ドキドキする面接…でも大丈夫!
「面接って何を聞かれるんだろう…」「うまく答えられるかな…」
初めての就職活動、面接は誰だって緊張しますよね。ですが、心配しすぎる必要はありません!
面接は、あなたがどんな人なのかを会社に知ってもらうための大切な機会です。そして、あなたにとっても、その会社が自分に合っているかを確認するチャンスでもあります。
この記事では、高卒の就職面接でよく聞かれる質問とその答え方のコツ、面接官が見ているポイント、そして基本的なマナーまで、まるっと解説します。
事前にしっかり準備しておけば、自信を持って面接に臨めるはずです。この記事を読んで、面接対策をバッチリ進めましょう!
まずはコレ!面接でほぼ聞かれる定番の質問
面接で聞かれる質問はある程度パターンがあります。特に、これから紹介する質問は、多くの企業で聞かれる可能性が高い「定番」の質問です。しっかり答えを準備しておきましょう。
自己紹介をお願いします
面接は自己紹介から始まることが多いです。採用担当者は、あなたがどんな人なのかを短時間で知りたいと思っています。また、ハキハキと話せるか、要点をまとめて伝える力があるかなども見ています。
伝える内容は、
- 名前
- 高校名
- 簡単なアピールポイント(例:「3年間続けたサッカー部で体力には自信があります!」「コンビニのアルバイトで接客スキルを学びました」など)
これらを1分程度で話せるように練習しておきましょう。丸暗記ではなく、自分の言葉で話すことが大切です。
どうしてこの会社で働きたいですか?(志望動機)
これは、あなたがどれだけこの会社に興味を持っているか、働く意欲があるかを知るための質問です。「なんとなく」や「家が近いから」だけでは、熱意は伝わりません。
答えるときは、
- 会社のどんなところに魅力を感じたか(例:扱っている製品が好き、会社の考え方に共感した、など)
- 自分のどんなところが会社で活かせそうか(例:モノづくりが好きなので、〇〇の製造に携わりたい、など)
- 入社したらどんなことをしてみたいか
これらを具体的に話せるように、事前に会社のウェブサイトを見たり、会社説明会に参加したりして、企業研究をしっかり行いましょう。
- なぜ他の会社ではなく、この会社を選んだのか?
- 会社のどんな部分に「いいな」と思ったか?
- 自分のどんな経験やスキルが、この会社で役立ちそうか?
- この会社でどんな仕事に挑戦してみたいか?
あなたの強みは何ですか?(自己PR)
自己PRは、自分の良いところをアピールするチャンスです。採用担当者は、あなたがどんな能力や個性を持っているか、そしてそれが会社でどう役立つかを知りたいと思っています。
単に「明るい性格です」と言うだけでなく、
- 具体的なエピソードを交えて説明する(例:「文化祭の実行委員で、周りを巻き込んで企画を成功させました」)
- その強みを会社でどう活かしたいかを伝える
という点を意識しましょう。「自分には特別な強みなんてない…」と思うかもしれませんが、高校生活やアルバイトなどで頑張ったこと、得意なことなどを振り返ってみてください。きっとアピールできるポイントが見つかるはずです。
あなたの良いところ・苦手なところは?(長所・短所)
自分の長所(良いところ)と短所(苦手なところ)を理解しているかは、自己分析ができているかの指標になります。
- 長所: 自己PRと少し似ていますが、具体的なエピソードを添えて、仕事にどう活かせるかを伝えましょう。
- 短所: 正直に伝えることが大切ですが、伝え方には工夫が必要です。「時間にルーズです」と伝えるのではなく、「少し時間にルーズな面がありましたが、〇〇をすることで改善するように努めています」のように、短所を自覚し、改善しようと努力している姿勢を見せることがポイントです。仕事に支障が出そうな短所の場合は、それをどうカバーしていくかを説明できると良いでしょう。
短所を伝えるのは勇気がいるかもしれませんが、正直に伝え、改善努力をアピールすることで、誠実さや成長意欲を示すことができますよ。
高校生活やこれまでの経験についての質問
面接では、あなたがこれまでどんな経験をしてきて、そこから何を学んだのかもよく聞かれます。学生時代の経験を通して、あなたの人柄や価値観、行動力などを知ろうとしています。
- 何を目標にしたか
- どう努力したか
- 結果どうなったか
- 何を学んだか
高校生活で一番がんばったことは何ですか?
