- ダメな上司に共通する特徴
- 部下のやる気を奪うNGな口癖
- ダメな上司のもとで辛い時の対処法
- 環境を変える転職の選択肢
あなたの上司は大丈夫?ダメな上司に共通する特徴
ダメな上司には、部下の成長ややる気を妨げてしまう、いくつかの共通した特徴があります。具体的には以下の5つの特徴が挙げられます。
- 部下の話をまったく聞かない
- 指示があいまいで分かりにくい
- 気分や感情で態度が変わる
- 責任を部下になすりつける
- 人によって態度を使い分ける
ご自身の状況に当てはまるものがないか、一つずつ詳しく見ていきましょう。
部下の話をまったく聞かない
部下の意見に耳を貸さないのは、ダメな上司の典型的な特徴です。部下が相談や提案をしようとしても、「忙しい」と後回しにしたり、まともに取り合わなかったりします。部下の状況や考えを理解しようとしないため、現場の実情に合わない判断をしがちです。
例えば、作業の進め方で困っていることがあって相談しても、「いいから黙ってやれ」「いつも通りでいい」と一方的に話を打ち切ってしまうかもしれません。
このようなことが続くと、部下は「何を言っても無駄だ」と感じ、次第に何も話さなくなってしまいます。上司が部下の声を聞かない職場は、風通しが悪くなり、問題が起きても表面化しにくくなるでしょう。
指示があいまいで分かりにくい
何をすべきか具体的に伝えないのも、部下を混乱させる特徴です。「あれ、やっといて」「いい感じにしといて」といった抽象的な指示ばかりで、目的や期限、具体的なやり方が不明確です。部下は「いい感じって、どういうことだろう…」と悩みながら作業を進めるしかありません。
そして、出来上がったものを見てから「そうじゃない」「なんで分からないんだ」と怒り出すこともあります。指示が不明確だったことが原因なのに、部下の理解力不足のせいにされてしまうのです。
これでは、部下は安心して仕事に取り組めません。何度もやり直しが発生して時間が無駄になったり、上司の顔色をうかがいながら仕事をしたりすることになり、大きなストレスを感じてしまいます。
気分や感情で態度が変わる
その日の気分で言うことが変わる上司も、部下を疲れさせます。機嫌が良い時は優しく、ちょっとしたミスも許してくれたのに、機嫌が悪い時は些細なことで激しく怒ったり、無視したりします。部下は常に上司の機嫌を気にしなければならず、精神的に疲弊してしまいます。
例えば、昨日「このやり方で進めてOK」と言われたのに、今日になったら「誰がこんなやり方でいいと言ったんだ」と真逆のことを言われるケースです。
このように言うことがコロコロ変わると、部下は何を信じて仕事をすれば良いか分からなくなります。基準が「上司の気分」になってしまうため、仕事の品質や効率を上げることよりも、上司を怒らせないことが優先になってしまいがちです。
責任を部下になすりつける
都合が悪くなると部下のせいにする上司のもとでは、安心して挑戦できません。仕事がうまくいっている時は自分の手柄のように振る舞いますが、いざトラブルが発生したり、失敗したりすると、「自分は聞いていない」「部下が勝手にやったことだ」と責任逃れをします。
例えば、上司の指示通りに進めたプロジェクトがうまくいかなかった時、上司は「指示の受け取り方が悪かったんじゃないか?」と、あたかも部下に原因があるかのように振る舞うかもしれません。
本来、部下の失敗をカバーし、責任を持って指導するのが上司の役目です。ですが、部下を守るどころか「トカゲのしっぽ切り」のように扱う上司に対して、信頼感を抱くことは難しいでしょう。
人によって態度を使い分ける
人を見て態度を変える姿は、部下の信頼を大きく損ねます。自分より上の役職者にはペコペコとへりくだる一方で、部下や自分より立場が下だと思う相手には横柄な態度を取るのが特徴です。また、部下の中でも、お気に入りの人とそうでない人をあからさまに差別することもあります。
例えば、お気に入りの部下のミスは笑って許すのに、そうでない部下の小さなミスは全員の前で厳しく叱責する、といったケースです。
