- 仕事を辞めたい時に罪悪感を感じる理由
- 罪悪感を感じる必要がないという考え方
- よくある罪悪感のパターン別の解消法
- 罪悪感を減らすための円満退職の進め方
- 罪悪感で動けない時の相談先
仕事を辞めたいのに罪悪感を感じるのはなぜ?
仕事を辞めたいという気持ちと裏腹に、なぜか罪悪感を抱いてしまうことがあります。その背景にある主な理由について、以下の項目で解説します。
- 会社や同僚に迷惑がかかると思うから
- お世話になった上司を裏切る気がするから
- 期待に応えられなかったと感じるから
各項目について、詳しく見ていきましょう。
会社や同僚に迷惑がかかると思うから
責任感が強い人ほど、自分が辞めることで職場に迷惑がかかるのではないかと考えてしまいます。特に、人手が足りていない職場や、自分が重要な役割を担っていると感じている場合に、この気持ちは強くなる傾向があります。
例えば、「自分が抜けたら、残されたメンバーの負担が増えてしまう」「新しい人が入ってきて慣れるまで、みんなが大変な思いをするだろう」といった考えが頭をよぎるのです。また、日頃からチームで協力して仕事を進めていると、その輪から抜けることに対して申し訳なさを感じやすくなります。同僚との関係が良好であればあるほど、「みんな頑張っているのに、自分だけが辞めるのは身勝手ではないか」という罪悪感につながってしまうのです。
ですが、こうした気持ちは、真面目に仕事に取り組んできた証拠ともいえます。自分のことだけでなく、周りの状況を考えられる優しさを持っているからこそ、感じてしまう感情なのです。
お世話になった上司を裏切る気がするから
入社してから手厚い指導を受けた上司に対して、退職を伝えることに大きな抵抗を感じる人は少なくありません。「せっかく仕事を教えてもらったのに申し訳ない」「期待を裏切ってしまうことになる」といった気持ちが、罪悪感となって心に重くのしかかります。
特に、仕事でミスをした時にかばってくれたり、悩んでいる時に相談に乗ってくれたりした経験があると、その恩を仇で返すような気持ちになってしまうのです。上司との関係が個人的にも良好で、食事に連れて行ってもらうなど、公私にわたって良くしてもらった経験があれば、なおさら言い出しにくくなるでしょう。
「退職したい」と伝えた時に、上司ががっかりした顔をするのではないか、あるいは「恩知らずだ」と思われてしまうのではないか、と想像してしまい、行動に移せなくなります。ですが、お世話になったことへの感謝と、自分のキャリアを考えることは別の問題です。その上司も、これまでのキャリアで様々な決断をしてきたはずです。気持ちを正直に伝えれば、きっと理解してくれるでしょう。

期待に応えられなかったと感じるから
もっと活躍できるはずだったという思いが強いと、道半ばで職場を去ることに罪悪感を抱くことがあります。「会社は自分の将来性に期待して採用してくれたはずなのに、その期待に応えられずに辞めてしまう」という不甲斐なさが、自分自身を責める気持ちにつながるのです。
例えば、入社時に「将来はリーダーとして活躍してほしい」といった言葉をかけられていたり、大きなプロジェクトに参加するチャンスを与えられていたりすると、「その期待を裏切ってしまった」と感じやすくなります。また、思うように成果が出せなかったり、仕事でミスが続いたりした場合にも、「自分はこの職場に必要な存在ではなかった」という無力感から、申し訳ない気持ちが生まれることがあります。
しかし、仕事の向き不向きは誰にでもあります。ある環境で力を発揮できなかったとしても、それは個人の能力が低いということではありません。別の場所であれば、水を得た魚のように活躍できる可能性は十分にあります。期待に応えられなかったと自分を責めるのではなく、新しい可能性を探すためのステップだと考えることが大切です。
仕事を辞めることに罪悪感は不要です
仕事を辞める決断は勇気がいるものですが、罪悪感を感じる必要は全くありません。その理由について、以下の項目で解説していきます。
- 自分のキャリアは自分で決める権利がある
- 会社は社員一人で回っているわけではない
- より良い環境を求めるのは自然なこと
各項目について、詳しく見ていきましょう。
自分のキャリアは自分で決める権利がある
まず大前提として、自分の人生の主役は自分自身であるということを忘れてはいけません。仕事は生活の大部分を占める重要な要素ですが、それはあくまで人生の一部です。どのような仕事を選び、どのようなキャリアを歩んでいくかを決める権利は、他の誰でもなく、自分自身にあります。