部活動、勉強、資格取得、委員会活動、文化祭の準備、アルバイト…高校生活であなたが熱中したこと、一生懸命取り組んだことは何でしょうか?
結果が成功でも失敗でも構いません。大切なのは、
- 何に目標を持って取り組んだのか
- どんな壁にぶつかり、どう乗り越えようと努力したのか
- その経験から何を学んだのか
これらを具体的に話せるように整理しておきましょう。あなたの粘り強さや課題解決能力をアピールするチャンスです。
好きな教科・苦手な教科は何ですか?
単に教科名を答えるだけでなく、なぜその教科が好きなのか(得意なのか)、なぜ苦手なのか、そして苦手な教科にどう向き合ってきたかを説明できるようにしておきましょう。
例えば、「数学が好きです。難しい問題が解けたときの達成感が好きで、粘り強く考える力が身につきました」のように、自分の興味や得意なこと、物事への取り組み方を伝えることができます。苦手な教科についても、克服しようと努力した経験があれば、それは立派なアピールポイントになります。
アルバイトはしていましたか?
アルバイト経験は、社会経験や働くことへの意識を知るための質問です。もしアルバイト経験があれば、
- どんな仕事内容だったか
- 仕事をする上で工夫したこと
- 大変だったことや、それをどう乗り越えたか
- アルバイトを通して身についたスキル(例:コミュニケーション能力、責任感、チームワークなど)
などを具体的に話せるように準備しておきましょう。アルバイト経験がない場合でも、正直に伝えれば問題ありません。その場合は、学業や部活動など、他に力を入れていたことを話せるようにしておくと良いでしょう。
これまでで一番大変だったことは?(失敗・挫折経験)
誰にでも失敗したり、うまくいかなくて落ち込んだりした経験はあるはずです。採用担当者は、失敗談そのものを聞きたいのではなく、困難な状況にどう向き合い、それを乗り越えてきたのか、そしてその経験から何を学んで成長したのかを知りたいと思っています。
「部活動の大会で負けて悔しかったけれど、基礎練習を見直して次の大会に臨んだ」「文化祭の準備で意見がぶつかったけれど、話し合いを重ねてチームをまとめた」など、具体的なエピソードを交えながら、前向きに乗り越えた経験と学びを伝えましょう。
仕事や将来についての質問
これから社会人として働くにあたって、あなたがどんな意欲を持っているか、将来についてどう考えているかも、採用担当者が知りたいポイントです。
入社したらどんな仕事をしてみたいですか?
この質問は、あなたの仕事への興味・関心や入社後の意欲を見るためのものです。「どんな仕事でも頑張ります!」という意欲も大切ですが、事前に会社のウェブサイトなどでどんな事業を行っているか、どんな職種があるかを調べておき、「〇〇の製造に携わってみたいです」「お客様と直接関わる仕事に興味があります」のように、少しでも具体的に話せると良いでしょう。
もし、希望と違う部署に配属される可能性があっても、「まずは与えられた仕事で経験を積み、将来的には〇〇にも挑戦したいです」のように、前向きに取り組む姿勢を示すことが大切です。
仕事をする上で大切だと思うことは何ですか?