このような不公平な態度は、職場のチームワークを乱し、部下の間に不満やあつれきを生みます。正当な評価がされていないと感じる職場で、仕事へのやる気を持ち続けるのは非常に困難です。
要注意!部下のやる気を奪うダメな上司の口癖
上司が普段何気なく使っている言葉が、実は部下のやる気や自信を静かに奪っていることがあります。ダメな上司が使いがちな口癖として、以下の4つが挙げられます。

これらの口癖がなぜ問題なのか、詳しく解説していきます。
「昔はこうだった」と過去の話ばかりする
過去の成功体験に固執する発言です。「俺が若い頃は、もっと大変だった」「昔はこのやり方でうまくいったんだ」といった、いわゆる「昔話」や「武勇伝」を何度も聞かされるパターンです。時代や状況が変わっているにもかかわらず、自分の古いやり方を変えようとしません。
部下が新しい方法やツールを提案しても、「そんなやり方は知らない」「実績がない」と頭ごなしに否定することがあります。
過去の経験から学ぶことも大切ですが、それに固執しすぎると、新しい変化に対応できず、成長の機会を逃してしまいます。部下としては「またその話か…」とうんざりし、新しいことに挑戦する意欲を失ってしまうかもしれません。
「常識でしょ?」と価値観を押し付ける
自分の考えが絶対だと信じている口癖です。「こんなの常識でしょ?」「普通に考えたら分かるよね?」といった言葉で、自分の価値観を一方的に押し付けます。部下が異なる意見や考えを持っていても、それを「非常識だ」と切り捨ててしまいます。
人によって「常識」や「普通」は異なります。ですが、このタイプの上司は、自分の物差しでしか物事を測れないため、多様な考えを受け入れることができません。
部下は「自分の考えは間違っているのかもしれない」と自信を失い、自分の意見を言うことをためらうようになります。結果として、上司の顔色をうかがうだけの、指示待ちの部下ばかりになってしまう恐れがあります。
「でも」「だって」と言い訳が多い
自分の非を認めず言い訳ばかりするのは、部下からの信頼を失う口癖です。部下から何か指摘されたり、都合の悪いことを言われたりすると、「でも、それは〇〇さんが…」「だって、時間がなかったんだから」と、すぐに言い訳や他人のせいにします。
例えば、上司自身の指示ミスでトラブルが起きたとしても、「ちゃんと確認しなかったそっちが悪い」というような態度を取ることがあります。
自分の間違いを素直に認めず、常に取り繕うとする上司の姿を見て、部下は「この人についていっても大丈夫だろうか」と不安になります。責任感のない上司のもとでは、部下も安心して仕事に取り組むことができません。
「君のためを思って」と圧をかける
善意を装って自分の意見を押し通そうとする言葉です。「これは君のためを思って言ってるんだ」という前置きは、一見、部下思いのように聞こえます。ですが、実際には「自分の言うことを聞きなさい」という圧力をかけるために使われることが多いです。
例えば、本当はやりたくない仕事を押し付ける時に「この仕事は君の成長のために必要だ」と言ったり、理不尽な要求を受け入れさせようとしたりします。
「あなたのため」と言われると、部下は「せっかくのアドバイスを無下にはできない」と断りづらくなります。上司の期待に応えなければならないというプレッシャーを感じ、自分の本心やキャリアプランとは異なる選択をさせられてしまう危険性があります。
職場を壊す?部下が辞めていく上司の行動
上司の特定の行動が、部下の心に大きなダメージを与え、最終的に「この職場ではもう働けない」と退職を決意させてしまうことがあります。特に以下の4つの行動は、職場の雰囲気を悪化させ、部下の離職につながりやすいです。

それぞれの行動がなぜ問題なのか、詳しく見ていきましょう。
優秀な部下ばかりに仕事を振ります
仕事ができる人に業務が集中する状況を放置する行動です。上司としては、優秀な部下に任せた方が仕事が早く、正確に進むため、つい頼ってしまいがちです。ですが、これは大きな問題をはらんでいます。
