍵となります。
すぐに転職活動を再開するメリット
今の会社で頑張るのではなく、早々に見切りをつけて新しい道を探すことにもメリットがあります。主なメリットは以下の通りです。
- 早めにミスマッチから抜け出せる
- より希望に近い環境で再スタートできる
- 若ければポテンシャル採用の可能性が高い
各項目について、詳しく見ていきましょう。
早めにミスマッチから抜け出せる
最大のメリットは、合わない環境から早く抜け出せることです。希望と違う仕事をし続けることは、大きなストレスになります。モチベーションが上がらず、スキルも身につかないまま時間だけが過ぎていくのは、長い目で見て自分のキャリアにとって大きな損失になりかねません。
「石の上にも三年」ということわざもありますが、明らかに方向性が違う場所で我慢し続けることが、必ずしも正解とは限りません。早期に決断し行動することで、無駄な時間を過ごすことなく、心身の健康を守りながら次のステップへ進むことができます。
より希望に近い環境で再スタートできる
すぐに転職活動を始めれば、それだけ早く理想の環境で再スタートを切れる可能性があります。今回の「話が違う」という経験は、次の職場選びに活かすことができる貴重な教訓になります。
「次は絶対に職種を明確にしてくれる会社を選ぼう」「面接で配属先のことを詳しく聞こう」など、具体的な対策を立てることができます。失敗から学ぶことで、次はより自分に合った、納得のいく会社選びができるはずです。やりたい仕事に就くことができれば、仕事への満足度も高まり、キャリアアップのスピードも加速するでしょう。
若ければポテンシャル採用の可能性が高い
特に20代前半であれば、ポテンシャル採用の枠で転職できる可能性が高いです。ポテンシャル採用とは、これまでの経験やスキルだけでなく、その人の将来性や人柄、学習意欲などを評価して採用する方法です。
社会人経験が浅い時期の転職は、「すぐに辞めた」とマイナスに捉えられることばかりではありません。「早めに自分のキャリアと向き合い、軌道修正しようとしている」と、前向きな行動力として評価してくれる企業もたくさんあります。若さは大きな武器になるので、そのアドバンテージを活かせるうちに、思い切って行動するのも一つの賢い選択です。
すぐに転職活動を再開するデメリット
一方で、すぐに転職することにはデメリットやリスクも伴います。慎重に考えるべき点は以下の通りです。
- 短期離職となり選考で不利になる
- 転職活動の時間を確保しにくい
- 再びミスマッチが起こる可能性がある
各項目について、詳しく見ていきましょう。
短期離職となり選考で不利になる
短期離職という経歴は、転職活動において不利に働く可能性があります。採用担当者から「うちの会社に入っても、またすぐに辞めてしまうのではないか」「忍耐力がないのかもしれない」といった懸念を抱かれやすくなるのは事実です。
なぜ前の会社を短期間で辞めたのか、その理由を面接でしっかりと説明できなければ、選考を通過するのは難しくなるでしょう。今回の「配属先が違った」という事実を、感情的にではなく、客観的かつ前向きな転職理由として伝えられるように、準備しておく必要があります。

転職活動の時間を確保しにくい
働きながら転職活動の時間を作るのは大変です。日中は今の会社の仕事があり、帰宅後や休日に企業研究をしたり、応募書類を作成したり、面接の準備をしたりしなければなりません。
特に、今の仕事に不満を感じながら働いていると、心身ともに疲れ果ててしまい、転職活動にまで手が回らないという状況に陥りがちです。焦って転職活動を進めると、準備不足でまた同じような失敗を繰り返してしまう危険性もあります。しっかりと腰を据えて活動するための時間とエネルギーを確保できるか、冷静に判断する必要があります。
再びミスマッチが起こる可能性がある
焦って転職先を決めると、再びミスマッチが起こるリスクがあります。「今の状況から一刻も早く抜け出したい」という気持ちが先行し、次の会社のことを十分に調べずに飛びついてしまうケースです。
「給料が良いから」「家から近いから」といった目先の条件だけで選んでしまい、入社してみたら「また仕事内容が思っていたのと違う」「社風が合わない」といったことになりかねません。これでは本末転倒です。次の転職こそ失敗しないという強い意志を持って、慎重に企業選びを進めることが何よりも重要です。
次の転職でミスマッチを防ぐためのポイント
もし再び転職する道を選ぶなら、同じ失敗を繰り返さないための対策が不可欠です。具体的なポイントは以下の通りです。
- 面接で配属先や業務内容を詳しく質問する
- 雇用契約書で職務内容を明記してもらう
- 企業の口コミサイトなどで情報収集する
- 転職エージェントに内部事情を確認してもらう
各項目について、詳しく見ていきましょう。
面接で配属先や業務内容を詳しく質問する
