- 大学をドロップアウトする前に考えるべきこと
- ドロップアウトすることのメリットとデメリット
- 中退後の具体的な進路の選択肢
- 大学中退からの就職を成功させるコツ
大学のドロップアウトで悩んだら最初に知りたいこと
大学生活がうまくいかず、ドロップアウトを考え始めると、様々な不安が頭をよぎるかもしれません。ですが、決断を急ぐ前に、まずは基本的な情報を整理することが大切です。具体的には以下の項目について解説します。
- 大学中退を意味する言葉
- まずは休学も選択肢に入れる
- 家族や大学の相談窓口に話してみる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
大学中退を意味する言葉
ドロップアウトとは、一般的に学校を中途退学することを指す言葉です。目標や夢に向かう道の途中で、その道から外れるといったニュアンスで使われることもあります。もしかすると、少しネガティブな響きに聞こえるかもしれません。
ですが、ドロップアウトは決して人生の終わりではありません。自分には合わないと感じる道を進み続けるのではなく、勇気を出して新しい道を探すための一つの選択肢と捉えることもできます。大切なのは、なぜドロップアウトしたいのかを自分自身でしっかりと考え、納得のいく決断をすることです。
まずは休学も選択肢に入れる
中退という大きな決断を下す前に、一度立ち止まる時間を作る「休学」という選択肢も検討してみましょう。休学は、大学に籍を置いたまま、一定期間授業を休むことができる制度です。
休学期間中は、少し大学から距離を置くことで、冷静に自分の気持ちや将来について見つめ直す時間が持てます。アルバイトに集中してお金を貯めたり、興味のある分野の勉強をしてみたり、インターンシップに参加して社会経験を積んでみるのも良いでしょう。この期間を通じて、本当に大学を辞めるべきか、それとも復学して学び続けたいか、より明確な答えが見つかるかもしれません。
家族や大学の相談窓口に話してみる
ドロップアウトという大きな悩みを、一人で抱え込むのはとても辛いことです。思い切って、信頼できる人に相談することで、気持ちが楽になったり、自分では思いつかなかった解決策が見つかったりします。
まずは、一番身近な家族に話してみるのが良いでしょう。心配をかけたくないという気持ちもあるかもしれませんが、正直な気持ちを伝えることが大切です。また、大学には学生の悩みをサポートするための専門の窓口があります。学生相談室やキャリアセンターなどでは、カウンセラーや職員が親身に話を聞いてくれます。客観的な視点からアドバイスをもらえるので、ぜひ一度訪ねてみてください。
なぜ大学をドロップアウトしたいと感じるのか
「大学を辞めたい」と感じる理由は人それぞれです。自分の気持ちを整理するためにも、多くの人がどのような理由でドロップアウトを考えているのかを知ることは参考になります。主な理由として、以下の項目が挙げられます。
- 学びたいこととのミスマッチを感じる
- 授業のレベルが自分に合わない
- 人間関係や大学の雰囲気に馴染めない
- 経済的な事情で学業の継続が難しい
詳しく解説していきます。
学びたいこととのミスマッチを感じる
入学前にオープンキャンパスやパンフレットで見ていたイメージと、実際の授業内容が違うと感じることは少なくありません。例えば、「楽しそうな心理学を学びたい」と思って入学したのに、実際は統計や実験レポートばかりで興味が持てない、といったケースです。
学びたいことと現実の間に大きなギャップがあると、授業へのモチベーションを維持するのが難しくなります。このまま4年間、興味のないことを学び続けることに疑問を感じ、ドロップアウトを考えるきっかけになるのです。

授業のレベルが自分に合わない
大学の授業レベルが、自分の学力と合わないことも大きな悩みの一つです。周りの学生は難なく理解しているように見えるのに、自分だけが授業についていけず、単位を落としてしまうことが続くと、自信を失ってしまいます。