まず、優秀な部下は「自分ばかりが大変な思いをしている」と感じ、キャパオーバーになって燃え尽きてしまう(バーンアウト)可能性があります。
一方で、仕事を任されない他の部下は、「自分は信頼されていないんだ」と疎外感を覚え、やる気を失っていきます。
このように、特定の人に仕事が偏る状態は、優秀な人材の流出と、他のメンバーの成長機会の損失という、二重の悪影響を職場に与えてしまいます。
成長につながる仕事を任せない
部下の成長機会を奪う行動も、部下が辞めていく原因になります。上司が「失敗されると困るから」「教えるのが面倒だから」といった理由で、部下に新しい仕事や少し難しいレベルの仕事(ストレッチ課題)を与えず、いつも同じ簡単な作業ばかりさせるケースです。
部下としては、今の仕事に慣れてくると「もっと色々なことに挑戦したい」「スキルアップしたい」と考えるのが自然です。
ですが、上司がそうした意欲に応えず、簡単な仕事しか任せてくれないと、「この職場にいても成長できない」「自分は評価されていない」と感じるようになります。将来のキャリアに不安を感じ、成長できる環境を求めて転職を考えるようになるのも当然と言えるでしょう。
部下の手柄を横取りする
部下の頑張りを自分の成果にするのは、信頼関係を根底から壊す行動です。部下が一生懸命に努力して出した成果や、考えたアイデアを、まるで自分がやったかのように上層部や他部署に報告します。部下の名前を出さず、全ての功績を自分一人のものにしてしまうのです。
例えば、部下が作成した資料を使ってプレゼンが大成功した時、上司が「私が指導したおかげです」とだけ報告し、部下の貢献には一切触れない、といった具合です。
自分の頑張りが正当に評価されず、上司に「いいとこ取り」されてしまう状況が続けば、部下は「この人のために頑張るのは馬鹿らしい」と感じます。仕事へのモチベーションは一気になくなり、上司への不信感だけが募っていくでしょう。
失敗を過度に責め立てる
失敗から学ぶ機会を与えず、人格まで否定するような叱責は、部下の心を折ってしまいます。仕事にミスはつきものですが、ダメな上司は「なぜミスが起きたか」の原因究明や再発防止策を一緒に考えることをしません。
「なんでこんなこともできないんだ」「やる気がないんじゃないか」と、部下の能力や意欲を一方的に非難します。時には、他の社員がいる前で大声で怒鳴りつけ、見せしめのようにすることもあります。
このような過度な責め立ては、部下を萎縮させるだけです。ミスを恐れるあまり、新しい挑戦ができなくなったり、ミスを隠そうとしたりするようになります。心理的な安全性が感じられない職場で働き続けることは難しく、メンタルを病んでしまう前に退職を選ぶ人も少なくありません。
ダメな上司の元で辛い時の対処法
ダメな上司のもとで働き続けるのは精神的に非常に辛いものです。ですが、感情的になってすぐに辞めてしまうのではなく、まずは冷静に対処法を試してみることが大切です。状況を改善するために、以下の4つの方法を検討してみましょう。

それぞれ、どのような方法なのか具体的に解説します。
仕事の指示は記録に残す
「言った・言わない」のトラブルを防ぐために、証拠を残すことが有効です。指示があいまいだったり、後から言うことが変わったりする上司の場合、口頭でのやり取りだけでは、後で責任をなすりつけられる可能性があります。
上司から指示を受けたら、メールやビジネスチャットなどで「〇〇の件、Aという認識で進めますが、よろしいでしょうか?」と確認のメッセージを送り、文章として残すようにしましょう。
もし口頭で指示された場合も、後から「先ほどの指示内容を、確認のためお送りします」とテキスト化して送るのが賢明です。
面倒に感じるかもしれませんが、このように記録を残すことで、後から「指示と違う」と言われた時の証拠になりますし、上司自身も「記録が残っている」と意識することで、無責任な言動が減る可能性もあります。
冷静に距離を置くことを意識する