これは、あなたの仕事観や価値観を知るための質問です。「チームで協力すること」「責任を持って最後までやり遂げること」「常に新しいことを学ぶ姿勢」「お客様に喜んでもらうこと」など、あなたが仕事をする上で何を大切にしたいかを、理由とともに自分の言葉で説明できるようにしておきましょう。
正解はありませんので、あなたの考えを正直に伝えることが大切です。
将来、どんな人になりたいですか?(キャリアプラン)
まだ漠然としているかもしれませんが、現時点での将来の目標や成長意欲を示す質問です。「〇〇の資格を取ってスキルアップしたい」「周りから頼られる先輩になりたい」「技術を磨いて、新しい製品開発に貢献したい」など、具体的で前向きな目標を話せると良いでしょう。
「この会社で長く働きたい」「社会に貢献できる人になりたい」といった、会社への貢献意欲や社会人としての目標を伝えるのも効果的です。
なぜ?を知ろう!採用担当者が質問する理由
ここまで色々な質問例を見てきましたが、そもそも採用担当者は、これらの質問を通して何を知りたいのでしょうか? 質問の意図がわかれば、より自信を持って、的確な回答ができるようになります。

あなたの人柄や話し方(コミュニケーション)
会社はチームで仕事を進める場所です。面接官は、「この人と一緒に働きたいか」「周りの人と協力して仕事を進められそうか」を見ています。
- 明るくハキハキと話せているか
- 質問の意図を理解して、的確に答えられているか
- 相手の目を見て話せているか
といった点がチェックされています。難しい言葉を使う必要はありません。自分の言葉で、誠実にコミュニケーションをとることを心がけましょう。
この会社で本当に働きたいか(熱意・意欲)
たくさんの会社がある中で、「なぜうちの会社を選んでくれたのか」「どれくらい本気で入社したいと思ってくれているのか」を採用担当者は知りたがっています。
- 会社のことを事前に調べているか (企業研究)
- 仕事内容への興味・関心はどれくらいあるか
- 入社したらどんな貢献をしてくれそうか
志望動機や自己PRなどを通して、あなたのやる気や熱意をしっかり伝えましょう。
会社の雰囲気や仕事に合っているか(マッチ度)
どんなに優秀な人でも、会社の雰囲気や仕事内容に合っていなければ、お互いにとって不幸になってしまう可能性があります。採用担当者は、あなたの個性や考え方、価値観が、会社の文化や求める人物像に合っているかを見ています。
背伸びしたり、嘘をついたりする必要はありません。正直に自分らしさを伝えることが、結果的にあなたに合った会社と出会うための近道になります。
時間を守る、挨拶ができるなどの基本(社会人基礎力)
社会人として働く上で、時間を守る、きちんと挨拶をする、身だしなみを整えるといった基本的なマナーは非常に重要です。面接という短い時間の中でも、
- 時間に遅れずに来ているか
- 受付や面接官への挨拶がしっかりできているか
- 清潔感のある服装・髪型か
といった点は、必ずチェックされています。当たり前のことと思うかもしれませんが、油断せずにしっかり意識しましょう。
チャンスを活かす!「何か質問はありますか?」への答え方
面接の最後に、「何か質問はありますか?」と聞かれることがよくあります。これは「逆質問」と呼ばれ、単なる疑問解消の時間ではありません。あなたの意欲や会社への関心度を示す絶好のチャンスなのです!

逆質問は自分をアピールするチャンス!
「特にありません」と答えてしまうのは、非常にもったいないです。逆質問をすることで、
- 入社意欲の高さをアピールできる
- 会社のことをもっと深く知ろうという積極的な姿勢を示せる
- 入社後のミスマッチを防ぐことにもつながる
事前にいくつか質問を用意しておき、積極的に質問するようにしましょう。ただし、面接の中で既に説明があったことを再度聞くのは避けましょう。
おすすめ逆質問とNG逆質問の例
【おすすめ逆質問の例】
- 「入社するまでに、何か勉強しておいた方が良いことはありますか?」 (意欲のアピール)
- 「若手のうちから活躍されている社員の方には、どのような共通点がありますか?」 (成長意欲のアピール)
- 「〇〇(職種名)の1日の仕事の流れを教えていただけますか?」 (仕事内容への関心)
- 「皆さんが仕事の中で、一番やりがいを感じるのはどんな時ですか?」 (社風や価値観を知る)
【避けるべきNG逆質問の例】
- 調べればすぐにわかる質問: 会社のウェブサイトやパンフレットに載っている情報は、事前に確認しておきましょう。
- 給与や休暇、残業のこと「だけ」を聞く: 条件面も大切ですが、そればかり質問すると、仕事内容への関心が薄いと思われてしまう可能性があります。
- 「特にありません」と答える: せっかくのアピールチャンスを逃してしまいます。
逆質問は、採用担当者に「おっ、この子はよく考えているな」と思わせるチャンスです!いくつか質問を準備しておき、その場の雰囲気で聞く内容を選べるとベストですね。
これだけは押さえておこう!面接の基本マナー
面接は、話す内容だけでなく、あなたの立ち居振る舞いも見られています。基本的なマナーを守ることで、採用担当者に良い印象を与えましょう。
- 5~10分前に受付
- 待合室で静かに待機
- 名前を呼ばれたら入室・挨拶
- 面接官の指示に従い着席・面接開始
- 面接終了・お礼を言って退室
服装と髪型、これでOK?