逆に、授業内容が簡単すぎて手応えを感じられず、「もっとレベルの高い環境で学びたい」と感じる人もいます。どちらの場合も、学習意欲が低下し、大学へ通う意味を見出せなくなってしまうことがあります。
人間関係や大学の雰囲気に馴染めない
高校までとは違い、大学ではクラス単位での行動が少なくなり、自分から積極的に動かないと友人関係を築けないことがあります。サークルや部活に入ってみたものの、どうも雰囲気が合わずに孤立してしまうケースも考えられます。
一人でいる時間が長くなると、孤独感から大学へ行くのが億劫になってしまうかもしれません。思い描いていた華やかなキャンパスライフとのギャップに苦しみ、中退を意識し始める人もいます。
経済的な事情で学業の継続が難しい
学費や教材費、一人暮らしの生活費など、大学生活には多くのお金がかかります。アルバイトと奨学金でなんとかやりくりしていたものの、学費や生活費を賄えない状況に陥ってしまうこともあります。
また、家庭の事情が急に変わり、親からの仕送りが減ってしまったり、自分で学費を払わなければならなくなったりするケースも考えられます。学業とアルバイトの両立が困難になり、やむを得ず退学を選択する人も少なくありません。
大学をドロップアウトするメリット
ドロップアウトはネガティブな側面ばかりではありません。視点を変えれば、新しい可能性を切り拓くためのメリットも存在します。ここでは、ドロップアウトがもたらすプラスの側面について、以下の通り解説します。
- 時間や学費を別の目的に使える
- いち早く社会人として経験を積める
- 環境を変えて心機一転できる
各項目について、詳しく見ていきましょう。
時間や学費を別の目的に使える
大学に通い続けるには、多くの時間と高額な学費が必要です。もし、大学での学びに価値を見出せなくなっているのであれば、その時間とお金を有効活用できるのは大きなメリットです。
例えば、浮いた学費を専門学校の入学金に充てて、Webデザインやプログラミングといった実践的なスキルを身につけることもできます。また、興味のある業界で働きながら、本当にやりたいことを見つける時間として使うことも可能です。自分の将来にとって、より有意義な投資ができるようになります。
いち早く社会人として経験を積める
大学を中退して就職すれば、同年代がまだ学生であるうちに、早く社会に出て実務経験を積めるというメリットがあります。4年間大学に通った新卒者と比べ、数年分のアドバンテージを持ってキャリアをスタートさせることができます。
特に、学歴よりも実務経験が重視される職種(例えば、建設業界の施工管理やIT業界のプログラマーなど)では、このアドバンテージが大きな強みになります。現場でしか学べないスキルや知識をいち早く吸収し、若くして責任ある仕事を任される可能性もあります。
環境を変えて心機一転できる
人間関係や大学の雰囲気に悩み、辛い毎日を送っているのであれば、その環境から離れることで新しいスタートを切れるという心理的なメリットは非常に大きいでしょう。
悩みの原因だった場所から物理的に離れることで、気持ちがリセットされ、前向きなエネルギーを取り戻せるかもしれません。自分に合わない環境で我慢し続けるよりも、心機一転、自分らしくいられる新しい場所を探すことは、自分自身を大切にするための重要な選択です。
大学をドロップアウトするデメリット
メリットがある一方で、もちろんデメリットも存在します。後悔のない選択をするためには、厳しい現実もしっかりと理解しておくことが不可欠です。ここでは、特に注意すべきデメリットを以下の通り解説します。
- 最終学歴が高卒になる
- 就職活動で不利になる場合がある
- 大卒資格が必要な仕事に就けない
詳しく解説していきます。
最終学歴が高卒になる
大学を中退した場合、最終学歴は「高校卒業」になるという事実を、まず理解しておく必要があります。大学に1年や2年通っていたとしても、卒業していなければ「大卒」とは認められません。