上司の言動に振り回されないよう、心の距離を保つことも大切です。上司が感情的に怒っていたり、理不尽なことを言ったりしても、それを真正面から受け止めて「自分が悪いんだ」と落ち込む必要はありません。「今、機嫌が悪いんだな」「こういう考え方の人なんだな」と客観的に観察するよう努めましょう。
仕事は仕事と割り切り、業務に必要なコミュニケーション以外はなるべく控えるのも一つの方法です。プライベートな相談をしたり、飲み会に無理して参加したりする必要はありません。
上司の言動にいちいち反応していては、自分のメンタルが持ちません。自分の感情を守るために、「仕事上の付き合い」と割り切って冷静に接することを意識してみてください。
第三者に相談することを検討する
一人で抱え込まずに外部の助けを求めることも重要です。上司本人に直接「やめてください」と言うのは難しい場合が多いでしょう。そんな時は、上司よりさらに上の上司や、人事部、社内に設置されている相談窓口(コンプライアンス窓口など)に相談することを検討しましょう。
その際は、感情的に「上司がひどい」と訴えるのではなく、いつ、どこで、何を言われたのか、どのような指示があったのかなど、記録に基づいた客観的な事実を伝えることが大切です。
もし社内に相談できる相手がいない場合は、社外の労働相談窓口や、家族、友人に話を聞いてもらうだけでも、心が少し軽くなるかもしれません。一人で悩みを抱え込まないことが第一です。
異動や転職を検討する
今の環境から離れるという選択肢も、現実的な対処法の一つです。社内の他の部署に異動(部署移動)を願い出ることで、その上司から離れられる可能性があります。異動が難しい場合や、会社全体の雰囲気や文化に問題があると感じる場合は、転職も視野に入れましょう。
「上司一人のために、自分が辞めなければならないのは理不尽だ」と感じるかもしれません。ですが、ダメな上司を変えようとするのは非常にエネルギーが必要ですし、変わらない可能性も高いです。
それよりも、自分がストレスなく働ける、自分を正当に評価してくれる新しい環境を探す方が、よほど建設的です。自分の心と体を守ることを最優先に考えて行動しましょう。
環境を変えることも一つの正解
いろいろな対処法を試しても状況が改善しない場合、あるいは、すでに心身ともに疲れ切ってしまっている場合は、その環境から離れることをためらう必要はありません。環境を変えることは、決して「逃げ」ではなく、自分を守るための「前向きな選択」です。
- 我慢し続ける必要はない
- 自分に合う職場は必ずある
最後に、新しい一歩を踏み出すための考え方をお伝えします。
我慢し続ける必要はない
心や体を壊してまで続ける仕事はありません。
ダメな上司のもとで我慢し続けると、「自分は何をやってもダメなんだ」「この上司の言う通りにしないといけない」と、正常な判断ができなくなってしまうことがあります。
仕事に行くのが憂鬱でたまらない、朝になるとお腹が痛くなる、夜眠れない、といったサインが出ているなら、それは危険信号です。
世の中にはたくさんの会社があり、たくさんの上司がいます。今の職場がすべてではありません。自分を大切にし、これ以上我慢を重ねる必要はない、と自分自身に許可を出してあげることが大切です。
自分に合う職場は必ずある
今の職場が合わなかっただけで、ご自身の能力や価値が否定されたわけでは決してありません。上司との相性は、ある意味「運」の要素も含まれます。部下の意見に耳を傾け、成長を応援してくれる上司がいる職場も、世の中にはたくさん存在します。
「でも、自分にはスキルも経験もないから、転職なんて無理かも…」と不安に思うかもしれません。ですが、特に20代前半や未経験者を歓迎する「ポテンシャル採用」の枠は多くあります。
今の上司のもとで失いかけた自信は、環境を変えることで取り戻せる可能性が十分にあります。自分に合う職場は必ずあると信じて、新しい可能性を探してみましょう。
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