面接には、清潔感のある服装で臨むのが基本です。
- 服装: 高校の制服があれば制服で問題ありません。スーツを指定された場合は、シワや汚れのない清潔なものを着用しましょう。シャツの襟元や袖口もチェック。靴も磨いておきましょう。
- 髪型: 顔がしっかり見えるように、長い髪は束ねるなど清潔感を意識しましょう。寝ぐせは直し、派手な髪色は避けるのが無難です。
- その他: 爪は短く切り、派手なネイルやアクセサリーは避けましょう。
身だしなみは、相手への敬意を表すものでもあります。家を出る前に鏡でしっかりチェックしましょう。
当日忘れ物はない?持ち物チェックリスト
面接当日に慌てないように、持ち物は前日までに準備しておきましょう。
- 応募書類(履歴書、エントリーシートなどのコピー) ※提出済みでも持参すると安心
- 筆記用具(ボールペン、シャープペンシル)
- メモ帳 ※逆質問をメモしておいたり、面接で聞いたことをメモするのに役立つ
- ハンカチ、ティッシュ
- スマートフォン(電源は必ずOFFかマナーモードに)
- 腕時計(時間はスマホではなく腕時計で確認)
- 会社の場所がわかる地図やアクセス情報
- (必要な場合)身分証明書、印鑑など
カバンはA4サイズの書類が入る、床に置いても自立するものが便利です。
受付から退室まで、どうすればいい?
- 到着時間: 約束の時間の5~10分前に到着するのが理想的です。早すぎても迷惑になることがあるので注意しましょう。
- 受付: コートなどは建物に入る前に脱いでおきましょう。受付では「〇時に面接のお約束をさせていただいております、〇〇高校の〇〇(氏名)と申します」と、学校名と氏名をはっきり伝えましょう。
- 待合室: 静かに待ちましょう。スマートフォンをいじったり、友達と話したりするのは避けましょう。姿勢良く座り、提出書類などを最終確認する時間に充てると良いでしょう。
- 入室: 名前を呼ばれたら、「はい」と返事をしてドアをノックします(通常3回)。「どうぞ」と言われたら、「失礼します」と言って入室し、ドアの方を向いて静かに閉めます。面接官の方を向き直し、「〇〇高校の〇〇です。本日はよろしくお願いいたします」と挨拶し、一礼します。
- 着席: 面接官に「どうぞお座りください」と言われてから、「失礼します」と言って着席します。カバンは椅子の横に置きましょう。背筋を伸ばし、姿勢良く座ります。
- 面接中: ハキハキと話し、相手の目を見て話すことを意識しましょう。話を聞くときは、適度にうなずきながら聞くと良い印象です。
- 退室: 面接が終わったら、「本日はお忙しい中、ありがとうございました」とお礼を言い、座ったまま一礼します。立ち上がって椅子の横で再度「ありがとうございました。失礼いたします」と言って一礼し、ドアの前まで進みます。ドアの前で面接官の方を向き直し、「失礼いたします」と最後にもう一度一礼してから、静かに退室します。
マナーは少し堅苦しく感じるかもしれませんが、相手への敬意を示す大切な行動です。一度流れをイメージして練習しておくと、当日落ち着いて行動できますよ。
まとめ:準備はOK?自信を持って面接を楽しもう!
今回は、高卒の就職面接でよく聞かれる質問と、その答え方のポイント、面接官が見ている点、そして基本的なマナーについて解説しました。
- よく聞かれる質問への答えを準備しておく
- なぜその質問をされるのか?(面接官の意図)を考える
- 逆質問で意欲をアピールする
- 清潔感のある身だしなみを心がける
- 基本的なマナー(挨拶、時間厳守など)を守る
- ハキハキと、自分の言葉で話す
面接は、あなたという素晴らしい人材を会社に知ってもらうための大切なステップです。しっかり準備をすれば、必要以上に怖がることはありません。
完璧な回答を目指すよりも、誠実に、自分らしさを伝えることを大切にしてください。この記事で紹介したポイントを参考に、自信を持って面接に臨んでくださいね。応援しています!
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