会社に所属するということは、労働力を提供する代わりに給与を受け取るという契約関係に基づいています。それは、どちらかが一方的に恩恵を受ける関係ではありません。もちろん、働く中で感謝の気持ちを持つことは大切ですが、それが自分のキャリアの選択を縛る足かせになってはいけません。今の仕事が「何か違う」「このままでは成長できない」と感じるのであれば、新しい道を探すのは当然の権利です。
罪悪感からその場に留まり続けることは、長い目で見た時に、自分自身の可能性を狭めてしまうことにつながります。自分の将来を真剣に考えた上での決断であれば、それは誰にも非難されるべきことではないのです。
会社は社員一人で回っているわけではない
「自分が辞めたら会社が回らなくなる」と感じるかもしれませんが、会社は組織として機能しています。それは、誰か一人が欠けても業務が滞らないように、仕組み化されているということです。
もちろん、退職によって一時的に周りの負担が増えることはあるかもしれません。しかし、会社はそうした事態を想定して、採用活動を行ったり、業務のマニュアルを整備したり、他の社員でカバーできる体制を整えたりする義務を負っています。
社員の退職は、会社にとって日常的に起こりうることの一つに過ぎません。責任感が強い人ほど「自分の代わりはいない」と思いがちですが、それは過剰な責任感かもしれません。人手不足は、本来であれば会社が経営課題として解決すべき問題であり、一人の社員が責任を感じて自分のキャリアを犠牲にする必要はないのです。自分の人生を大切に考え、前向きな理由で退職を決めたのであれば、後のことは会社と残るメンバーに任せるという割り切りも必要です。
より良い環境を求めるのは自然なこと
人間がより良いものを求めるのは、ごく自然な欲求です。より高い給料、より良い人間関係、より成長できる環境、より興味のある仕事内容。こうしたものを求めて職場を変えることは、何も特別なことではありません。むしろ、自身の成長や幸福を追求するための、非常にポジティブな行動だといえます。
例えば、学生時代に部活動を選ぶ時、より高いレベルを目指せる強豪校を選んだり、自分に合った指導者がいるチームを選んだりすることがあるでしょう。転職もそれと同じで、自分という選手が最も輝けるステージを探すための活動なのです。
今の職場に感謝の気持ちがあったとしても、それが「もっとこうなりたい」という自分の成長意欲を妨げる理由にはなりません。むしろ、今の職場で得た経験やスキルを土台にして、次のステップに進むことは、これまでの経験を肯定することにもつながります。罪悪感を感じて転職をためらうよりも、新しい環境でいきいきと働く姿を見せることの方が、結果的にお世話になった人たちへの恩返しになるかもしれません。
よくある罪悪感のパターンと解消法
退職時に抱きがちな罪悪感には、いくつかの共通したパターンがあります。ここでは、それぞれのパターンに対する考え方と具体的な解消法を解説します。
- 人手不足で申し訳ない気持ちは気にしすぎない
- お世話になった人へは感謝の気持ちを伝える
- 短期離職の気まずさは次の目標で乗り越える
各項目について、詳しく見ていきましょう。
人手不足で申し訳ない気持ちは気にしすぎない
「ただでさえ人が足りないのに、自分が辞めたらもっと大変になる」という罪悪感は、責任感の強い人が特に抱きやすいものです。しかし、先にも述べた通り、人員の確保や配置は会社の経営責任であり、一人の社員が背負うべき問題ではありません。
もちろん、立つ鳥跡を濁さずという言葉があるように、引き継ぎを丁寧に行うなどの配慮は必要ですが、人手不足を理由に自分のキャリアを停滞させてしまうのは本末転倒です。この罪悪感を解消するためには、「人手不足は自分のせいではない」と割り切ることが重要です。もしかしたら、その人手不足は、会社の労働環境や待遇に原因があるのかもしれません。自分の退職が、会社がその問題と向き合うきっかけになる可能性だってあるのです。
申し訳ないという気持ちは、残される同僚への配慮として、引き継ぎ資料を分かりやすく作る、最終日まで誠実に業務に取り組む、といった形で行動に示すのが良いでしょう。気持ちの面で自分を責め続ける必要は全くありません。
お世話になった人へは感謝の気持ちを伝える
お世話になった上司や先輩への申し訳なさは、感謝の気持ちを伝えることで、ポジティブな感情に転換できます。罪悪感の正体は、「恩を仇で返す」ような後ろめたさです。そうであれば、その「恩」に対して、きちんと「感謝」を表現することが何よりも大切になります。
退職を伝える際には、まず「これまで大変お世話になりました」という感謝の言葉から始めましょう。そして、「〇〇さんには特に、△△の場面で助けていただき、本当に感謝しています」といったように、具体的なエピソードを交えて伝えると、より気持ちが伝わります。