履歴書にも「〇〇大学 中途退学」と記載することになります。これが直接的に評価を下げるわけではありませんが、「高卒」という学歴で今後のキャリアを歩んでいくことになる、という点はしっかりと認識しておきましょう。

就職活動で不利になる場合がある
企業の求人情報には、応募条件として学歴が設定されていることがよくあります。その中で「大学卒業以上」を条件としている求人には、残念ながら応募できなくなるため、就職先の選択肢は狭まってしまいます。
ですが、すべての企業が学歴を重視しているわけではありません。「学歴不問」や「高卒以上」の求人も世の中にはたくさんあります。特に、若年層の人材不足に悩む業界では、学歴よりも人柄やポテンシャルを重視する傾向が強いです。過度に悲観的になる必要はありません。
大卒資格が必要な仕事に就けない
世の中には、大卒資格が必須の職種があることも知っておくべきです。例えば、医師や弁護士、公認会計士といった一部の国家資格は、大学卒業が受験の条件になっている場合があります。
また、大手企業の研究職や開発職など、高度な専門知識が求められるポジションでも大卒以上の学歴が求められることがほとんどです。もし将来、そうした職業に就きたいと考えているのであれば、中退は慎重に判断する必要があります。
ドロップアウト後の主な進路の選択肢
大学を辞めた後、どのような道があるのでしょうか。選択肢は一つではありません。自分の興味や状況に合わせて、様々なキャリアプランを描くことができます。ここでは、主な進路の選択肢を以下の通り紹介します。
- 正社員としての就職を目指す
- 別の大学や専門学校へ進学する
- 資格取得で専門スキルを身につける
- フリーターとして目標を探す
各項目について、詳しく見ていきましょう。
正社員としての就職を目指す
最も現実的で、多くの人が選ぶ道が、正社員としての就職です。大学中退者を対象とした求人は数多くあり、特に20代前半であれば、若さやポテンシャルを評価されて採用されるケースは少なくありません。
未経験からでも挑戦しやすい仕事としては、コミュニケーション能力が活かせる営業職、人々の生活を支える建設業界の施工管理、今後も需要が見込めるITエンジニアなどがあります。まずは社会人としての基礎を築き、経験を積みながらキャリアアップを目指していく道です。
別の大学や専門学校へ進学する
大学でのミスマッチが原因で中退した場合、本当に学びたいことが明確になったのであれば、学び直すという選択肢も有効です。改めて自分に合った大学を再受験したり、より実践的なスキルが身につく専門学校へ進学したりする道です。
例えば、「大学で学んだ経済理論よりも、Webサイトを作る技術に興味が湧いた」という人なら、Webデザインの専門学校に進むことで、好きなことを仕事にする道が開けるかもしれません。遠回りに感じるかもしれませんが、納得のいく学びを得るための価値ある投資と言えるでしょう。
資格取得で専門スキルを身につける
特定の分野で活躍したいという目標があるなら、就職に直結する専門資格の取得を目指すのも一つの方法です。資格は、学歴に関わらず自分のスキルを客観的に証明してくれる強力な武器になります。
例えば、不動産業界で役立つ「宅地建物取引士(宅建)」や、経理・会計の基礎となる「日商簿記検定」、ITの基本的な知識を証明する「ITパスポート」などは、高卒からでも挑戦でき、就職活動で有利に働く可能性が高い資格です。

フリーターとして目標を探す
「すぐに正社員として働くのは不安」「まだ何をしたいか分からない」という場合は、アルバイトをしながら考える時間を作るという選択肢もあります。いわゆるフリーターとして、様々な仕事を経験しながら自分の適性や興味を探っていく期間です。
ですが、目的もなくフリーターを続けてしまうと、正社員として就職するタイミングを逃してしまうリスクもあります。「半年間でお金を貯めて資格の勉強を始める」「1年間で3つの業界を経験してみる」など、期間や目標を決めて過ごすことが大切です。
就職活動で大学中退の事実はどうなる?