面接の場で具体的な質問をすることが最も重要です。受け身の姿勢ではなく、「もし採用いただけた場合、配属される可能性のある部署と、具体的な業務内容について教えていただけますか?」といったように、積極的に情報を引き出しましょう。
また、「入社後に配属先が変更になる可能性はありますか?」と、将来的な異動のリスクについても確認しておくことが大切です。質問しにくいと感じるかもしれませんが、入社後のミスマッチを防ぐためには欠かせないプロセスです。ここでしっかりと疑問を解消しておくことが、納得のいく転職に繋がります。
雇用契約書で職務内容を明記してもらう
内定が出て、雇用契約を結ぶ段階になったら、契約書に職務内容を明記してもらうようお願いしましょう。口約束だけでは、後から「言った」「言わない」の水掛け論になってしまう可能性があります。
「〇〇職として採用する」という一文を契約書に入れてもらうことで、法的な効力を持つ「約束」となります。もし、会社側がこれを渋るようであれば、その会社は入社後に職務内容が変更される可能性が高い、あるいは従業員との約束を軽視する体質なのかもしれない、と判断する一つの材料になります。自分の身を守るためにも、非常に重要な確認事項です。
企業の口コミサイトなどで情報収集する
面接や公式ホームページだけでは分からない、リアルな情報を集めることも大切です。実際にその会社で働いていた人や、現在働いている人が書き込む口コミサイトなどを参考にしてみましょう。
そこには、会社の雰囲気、残業の実態、人間関係、そして「入社前と後でギャップがあったか」といった、生々しい情報が書かれていることがあります。もちろん、全ての書き込みが正しいとは限りませんが、複数の情報を照らし合わせることで、その会社のリアルな姿が見えてくるはずです。客観的な視点で情報収集することで、思い込みによるミスマッチを防ぐことができます。
転職エージェントに内部事情を確認してもらう
転職エージェントに頼るのも非常に賢い方法です。転職エージェントは、採用を支援している企業と日頃から密にコミュニケーションを取っているため、一般には公開されていない内部事情に詳しいことが多いです。
キャリアアドバイザーに「この会社は、面接で話した通りの部署に配属されることが多いですか?」といった質問をすれば、過去の事例などから実態を教えてくれる場合があります。また、自分からは聞きにくい給与や待遇面の交渉を代行してくれたり、雇用契約書の内容を一緒に確認してくれたりもします。プロの力を借りることで、ミスマッチのリスクを大幅に減らすことができます。
どうしても解決しないなら専門家への相談がおすすめ
今の会社に残るべきか、それとも転職すべきか。一人で考えても答えが出ない時は、専門家に相談するのが一番の近道です。
- キャリアのプロに客観的な意見をもらえる
- 企業の内部情報に詳しいエージェントを選ぶ
- Zキャリアのエージェントに相談してみる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
キャリアのプロに客観的な意見をもらえる
客観的なアドバイスをもらえることが、専門家に相談する最大のメリットです。友人や家族に相談するのも良いですが、どうしても感情的な意見になりがちです。
その点、転職エージェントのキャリアアドバイザーは、これまで何人もの転職をサポートしてきた「キャリアのプロ」です。今の状況を冷静に分析し、これまでの経験に基づいた客観的で的確なアドバイスをくれます。「今の会社でこういう行動をしてみてはどうか」「もし転職するなら、こういう業界が向いているかもしれない」など、自分一人では思いつかなかったような新しい視点を与えてくれるでしょう。
企業の内部情報に詳しいエージェントを選ぶ
転職エージェントを選ぶ際は、企業の内部情報に詳しいかどうかを一つの基準にすると良いでしょう。ただ求人を紹介するだけでなく、その会社の社風や人間関係、残業の実態、そして「配属の確約性」といった、求人票だけでは分からないリアルな情報を持っているエージェントは非常に頼りになります。
そうしたエージェントは、企業の人事担当者と強い信頼関係を築いています。そのため、入社後のミスマッチが起こりにくい、優良な企業を紹介してくれる可能性が高いです。エージェントとの面談の際に、どれだけ企業の深い情報を持っているかを見極めることが大切です。
Zキャリアのエージェントに相談してみよう
どうすれば良いか分からず、一人で悩んでいるなら、ぜひ一度Zキャリアのエージェントに相談してみてください。Zキャリアは、特にZ世代のノンデスクワーカーの転職支援に強みを持っています。
今回の「配属先が違う」というような、転職でよくある悩みや不安を深く理解しているキャリアアドバイザーが、親身になって話を聞いてくれます。今の会社に残るべきか、転職すべきか、それぞれのメリット・デメリットを整理しながら、後悔しない選択ができるように全力でサポートします。相談したからといって、無理に転職を勧めることは絶対にありません。まずは自分の気持ちを話してみるだけでも、きっと心が軽くなるはずです。