大切なのは、「辞めて申し訳ありません」という謝罪の言葉を繰り返すのではなく、「ここで成長できたおかげで、次のステップに進む決意ができました」という前向きな姿勢を見せることです。感謝を伝えられた側も、自分の指導が役立ったと感じ、気持ちよく送り出してくれる可能性が高まります。

短期離職の気まずさは次の目標で乗り越える
入社して3ヶ月や半年といった短期間で辞めることに、罪悪感や気まずさを感じるのは自然なことです。「根性がないと思われそう」「すぐに辞めるなんて、採用してくれた会社に申し訳ない」といった気持ちになるでしょう。ですが、短期間であっても「この仕事は自分に合わない」と判断できたことは、一つの成果です。合わない仕事を無理して続けて、心や体を壊してしまうより、早期に決断できた方が、自分にとっても会社にとっても結果的に良かった、と考えることもできます。
この罪悪感を乗り越えるためには、「なぜ辞めるのか」そして「次に何をしたいのか」という前向きな目標を自分の中で明確にすることが重要です。例えば、「実際に働いてみて、自分はもっと人と直接関わる仕事がしたいと強く感じた」というように、今回の経験を通じて得られた気づきを、次の仕事探しに活かす姿勢を見せるのです。過去を悔やむのではなく、未来に向けたステップだと捉えることで、短期離職という事実をポジティブに乗り越えることができます。
罪悪感を減らす円満退職の進め方
罪悪感を少しでも和らげ、気持ちよく次のステップに進むためには、円満退職を目指すことが大切です。ここでは、そのための具体的な進め方を解説します。
- 退職の意思は1ヶ月以上前に正直に伝える
- 引き継ぎは責任を持って丁寧に行う
- 最終出社日まで誠実な態度で仕事をする
各項目について、詳しく見ていきましょう。
退職の意思は1ヶ月以上前に正直に伝える
退職の意思が固まったら、できるだけ早く直属の上司に伝えましょう。法律上は退職の申し出は2週間前までとされていますが、会社の就業規則で「1ヶ月前まで」などと定められていることがほとんどです。円満退職を目指すなら、引き継ぎや人員補充の期間を考慮し、1ヶ月半~2ヶ月前には伝えるのが理想的です。
伝える相手は、まず直属の上司です。同僚や先輩に先に話してしまうと、上司が人づてに聞くことになり、心証を損ねてしまう可能性があります。退職理由は、会社の不満や人間関係の愚痴などを並べるのではなく、「新しい分野に挑戦したい」「将来のために〇〇のスキルを専門的に身につけたい」といった、前向きで個人的な理由を伝えるのがポイントです。たとえ不満が原因であっても、それをストレートにぶつけるのは避け、ポジティブな言葉に変換して伝える配慮が、円満退職につながります。

引き継ぎは責任を持って丁寧に行う
退職日までの期間で最も重要なのが引き継ぎです。自分が辞めた後も業務がスムーズに進むよう、責任を持って丁寧に行いましょう。これが、残される同僚や会社への最大の誠意となります。
まずは、自分の担当業務をリストアップし、「誰に」「何を」「いつまでに」引き継ぐのかを上司と相談して決めます。そして、後任の人が困らないように、業務の手順や注意点、関係者の連絡先などをまとめた引き継ぎ資料(マニュアル)を作成しましょう。口頭での説明だけでなく、実際に一緒に業務を行いながら教えたり、資料として形に残したりすることで、引き継ぎの漏れや認識のズレを防ぐことができます。
丁寧な引き継ぎは、罪悪感を和らげるだけでなく、「最後まで責任感のある人だった」という良い印象を残すことにもつながります。業界が同じであれば、将来どこかでまた関わる可能性もゼロではありません。良好な関係を保って退職することが、未来の自分を助けることにもなるのです。
最終出社日まで誠実な態度で仕事をする
退職が決まると、つい気持ちが緩んでしまったり、仕事へのモチベーションが下がってしまったりすることがあります。ですが、給料をもらっているプロとして、最終出社日まで誠実な態度で仕事に取り組むことが大切です。「もう辞めるから」といって手を抜いたり、会社の備品を雑に扱ったり、不満を口にしたりする態度は、これまで築いてきた信頼関係を一気に壊してしまいます。
お世話になった人たちに悪い印象を残して去ることは、自分自身の気持ちにも後味の悪さを残すでしょう。挨拶をしっかりする、掃除や整理整頓を普段通り行う、頼まれた仕事はきちんとこなす。こうした当たり前のことを、最後まで続けることが重要です。
最終日には、お世話になった部署の方々へ直接、あるいはメールなどで感謝の言葉を伝えましょう。「立つ鳥跡を濁さず」の精神で、最後まで社会人としてのマナーを守り通すことが、罪悪感を残さず、晴れやかな気持ちで新しい一歩を踏み出すための最後の仕上げとなります。
罪悪感が消えず転職に踏み出せないなら?