中退して就職活動を始めるにあたり、「中退したことは企業にどう伝わるんだろう?」という点は誰もが気になるところです。ここでは、就職活動における中退の事実の扱われ方について、以下の通り解説します。
- 履歴書に記載するため隠せない
- 面接では中退理由を正直に話す
- 中退経験を前向きな学びに変える
詳しく解説していきます。
履歴書に記載するため隠せない
就職活動で提出する履歴書には学歴を記載する欄があり、高校卒業以降の経歴を正直に書くのがルールです。そのため、大学を中退した事実は隠すことができません。
一般的な書き方としては、「〇〇大学 〇〇学部 入学」と書いた次の行に、「〇〇大学 〇〇学部 中途退学」と記載します。もし嘘の学歴を書いて採用された場合、後で発覚すると学歴詐称として解雇などの重い処分を受ける可能性もあるため、必ず正直に書きましょう。
面接では中退理由を正直に話す
面接では、ほぼ間違いなく中退した理由について質問されます。採用担当者は、中退理由から人柄や考え方を見ているのです。「授業がつまらなかった」「友達ができなかった」といったネガティブな理由をそのまま伝えるのは避けましょう。
大切なのは、他人のせいや環境のせいにせず、自分の判断と行動の結果を正直に話すことです。その上で、その経験から何を学び、反省したのかを伝えられると、誠実な印象を与えることができます。
中退経験を前向きな学びに変える
中退という経験を、ポジティブな行動動機に転換して伝えることが、面接を乗り切るための最大のポイントです。採用担当者が知りたいのは、過去の事実よりも「これからどうしたいか」という未来への意欲です。
例えば、「大学での学びを通じて、机上の空論よりも実践的なスキルを早く身につけたいという思いが強くなりました。そのため、中退という決断をし、一日も早く社会に出て貴社のような現場で貢献したいと考えています」といった形で伝えれば、意欲的で主体性のある人材だと評価される可能性が高まります。
大学中退から正社員就職を成功させるコツ
大学中退からの就職活動は、少し工夫が必要です。ですが、ポイントを押さえて行動すれば、納得のいく企業から内定を得ることは十分に可能です。ここでは、就職を成功させるための具体的なコツを以下の通り紹介します。
- できるだけ早く行動を開始する
- 自己分析で自分の強みを理解する
- 未経験者歓迎の求人を中心に探す
- 一人で悩まず就職のプロに相談する
各項目について、詳しく見ていきましょう。
できるだけ早く行動を開始する
大学中退からの就職活動では、若さが最大の武器になります。そのため、中退を決めたらすぐに行動することが非常に重要です。何もしていない空白期間が長引いてしまうと、面接でその理由を説明するのが難しくなり、働く意欲を疑われてしまう可能性があります。
20代前半であれば、社会人経験がなくてもポテンシャルを評価してくれる「ポテンシャル採用」の枠で採用されるチャンスが多くあります。このチャンスを逃さないためにも、中退後すぐに就職活動の準備を始めるようにしましょう。
自己分析で自分の強みを理解する
学歴というアピールポイントがない分、自分のアピールポイントを見つけるための自己分析が重要になります。これまでの経験を丁寧に振り返ってみましょう。
例えば、続けていたアルバイトの経験から「コツコツ真面目に取り組む継続力」が見つかるかもしれません。部活動の経験からは「チームで目標を達成する協調性」をアピールできるかもしれません。自分の得意なこと、好きなこと、人から褒められたことなどを書き出して、自分だけの強みを見つけ出すことが、自信を持って面接に臨むための第一歩です。
未経験者歓迎の求人を中心に探す
就職先を探す際は、学歴や職歴を問わない「未経験者歓迎」の求人を狙うのが効果的な戦略です。こうした求人を出す企業は、入社後の研修制度が充実していることが多く、一から丁寧に仕事を教えてくれる環境が整っています。
特に、IT業界、建設業界、介護業界、運送業界などは、若手人材の確保に積極的で、未経験者を歓迎する求人が多い傾向にあります。まずはこうした業界を中心に情報収集を始め、興味が持てる仕事を探してみるのがおすすめです。
一人で悩まず就職のプロに相談する
大学中退からの就職活動は、何から手をつけていいか分からず、不安になることも多いかもしれません。そんな時は、転職エージェントの活用が成功への近道です。
Zキャリアのような若年層の就職支援に特化した転職エージェントでは、専門のキャリアアドバイザーがマンツーマンでサポートしてくれます。自分に合った求人の紹介はもちろん、履歴書の書き方のアドバイスや、面接で中退理由をどう話せば良いかといった具体的な対策まで、親身に相談に乗ってくれます。
一人で悩み続けるよりも、プロの力を借りることで、効率的かつ安心して就職活動を進めることができます。大学中退という経験をバネにして、社会人として新たな一歩を踏み出しましょう。もし少しでも就職に不安を感じているなら、まずはZキャリアのエージェントに相談してみませんか。