ここまで読んでも、どうしても罪悪感が拭えなかったり、退職を切り出す勇気が出なかったりすることもあるでしょう。そんな時は、一人で抱え込まずに外部の力を借りるのも一つの手です。
- 第三者であるプロに気持ちを話してみる
- 客観的なアドバイスで気持ちを整理できる
- Zキャリアのエージェントに相談してみよう
各項目について、詳しく見ていきましょう。
第三者であるプロに気持ちを話してみる
家族や友人に相談するのも良いですが、利害関係のない第三者だからこそ、話せることもあります。特に、転職のプロであるキャリアアドバイザーは、これまで何人もの「仕事を辞めたい」という相談に乗ってきた経験があります。罪悪感の正体や、なぜそう感じてしまうのか、といった心のモヤモヤを言葉にして話すだけでも、気持ちがスッと楽になることがあります。
プロは話を丁寧に聞き、感情を受け止めてくれるため、一人で悩んでいる時には気づけなかった視点や考え方を発見できるかもしれません。「こんなことを相談していいのだろうか」と遠慮する必要は全くありません。キャリアアドバイザーは、仕事内容や給料といった条件面だけでなく、こうした退職にまつわる感情的な悩みにも寄り添うのが仕事です。客観的で冷静な意見を聞くことで、今の自分の状況をより正確に把握することにもつながります。
客観的なアドバイスで気持ちが整理できる
自分一人で考えていると、どうしても主観的になり、罪悪感という感情に思考が支配されてしまいがちです。ですが、転職市場を知るプロの視点からアドバイスをもらうことで、自分の状況を客観的に見つめ直すことができます。
例えば、「人手不足で辞められない」という悩みに対しては、「それはあなたの責任ではなく、会社のマネジメントの問題です」と明確に切り分けてくれるでしょう。また、「短期離職が不安」という悩みには、「今の転職市場では、第二新卒としてむしろ歓迎されるケースも多いですよ」といった、具体的な情報を提供してくれます。
こうした客観的な情報を得ることで、「自分が感じている罪悪感は、もしかしたら過剰なものだったのかもしれない」と気づくことができます。感情と事実を切り離して考える手助けをしてくれるのが、プロに相談する大きなメリットです。気持ちが整理されることで、冷静な判断ができるようになり、次の一歩を踏み出す勇気が湧いてくるでしょう。
Zキャリアのエージェントに相談してみよう
もし、罪悪感から抜け出せず、転職活動に踏み出すのをためらっているのであれば、Zキャリアのエージェントに相談してみませんか。Zキャリアは、特に若い世代の転職サポートに力を入れています。経験豊富なキャリアアドバイザーが、一人ひとりの気持ちに親身に寄り添います。
「まだ転職すると決めたわけではないけれど、話だけ聞いてみたい」という段階でも、もちろん大歓迎です。退職の伝え方や円満退職のコツといった具体的な相談から、そもそも今の仕事を辞めるべきかどうかの悩みまで、何でも話してみてください。相談することで、自分の本当の気持ちに気づけるかもしれませんし、自分に合った新しい仕事が見つかるきっかけになるかもしれません。一人で抱え込まず、まずは気軽に相談することから始めてみましょう。Zキャリアが、前向きな一歩を踏み出すお手伝いをします。